カスタマーズボイス一覧

ゾンビ / Fela Kuti

初フェラ(やらしい?)。ぞんびい、おう、ぞんびい、げっれでぃ、HOT!! …分からない? こういう事なんです。強えーよ、アフリカ人。これにパンクが入り込むとヘッズになるんですなー。音楽って不思議。

商品詳細へ戻る

巨勢さんが書いたカスタマーズボイス

(全128件)

日本映画がダメになってもう何年? いつから? 誰のせい? 何で? 勿論この映画のせいではない。日本映画がまだ終わる前、荒ぶる若者達の「開戦前夜」の生々しい記録。これ、「鉄男」、「鬼畜大宴会」を見ると、日本の若者にもまだやるべき事はある気がしてならない。「奇跡」止まりじゃダメなんだよ。

ビビッた。「アングラDJのカリスマ」なんて言われてるからどんなスカした音かと思ったら、タイトル通り、暗黒の礼拝堂の音響にピッタリのドス黒ビート。でも大人は、こういう染み出る痛みみたいな音に弱いんです。M-12はマジでグッと来ます。いい買い物したなー。

もう何もしたくない、まったりと死んでしまいたい…そんな時はこのアルバムを頭っから聴きましょう。「オレ負け犬ベイベ~、殺しておくれ~(信じらんねー!)」最近、この宅録君のやっていたロウファイ精神が殊に懐かしい。今必要だから?

「WINOは本当にいいバンド」という風評を、彼らの解散間際によく聞いた(単純に日本のバンドを馬鹿にしていただけだが)。「オアシス直系」とか言われて、鵜呑みにしてた。確かにそうだが、そんなもんじゃない。ここで鳴っているのは、もっと巨大な何かだ。そして親密な。10代で出会いたかったなー。

世界的なロックンロールリヴァイバル、日本では(主に)くるりの登場で、ようやく若い世代に認知され出した、普遍の根源「ルーツ・ロック」。そりゃ他にもいっぱいいるけど、どうしても外せないのがこのオッサンと暴れ馬。喋くりディランとは対照的なヘロヘロ呻吟(SING-ING)。このいぶし銀楽団が分かれば、ロックはもっと楽しい。

とても好きなレコードなのだが(すごく暗いし、“HC出身のCLAZY HORSE”的佇まいが特に)、自分の聴いているこれが本当にBIG BLACKなのか確信が持てない。全6曲、36分余りの表記は正しいの?

このバンドのレビューで、悪口を書く人はいないと思う。それくらい見事なPOP MUSICがここでは鳴っている。N・E・R・D的変態FUNKを期待して聴くと肩透かしを喰らうが、代わりに豊潤な音楽的意匠が優しく聴き手を包み込む。たくましい腕で。ホモじゃありません、が、このバランス感覚はそこらのバカにゃ出せませんぜ。イーネ!

なぜに、日本(特に首都)からはこういうバンドが出てこない? 東京なんて、まんまこの通りじゃん。メガネの誰かさんの言葉を借りれば『冷凍都市』ですから。張りつめた冷気、凍てついた情念。中傷でなく、ビジネスマンは人間(マン)じゃありません。

いまだ“POPなFUNK'n PUNK BAND”たりえていた時代のヘッズ、最高傑作。M-1のチアフルなアルペジオから始まり、スカスカの変拍子、全体を貫く変態的な陽性バイヴ、そして、マイナーキー。まさしく本家NEW WAVE。これからPIXIESを連想するのは妄想?

そう、このアルバムは奇跡なのだ。そして、奇跡は二度と起こらない。なのにそれをまた期待してしまう浅はかなおれ…おれだけとは言わせねえ。世界中の「おれ」や「ボク」の心を文字通り鷲掴んだ、メタルの後のビーチ・ボーイズ。PIXIESとどっちが好き?

