後のYMO作品に影響を与えた過激で革新的なソロ2作目!
1980年リリースのソロ2作目。当時の坂本龍一は、YMOの「パブリック・プレッシャー」がオリコン1位を獲得するなどブーム化していた状況に嫌気が差していたと言われ、YMO残留と交換条件で制作された作品。最先端のダブの手法を全編で導入、テクノと融合させたダブ・テクノを生み出した坂本龍一の革新性が伺え、高橋幸宏は「凄い」、細野晴臣も「打ちのめされた」と評価した傑作。ドラムが過激な「differencia」、ポストパンクな「articipation mystique」、ガムラン風ダブ「E-3A」、そしてアフログルーヴを感じながらも無国籍感が漂う名曲「riot in Lagos」など前半だけでもサウンドのカッコ良さに圧倒される。ラストの壮大な終末感を味わえる「the end of europe」まで坂本龍一の音楽家としても気概が充満した、後のYMOの名盤である「BGM」「テクノデリック」につながる重要作。