フォーマット |
CD |
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構成数 |
9 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2016年07月06日 |
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規格品番 |
PROC-1952 |
レーベル |
|
SKU |
4988031162385 |
※日本初発売(5-7以外)
※歌詞対訳付(2-6)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※解説:満津岡信育氏(序文解説)、マールテン・ブラント氏(長谷川勝英氏訳)、柴田龍一氏、篠田保通氏、解説書合計28ページ
ハイティンクがコンセルトヘボウ管弦楽団と12月25日(クリスマス)に行っていた「クリスマス・マチネ・コンサート」で指揮をしたマーラー作品全9作を集成したのが本セットです。残念ながら交響曲第6,8番はありませんが、1960年代から'70年代にかけてのPHILIPSレーベルへの交響曲全曲録音より後のハイティンクのマーラー録音として、このコンセルトヘボウ管との一連のライヴは重要な記録です。中でも以降の第9番は後のベルリン・フィルとのシリーズ時は録音されず、ハイティンクにとってはECユースオーケストラとの1993年との盤(PROC1140)が残っているだけのため、この1987年時の演奏は貴重。しかも首席指揮者としての最後のシーズンの演奏でした(最後のクリスマス・マチネ・ライヴ。ハイティンクにとってはコンセルトヘボウ管と"別れ"を告げるためこの曲を選んだとの記述が解説中にあります)。尚、第4番、第5番、「子供の不思議な角笛」から4曲以外は、日本初発売となります。マーラーの交響曲7曲他でまとめられたこのセットは、オランダ・フィリップスでのみ発売された貴重なCDで、1999年に日本にも輸入されていましたが、高価だったということもあり今では貴重盤として中古市場ではあまり見かけないBOXです。2016年4月に市販として第4,5番他が発売されるに至り、これらも含め、今回オリジナルの形態として満を持して9枚組として全曲発売します。ハイティンクの復刻はこれまでも当シリーズで力を入れており、マーラーも3種発売済です。この「クリスマス・マチネ・コンサート」は、ハイティンクがコンセルトヘボウ管と全集を録音した後、ベルリン・フィルとセッション録音を行った第1-7番との間を埋める重要な記録です。より円熟し落ち着いた解釈であるベルリン・フィル盤に対し、表現にまだ若さが伴う初期の全集と比べ、オケの掌握や曲の解釈で格段に進歩したこの「クリスマス・マチネ・ライヴ」は、バランスが取れた充実したマーラー・サウンドが収められています。今回の復刻では、輸入盤BOXに収められていたオリジナルの解説書に掲載されていた、マールテン・ブラント氏によるハイティンクとマーラーにまつわる文章の日本語訳をはじめて載せ、新規で満津岡氏による序文解説も収納しました。伝統あるマーラー・オケとハイティンクによる重要なライヴ盤に相応しい形態で、ついにこの幻のセットが日の目を見ます。
構成数 | 9枚
グスタフ・マーラー:
[CD1]
1. 交響曲 第1番 ニ長調 《巨人》
2. さすらう若人の歌
[CD2]
3. 交響曲 第2番 ハ短調 《復活》 第1-4楽章
[CD3]
3. 交響曲 第2番 ハ短調 《復活》 第5楽章
4. 交響曲 第3番 ニ短調 第1楽章
[CD4]
4. 交響曲 第3番 ニ短調 第2-6楽章
[CD5]
5. 交響曲 第4番 ト長調
6. 歌曲集《子供の不思議な角笛》から 4曲
[CD6]
7 交響曲 第5番 嬰ハ短調
[CD7]
8. 交響曲 第7番 ホ短調 《夜の歌》 第1-4楽章
[CD8]
8. 交響曲 第7番 ホ短調 《夜の歌》 第5楽章
9. 交響曲 第9番 ニ長調 第1楽章
[CD9]
9. 交響曲 第9番 ニ長調 第2-4楽章
【演奏】
ロベルタ・アレクサンダー(ソプラノ)(第2番)
マリア・ユーイング(ソプラノ)(第4番)
ヤルド・ヴァン・ネス(アルト)(第2番)、
キャロリン・ワトキンソン(アルト)(第3番)
ベンジャミン・ラクソン(バリトン)(さすらう若人の歌)
トム・クラウゼ(バリトン)(不思議な子供の角笛)
オランダ放送合唱団(第2番)/オランダ放送女声合唱団(第3番) (合唱指揮:ロビン・グリットン)
ノールト・ホラント少年合唱団(第3番)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
【録音】
1977年12月25日(第1番)
1978年12月25日(さすらう若人の歌)
1981年12月25日(不思議な子供の角笛)
1982年12月25日(第4番)
1983年12月25日(第3番)
1984年12月25日(第2番)
1985年12月25日(第7番)
1986年12月25日(第5番)
1987年12月25日(第9番)
アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ録音)
【原盤】
Philips
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1.[CD]
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2.[CD]
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3.[CD]
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4.[CD]
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5.[CD]
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6.[CD]
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7.[CD]
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8.[CD]
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9.[CD]
この選集、私は3回入手した。最初はDVDで(リージョン違いで再生に苦労した。)2度目は本家フィリップス盤CD(Dutch Masters Vol.50)で。そして3度目は、タワレコ盤CDで。フィリップス盤とタワレコ盤の音質差はない。もともと映像に付いていた音源だから音質はよくないのかもしれない。
ハイティンクの指揮は「復活」などではやや迫力不足に感じられるかもしれないが、天国的な美しさで有名な3番の終楽章などはあまりねばらないハイティンクが極美だ。周知のように「劇場(激情)」型の演奏を好む人にはハイティンクは向かない。そういう人はバーンスタインやテンシュテットで聴くべきだ。海賊盤で有名なテンシュテット・NDRの「復活」など家も吹き飛ぶような凄演だ。私はそこまで求めない。ハイティンクのコンセルトヘボウはマーラーの肝である声楽の扱いが抜群にうまく美しい。聴いた後に爽やかな満足感でいっぱいになる。私はそれで満足している。
ファンには高評価だけれど、どうにもいただけない。全体に録音状態が、この時期とは思えないほど劣悪で、60年代のクレンペラー/バイエルンなどより混濁、とくに第4番は商品にすべきでないほど低音がダブついている。「のたうち回るばかりがマーラーではない」という評価もあるが、ハイティンクのほうが、スコアに振り回されて「のたうち回」っている箇所が散見される。ハイティンクは、シューマンは素晴らしいのだが、マーラーはその本質をとらえていないと感じる。なお、復刻自体は貴重であるが、箱の底にスペースがあり、スペーサーで補っており、保管場所を取る。箱の設計ミスなら、論外以前の論外。
私個人としては、マーラーには苦手な交響曲も多いのですが、このセットの録音は全て大好きです。特に第3番はこの録音のお陰で初めてその素晴らしさが分かりました。貪るように他の録音も集めましたが、第3番はこのクリスマスマチネが一番です。終楽章の響きの美しさは仕事中に思い出して涙ぐむほどです。あともう1つコメントべきなのは、第9番です。バーンスタインの情念たっぷりの演奏が好きな方にはウケないかもしれませんが、ハイティンクのこの演奏のまた異なった形の究極形だと思います。
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