FUGAZIって、ていうかDCHCの代名詞だからもっとゴリゴリしたものを想像していたが、驚くほどナチュラル(ヴォーカルの声は怒張気味)。ポストパンクもミディアムロックもインストも、ぺろり平らげる鯨飲精神。DCですな。イアンマッケイ恐そうだけど。

初フェラ(やらしい?)。ぞんびい、おう、ぞんびい、げっれでぃ、HOT!! …分からない? こういう事なんです。強えーよ、アフリカ人。これにパンクが入り込むとヘッズになるんですなー。音楽って不思議。

当時は「完全復活! すげえ!!」ってマジで思ったのに…騙された…そんな紆余曲折もオルタナ世代のPOP ARTISTの宿命か? いやさ、何はなくとも、このアルバムは名盤!! ラストM-14で何度泣いた事か。天才なのにねえ。がっくし。

聴いてねえのに五つ星。発売前レビューっつうのもオツなもの。シングルM-1しか聴いてないけど、何か不安。現存するバンドの中で最もうまくいってない連中なだけに(しかもこれまでは泣き虫インテリヴォーカルの独尊体制だっただけに)、それらのネガ要素を全てはねのけるグッド・サウンドを、果たしてこいつらは奏でられたのか。杞憂である事を願って。大好きだから。期待してます。

奇しくも、一曲目タイトルがあのワレメちゃんと同じな、砂原まりん電気脱退後初ソロ作。ソロって基本的に「あー、こういうのやりたかったんだー」レベルで終始してしまうもんだが、これは別格。だって、いきなりマスターピースだし。修行僧みたいな音とか言われてっけど、単純に、楽しいですよ。全然難しくない。作り手の確かな意思を感じるテクノ。かってえなー。

これはかなり聴いた。単純に、メジャーの枠内でこういう唯我独尊的な活動を続けてしかも珍しく解散してないバンドって、かなり気になる。エレカシとか。バンドブーム症候群? ともあれ『ベテランらしいベテランロック・バンド』と言われて思い浮かぶのは、この人たちか奥田のタミさん位。先鋭サブカルではない、でもこれはこれでまぎれもない純日本ロケンロー。名曲『真冬の雨』やってほしかった…

メンタリティの是非、音楽人として矜持…批判は当然、それでも間違いなくこの時期のLIMPは無敵だった。一言で言えば水商売ラップ・メタル。それでも当時、レイジとは違う角度から「メタルmeetsHIPHOP」を大成させたのは、このバンドだけ。ま、見事なインチキだけどね。時代の徒花ですな。

まー攻撃的。何て肉体的。でもムキムキじゃないのよん。ファンク。血湧き肉躍ると書いて、FUNK。地鳴りと書いて、ダブ。ベースってすげえ楽器なんだよ。ぶりぶりぐりぐり。その政治的姿勢含め、頭が下がりっ放しです。要塞を撃破せよ!!

ううーん、イイネ。ゆるーいファンク=最高のジャズ・ハウス・トラック。ゆらめく煙の向こう側には、白昼夢にも似たコトダマの輪廻転生。「言葉が通じないから理解できない」云々、バカですね。リリックすらもビート。ゆえにHIPHOP。こういうのが出来るようになれば一丁前です、日本のB君らも。

世界最強のファンキー・ソウル・ゴリラ、その荒ぶる血潮の迸りを真空パック。冒頭からもう濃い濃い濃い。ファンクって、血管ブチキレ上等のドス黒いうねりなのね。すげー迫力。そりゃフーも手下になるよ。

やっぱモーサム。『切実そうに歌う=リアルっぽい』という暑苦しいクリシェからは百万光年離れた、真性のリアル。ハウス、ダブをぺろっと消化し、サイケをごっくんちょした彼らのネクスト・スケープは、相変わらずの傍若無人ロック。真っ白な躁。襲いかかる鬱。それでもローリン・ローリン。キャー、カッコイイー。

一口に「オルタナ」と言っても、何も全部が全部ネクラ&ハードコアだったわけじゃない。選択肢世代音楽、そのもう一つの可能性にして理想型、それがBeasties。いまじゃ当たり前の「PUNKからHIPHOP」への移行、路上のガキならではの諧謔性と雑食性。全然関係ないけど、浦安鉄筋家族を思いだした。

見事な、民族ジャンク。『コンクリート・ジャングル・サウンド・トラック』と呼ぶに相応しい、欲望と喧噪の原始音楽。都会のレゲエ、とでも呼ぶべきか。鉄壁の中で剥き出された獣性は、こんなにもキッチュでPOPだった。キャットファイト・アバンギャルド(カタカナばっか)。

アメリカンロックを引き受けたバンド、PEARL JAM。正直、おれには偽善的に映った時期もあった(基本的にオルタナ期のアーティストは皆無責任。死んだりもする)。でも曲はイイ。あの時期のバンドで生き残ったのは彼らとR・E・Mくらいという事実をどう受け取るかで、評価は決まるだろう。

