カスタマーズボイス一覧

Bruckner: Symphonies No.1-9<完全生産限定盤> / クルト・マズア、他

最近では演奏される機会が減っているハース版を中心とした全集です。版に関する問題は素人にはわかりにくいものですが、こと第8番に関してはハース版がこの曲に一番しっくりとくるような気がしているのでうれしい限りです。演奏は偶然なのでしょうが偶数番号のものがどれもびっくりするくらいの名演だと思います。全体を通して響きの美しい録音も特筆ものです。

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錯乱坊さんが書いたカスタマーズボイス

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(全13件)

シューマンの主要な管弦楽作品がバージョン違いを含めて収録されておりとてもありがたい作品集です。
演奏は引き締まったクリアなサウンドで新しいシューマン像を聞かせてくれます。

出だしは緊張感と迫力があって『おぉっ!』て感じになりますが、続きません。完全に竜頭蛇尾です。部分的には面白いところもあるのですがやはり冗長としか言いようのない作品です。
曲は全部で6楽章で2パートに分かれています。前半3楽章が第1部でオーケストラのみで演奏されます。後半3楽章の第2部は独唱・合唱が加わってより大規模になっていますが、響きは結構透明な感じです。

何度も再発されていてその度値段が下がっていますが、定番中の定番の宿命でしょうか。リストの編曲もすごいですが、オーケストラ作品を1台のピアノでここまで聴かせる表現力に驚かされた全集です。

全集となっていますが『大地の歌』は含まれていません。その代わり10番はクック補筆完成版での演奏です。10番は最終楽章が9番の第1楽章と並んでマーラー音楽の総決算的大傑作なので是非補筆完成版で聞いてほしい作品です。ラトルの演奏は特に奇を狙ったようなところのないものなので物足りなさはあるかもしれませんが、逆にわかりやすい演奏だとも言えます。

最近では演奏される機会が減っているハース版を中心とした全集です。版に関する問題は素人にはわかりにくいものですが、こと第8番に関してはハース版がこの曲に一番しっくりとくるような気がしているのでうれしい限りです。演奏は偶然なのでしょうが偶数番号のものがどれもびっくりするくらいの名演だと思います。全体を通して響きの美しい録音も特筆ものです。

現代音楽でありながら、現代音楽にありがちな晦渋さが無く、鮮烈なリズム、ロマンティックなメロディがとても魅力的な作品集です。特に「ロック・シンフォニー」とも言われる交響曲第4番とオーボエ協奏曲は愛聴曲になっています。

演奏は素晴らしいのですが、録音が特に60年第70年代のものはどこか遠くでオーケストラが鳴っているようなくぐもった音質に辟易させられます。80年代のものはいいとは言えないまでもそこまでひどくはないので問題ありません。演奏ではモーツアルトの33番が特に素晴らしいと思います。チャイコのフランチェスカも異様なほどの緊張感をはらんだ演奏でびっくりしました。

全体的にブルックナーが最初に構想したであろう曲の姿がよくわかる版が選択されているように思います。それだけにある意味冗長なのですが、演奏が(技術面は置いておいて)素晴らしいので何度でも聞き直したくなる出来です。実際聞き直すたびに美しい経過句を発見できるのでそれも楽しみになっています。

第5のブルックナー開始の部分は結構違和感があってやっぱり際物かなって思っていましたが、曲が進むに連れて熱狂感と盛り上がりがすごく最後の怒涛の終結部は圧倒されました。編曲としては第7の方がやりやすかったのかこちらは最初から特に違和感はありませんでした。
ジャズはほとんど聞かないのでジャズ編曲と言われるとそうかと思いますが、全体にピンクフロイドの『原子心母』に似たテイストの編曲で、個人的にはブルックナーはプログレロックだと言われたほうが腑に落ちる感じです。
後、ブルックナー休止(全休止)で拍手が入るのは愛嬌ですかね。ジャズなんかで全休止は珍しいでしょうから。

『ガン・チェン&チャンハオ・ヘ: ヴァイオリンのための協奏曲「梁山泊と祝英台」』を目当てに購入しましたがカップリングされていたチャイコフスキーが断然よかったです。オーケストラがまさに寄り添うように独奏ヴァイオリンをサポートする様はこの曲の理想的な演奏だと思いました。

カラヤンのオペラ録音の中でも最高峰の出来だと思います。
交響的響きの美しさ、ダイナミックさ、場面変転の妙、どれをとってもカラヤンにしかできなかった録音です。(あまりの完璧さ故整形美人的な印象もありますが、ここまで見事に決まっているとただただ脱帽です)

この作品における古楽器演奏の先駆的CDです。
個々の楽器が今何が鳴っているのかがよくわかる(ある意味)教本的な演奏です。
その点を面白みがないと感じるか、今まで聞いたことのない音がいろいろ聞けて面白いと感じるかで評価が分かれると思いますがオフィクレイドの(流麗さとは程遠い素朴な)響きだけでも一聴の価値があると思います。。

マリナー/ACOの補完全曲盤に続く全曲盤です。マリナーの演奏に比べるとはるかに良い出来だと思いますが、やはり第3、第4楽章は蛇足ですね。未完の理由がいろいろ語られていますが、こういう形で全4楽章を聞くとシューベルトが天才の直感で2楽章でやめたというのが説得力を持ちます。
この演奏は、ロマン派の交響曲としてではなく、古典派の交響曲として『未完成』を完成表現したかったのだと思います。

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