カスタマーズボイス一覧

ブルックナー: 交響曲第3番ニ短調 《ワーグナー交響曲》 / オスモ・ヴァンスカ、他

 数少ないノヴァク版第2稿のディスク。そのまま第2楽章を演奏してくれても買うのに、異稿アダージョに替えてある。初録音なんて言ってるけど、ギーレンの全集版も同じ楽譜だよ。純正ノヴァク版第2稿は朝比奈先生の2回目の全集版、NAXOSのヴィルトナーとズヴェーデンのものだけ。どっちにしても希少ではある。

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ぴたすみんさんが書いたカスタマーズボイス

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 演奏については☆5つ。技量抜群! でも曲自体が少し弱い。ツィゴイネルワイゼンやカルメン幻想曲は名曲だけど、他にも名曲が隠れていたら…と思ってたので残念。この奏者で構造的な大曲を聴いてみたいと思った。

 演奏としては普通。録音は良いけど唯一無二とまではいかない。昔からのマーラー演奏史の中でLSOが果たした役割の重さを考えると、ちょっと物足りないかな…。これがMTTやホーレンシュタインの全集だったら…なんて考えてしまうから。ゲルギエフは手堅く纏めているが、自身のレゾンデートルに関わるほどの熱さはない。とはいえ、収録後半の5番などは熱演。いずれにせよLSO初のマーラー全集、オールドファンほど感慨深いと思う。

EMIの昔の室内楽の全集が古かったので、更新するつもりで買った。おまけのピアノ曲集はコラールでは持ってなかったし…。プラッソンの録音はプラッソンの箱物で被るんだけどね。演奏の方はほぼベストだと思ってるものだから、言うことはあんまりないな。管弦楽の録音がもっさりしてるのが難点。これは演奏のせいじゃないと思う。プラッソンは損をしている。

 何が嬉しいかと言えば、3番の異稿アダージョが復活しているところ。ビクターの旧盤も持っているけど、全集に纏めたときに抜け落ちてしまっていたから…。今ではギーレンやヴァンスカのものがあるけど、異稿アダージョは当時本盤だけだったからね。タワレコさん、ありがとね。

 数少ないノヴァク版第2稿のディスク。そのまま第2楽章を演奏してくれても買うのに、異稿アダージョに替えてある。初録音なんて言ってるけど、ギーレンの全集版も同じ楽譜だよ。純正ノヴァク版第2稿は朝比奈先生の2回目の全集版、NAXOSのヴィルトナーとズヴェーデンのものだけ。どっちにしても希少ではある。

昔、LPを買ったな…と感慨深い。当時はまだ朝比奈先生のレコードは今ほどなくて、本盤は残響が凄くて、曲の輪郭がハッキリしないイメージだったんだけど、今これだけディスクが揃ってしまうと、こういうのもいいかな…なんて思いますね。思い出のある人には有難い。

大学生の頃にLPが出て、聴いていたもの。復刻CDが出るたびに買って「なんか違う…」と思ってましたが、今回ようやく「これこれ」と思えました。でも10番って、版の違いで集めてると訳が判らなくなってきますね。まずは本盤とオーマンディのもので初心に還りましょう。

昔、苦労して買ったLPを初めて聴いたときは感激したんだけど…。録音の音質の向上というのは日進月歩。今ケンペが生きていて、今の技術で録音してくれたら…なんて思ってしまう。媒体が変わるごとに買い継いできたんだけど、こういうのは今回で打ち止めかな…。

ドイツの地方都市ミュンスター縁の作曲家をミュンスターの楽団が演奏したもの。いわばお国自慢のディスク。交響詩は出色。でも交響曲は「惜しい!」感じ。でもチャイコフスキーもビックリなメランコリックな楽想はチャーミングでもある。演奏は立派。大阪だと高槻市くらいの人口規模の町の楽団で、この精度は凄いと思った。

あまり言う人がいないけど、オーストリア帝国の解体が音楽史に与えた影響は大きい。でもマルクスやシュレーカーは解体後も変わらず曲を作り続けたように思う。なだらかな曲想、一時間を超えるのに決してダイナミックではない。勇壮なものを求める向きには向いてない。半音階を微細精緻にし、印象派の技術も導入したノスタルジックな音楽。世界帝国の首都だったウィーンの典雅さを偲びたい人に。

前に持っていたディスクが腐食でイカれたので買い直し。演奏については言うことなし。ブルックナー好きなら必携のモノ。最近の録音のものには音質では敵わないけど、演奏そのものは最上だと思う。

日本の評論家の評価は気にせずに聴くことを強く推奨する。バレンボイムは間違いなく一流の芸術家である。ユダヤ人であることを超えて、これほどの演奏をするのだから。ワーグナー好きなら絶対に聴くべきものである。日本の評論家はクソである。

これで本集は終わりなのかな? 世俗的な歌曲はすべて収録したし…。ちゃんとした世俗歌曲のディスクはこれだけなので、評価は☆5つです。

現代的でユニバーサルな解釈。世界帝国でなくなったオーストリアのローカル性は反映していない。個人的にはローカルなRajterやメータのディスクの方を評価したい。けれども、父ヤルヴィのディスクと同じく、この作曲家の普及には、本盤のようなディスクは必要だと考える。出来れば、もっと普及して欲しいという願いを込めて。

ブルックナーの2番の録音も第1稿ばかりになってきた。本盤はその中でもファーストチョイス候補最有力になるだろう。相変わらずの恰幅の良い鳴らしっぷり、ブルックナー好きが欲しいと思う音を最善の状態で提供してくれる。2番がチャーミングなだけではない大交響曲だと気づかせてくれる演奏だ。ブロムシュテットのものが手に入りにくい状況だしね。

コーウェンの第5交響曲が出てたので買ってみた。その昔マルコポーロが3番を、何年か前にボストックが6番を紹介してたっけ? 自国の交響曲作家の紹介に余念のないイギリス人が、ほとんど取り上げない異例の作曲家。確かに同年代のパリーやスタンフォードほど纏まっていない。ただし演奏はしっかりしてる。でも後年の田園作曲家を髣髴とさせるなだらかな曲想は、やっぱりイギリス人なのね…と思わせる。

ごく最近までハイティンクのマーラーには接していなかったのですが、ちょっとした気持ちから彼のマーラーを一気に聴いてみました。よく「特徴がない…」などと言われますが、とんでもない! 本当に素晴らしい演奏だと思いました。豊潤な響き、特定のイデオロギーに支配されない懐の深さ、申し分ありません。もうそろそろ、みんな「もんどり打ってのたうち回るマーラー」から卒業するべきだと思います。

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