とにかく、リフが全て。デザート・スネークさながら、ひたすらのたうち回り、轟音のサイケ彼岸へ聴き手を誘う。いや、これは意識の神隠しだ。ゆらめく存在の叫喚にも似た白熱だ。砂漠の黄昏は死の匂い。希少な、聴く意味のあるメタル。

DEEDAA在籍時、最後のADF。数あるADFのレコードの中で一番好き。デッキに入れる回数もダントツだった。闘争の福音、というと堅苦しいな。高揚感は扇情的でないのに、間違いなくレベル・ミュージック。よかったなあ。

驚くほど衒いのない、HC経由のDANCE DUB-PUNK。サウンドはドロッドロだが、肝は間違いなくパンク。ノリの違うプライマルみたいな。プリミティブなサウンドを愛する音楽家は、確実にDANCEへ流れる。いい事です。

元ストーナー・ロックの雄、というだけでも相当ハクがある。街中でJOSHが前から歩いてきたら、おれだったら迷わずどく。もはや生き方の問題ですらある。いまや『リフ』という蛇神を飼い慣らせる蛇使いは、世界でもコイツら位だ。スッゲー。

いまだ瑞々しい、ADF栄光の1st。今でこそ市民権を得た彼ら独特のアグレッシブなエキゾチズム、原点はこんなにも先鋭を目指した刹那のビートだった。恐くはないよ、歪んでもない。でもまだ、一抹の寂寞が、ありのまま焼き付いている。ステキだよ。

五つじゃないのは、メンバーが一人抜けたから。とはいえ、この穏やか且つトライバルなサウンドスケープは、久々にローゼスの面影が脳裏を横切ったほど。とても愛に満ち溢れたレコード。失われたものを思うとき、人は優しくなれる。なんちて。

『ピストルズとクラフトワークの中間』…そんな殊勝な事言ってたのか。知恵づきやがって!! いかにも成り上がりメンタリティの田舎者らしい。バカ! いいからオマエラは死ぬまでRock'n Rollingしてりゃいいんだよ。それが一番カッコイイんだから。

基本的に下の人と同じ。ホント、人間離れです、このバンド。ただ唯一の心残りは、なぜ彼らが売れなかったか。ニグロックだから?(差別じゃねえ!) 早すぎたミクスチャー? んなこたねえ。センスが絶妙すぎたのだ。それしか考えられん。

『ボーイズアーバッキンタウン』『ハレルヤ』『24アワーパーチーピーポー』が入った、MONDAYS入門盤。というか、これ聴きゃ、あなたもハシエンダ・ラリパッパー一直線。ヒャーホー。エゲレス青服チンピラ集団の短命狼藉全集。PUNKの国ちゅう事です。

というか、これほど邦訳した曲名が恐いバンドも珍しい(デスメタとかにはいそうだけど)。『狂気』だの『叫び』だの『外人部隊』だの。果ては『人類回帰』。それらのケレン味を恐ろしくPOPに聴かせる才気は今も色褪せない。ゆえに、POP GROUP。PはパンクのP。

ひょっとして、パンクの始祖ってキンクス? 違うか。とにもかくにも、ギターPOPからハードロックへの橋渡し的一枚。そんんな事言ったらストーンズもフーを皆そうじゃないかという話で、御尤も。この頃のバンドは全部そうなのだ。ゆえに名盤。

おれにとってのNWは、間違ってもDURAN DURANなどではない。このアルバムこそが真のNEW WAVE。そう、POST PUNKとは、氷点下の憂鬱であり、原始の覚醒なのだ。意識の最果てで鳴るのは、きっとこんな音。イギリス男のボーカルを始めて理解したレコードでもある。

期せずして、当時のNW/POST PUNK連中と連動する形となったフリクション(直訳「軋轢」!!)。今聴くと、KILLING JOKEやGANG OF FOURにも通ずる焦燥感…「苛立ち」が見事に音に焼き付けられている。何故、PUNKでなくPOST PUNKなのか。透き通る狂気、零の熱情がここに。

ホンマ、エゲレスのテクノメン達(変な言い回し)はいかしとるのう。とにかく親近感に溢れ、ひたすらアンチで、踊れる。テクノなので当然だが、ジャンルとしてのPUNKがとうの昔に喪失した感覚が、ここでは脈々と息づいている。つまり、リアルって事。ガーラモン。

もはや星うんぬんの話ではない。地球上で最も尊いアルバムを、まあ、30枚選べと言われたら、おれは確実にコレを入れる。不朽の古典ROCKに負けないだけの、語り継がれるべき意匠が、ここにはある。その変わりボビーは自らのライフ含め、甚大な犠牲を払ったわけだが。名盤。

プライマル『スクリーマデリカ』=これ。分かりにくいな。要するに、一バンドが世界的な功績を残すに至る、初めの一歩という事。ちなみに『エクスターミネーター』=『サンディニスタ』。違う?

