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現代"間食"考 狭間からみる人類の食

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フォーマット 書籍
発売日 2025年01月27日
国内/輸入 国内
出版社平凡社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784582839807
ページ数 288
判型 46

構成数 : 1枚

[巻頭言]
間食に垣間見る人間の食の本質(守屋亜記子)

[序 章]
間食論へのアプローチ(野林厚志)

はじめに 「三度の食事」/補食/充足と過剰/間食の功罪

[第I部]間食の起源

第1章 霊長類の「間食」(市野進一郎)
はじめに/ヒト以外の霊長類には決まった食事時間があるか?/ヒト以外の霊長類の「間食」はどのように記述されてきたか?/ベレンティ保護区のワオキツネザルの「間食」/ヒト以外の霊長類の「間食」の適応的意義とヒトの間食

[第II部]間食の民族誌

第2章 アフリカ狩猟採集民にとっての間食とは(池谷和信)
はじめに/遊動生活と間食/定住生活と間食/他の狩猟採集社会との比較――間食の地域性/間食の役割を考える

第3章 モンゴル遊牧民の食べ方 間食と食事の区分はあるか(石井智美)
はじめに/モンゴル遊牧民と暮らし/草原の食事/飲みもの/まとめ

第4章 シリア都市民の間食 ナッツ・果物・菓子・ファストフード(黒木英充)
三食と間食/ナッツ(種実)類、豆類/果物と菓子/ファストフード

第5章 戦後イタリア社会に生まれたメレンディーナ(宇田川妙子)
イタリアの間食をめぐる一考察/メレンダとメレンディーナ/一日の食事の仕方/二種類の間食/工場製品としてのメレンディーナ/菓子類を日常化したメレンディーナ/子ども像の変化とメレンディーナ/メレンディーナの考察の意味

第6章 西部インドネシアの間食 ご飯でなければ間食なのか(阿良田麻里子)
栄養指導のスローガンからみる中心食と間食/日常の食事の構成要素/食事と軽食の区別/軽食のいろいろ

[第III部]日本の間食

第7章 現代日本の農村にみる間食とその類 間食・おやつ・菓子・お茶うけ(江頭宏昌)
はじめに/間食とは何か/間食を選択するためのいくつかの要因/おわりに――近年の間食の変容/日本の農村で出合った間食の事例

第8章 長野県の家庭料理、おやつの特徴 仕事の合間の一服文化(中澤弥子)
信州人はお茶が好き?/信州におけるお茶の時間の意味/信州における間食文化の形成/信州の近年の間食文化の特徴と変化/信州の定番のお茶うけとせんぜ畑/お茶うけ文化の次世代への継承にむけて
第9章 間食と食事との相互変化 民俗学の見た食文化研究より(山田慎也)
間食への視点/間食の捉え方/日本における食習慣と民俗学/間食の地域的特色/揺れ動く食事と間食――葬儀における食を例として/非日常の食事として/食事と間食との相互変化

[第IV部]間食と社会

第10章 間食の実態とその内容 栄養疫学研究からの知見(佐々木敏)
はじめに――栄養疫学の歴史と目的/間食とはなにか?/正しく測れているか?/まとめ

第11章 生活者にとっての食の価値(野沢与志津)
はじめに/面倒な存在となりつつある食/食の価値を教えてくれた人たち/人には勤めと務めがある/おいしさと栄養はどちらが先か/料理をしたくなるとき、したほうがよいとき/つながる食

第12章 心理学からみた間食(大森美香)
社会規範と間食/何が間食とみなされ、間食にはどのようなイメージがあるのか/間食にかかわる意思・認知・記憶/感情やストレスと間食/食行動の病理/適応的な間食と食事のために/まとめ

[総括]
間食 考えるに適した食事(野林厚志)
間食1・0——「三度の食事」以外にいつ、何が食べられているのか/間食2.0——共食と料理がもたらす充足感/間食3・0のゆくえ/鍵をにぎる日本の間食文化/おわりに 間食は豊かさの証か(梅崎昌裕)

あとがき(野林厚志)
執筆者紹介

  1. 1.[書籍]

民俗学、文化人類学、心理学などの分野から、間食の歴史や役割を多角的に考察。「間食」を通じて「食事」の本質に迫った2023年度〈食の文化フォーラム〉の記録。

「間食」とは何か?霊長類における間食行動の観察から、アフリカ狩猟採集民やモンゴル遊牧民の食生活、さらには現代社会における多様な間食のあり方まで。民俗学、文化人類学、心理学などの多角的視点から、間食の起源と歴史、現代社会における意味を考察する。さらに、多様な文化圏における間食のあり方を紹介。いつ、どこで、誰と、何を、どのように食べるのか?間食という日常的な行為から、食文化の多様性と普遍性、そして人間の食の本質に迫る。

●目次
[巻頭言]
間食に垣間見る人間の食の本質(守屋亜記子)

[序 章]
間食論へのアプローチ(野林厚志)
はじめに 「三度の食事」/補食/充足と過剰/間食の功罪

[第1部]間食の起源
第1章 霊長類の「間食」(市野進一郎)

[第2部]間食の民族誌
第2章 アフリカ狩猟採集民にとっての間食とは(池谷和信)
第3章 モンゴル遊牧民の食べ方 間食と食事の区分はあるか(石井智美)
第4章 シリア都市民の間食 ナッツ・果物・菓子・ファストフード(黒木英充)
第5章 戦後イタリア社会に生まれたメレンディーナ(宇田川妙子)
第6章 西部インドネシアの間食 ご飯でなければ間食なのか(阿良田麻里子)

[第3部]日本の間食
第7章 現代日本の農村にみる間食とその類 間食・おやつ・菓子・お茶うけ(江頭宏昌)
第8章 長野県の家庭料理、おやつの特徴 仕事の合間の一服文化(中澤弥子)
第9章 間食と食事との相互変化 民俗学の見た食文化研究より(山田慎也)

[第4部]間食と社会
第10章 間食の実態とその内容 栄養疫学研究からの知見(佐々木敏)
第11章 生活者にとっての食の価値(野沢与志津)
第12章 心理学からみた間食(大森美香)

[総括]
間食 考えるに適した食事(野林厚志)

あとがき(野林厚志)

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