はっきり言っときます。昨今のガレージ復興運動でガレージを知り『オシャレだ』と勘違いしてらっしゃる方がもしいましたら(確かに皆オシャレだしね)、このアルバムを聴いてすぐに撤退して下さい。音を下品にするためだけのツインドラム、耳をつんざくオーヴァーダブ。そしてこの黒い声。ガレージシティDETROITから、ついに真打ち登場。爆笑でしょう。

誰が何と言おうと、Michelleの分岐点は間違いなくココ。格段に重く、暗くなった。鬱のトンネルに突入したような。時代もあったのかもしれないが、とりあえずここで名曲『ダニー・ゴー』が生まれたわけだから、軍配はMichelleに上がる。自分勝手と時代との相克、そんなアルバム。

見事なまでの純性R&Bガレージ。フーやらSTOOGES、MC5の不敵な笑みを後ろに背負った奇才、ミック・コリンズのダーティなセンスがお下劣極まりないバンドサウンドで再度世に開陳。何気にNEW WAVEも通過したりと、まさにニグロッカー(差別じゃない!)の面目躍如。ファンキーって、どれ? コレ。

本来なら日本の郊外地区から生まれてもおかしくない、狂乱の自分探し。否、奴らは知っている、“自分”なんてクソみたいな線引きがどれほど音楽をダメにしているかを。ニルヴァーナはそれで消えた。しかし、結局はコイツらも消える。だからこそ、ノンストップで気狂いじみた音を鳴らすのだ。仮面をつけて。これぞ『爆音』!!!

日本人がHCをやると、ツェッペリンのパクリ以上に、ダサくなる。何故だ。突破者はハイスタやブラフマンやBDBであったりするのだが、彼らの始祖的存在、おおげさに言えば極東に於けるPIXIESが彼らニューキーズ。極東ジャンルレスHC。声はまぎれもなく日本人。間違いなくORIGIN。偉大、としか言いようがない。

世界一ギャグに敏感な二人組、石野卓球&ピエール瀧。極東が世界に誇る究極の言葉遊び電子音諧謔。これはロックじゃできません。というか、テクノという難解克ついたずらに先鋭的になりがちなジャンルで孤闘を続ける大衆型ディスコハンター。ゴールデンハンマー並の奇怪な輝き。黄金バットばりの不敵な笑み。だーい好き。

パワーPOPなんちゅう言葉が生まれて久しいが、当初はその筆頭的存在だった彼らも、蓋を開ければやっぱりいわゆる『グッド・ソング、グッド・バンド』だった。こんないいモノが“アンチ”な立ち位置に置かれてしまう米の憂鬱。若人よ、安物のPOPパンクはいい加減卒業しなさい、本物のP・O・Pはもっと豊潤で、力強いものだから。

気怠い。驚くほどドロドロだ。SLYと勘違いしたくなる。ガレージって本来こういうもの…なの? ダミーなR&B。駄目じゃなくて、ダミ。声の方。まあフーも結局はMAXIMUM R&Bだしねー。間違いないって事じゃん!

一体何者ですか? 化物ですか? M-1でまず仰天、M-2で失禁、M-3、M-4に至ってはもはや開いた口が塞がらない。EPでこの情報量はありえない。もう一度聞きます、『化物ですか?』

つくづく、BDBは不幸なバンドだと思う。根っこにあるのがHCだという多くの聴き手の勘違いを徹底的にシカトし、尚かつHCを基調とした全方位的サウンドを繰り広げる。つまりはオオバコ仕様の大所帯ダンス・ミュージック。いまだにBDBをレイジと同義に考えている多くの愚鈍なファンのために、彼らは行き場を失いつつある…わけがない。規律無用の海賊船、ジャンル港も法定海域も奴らには意を成さず。だからカッコいいんだってば。

(全128件)