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聴覚障害のある教員が導き出した生徒の認知特性を生かした指導 聴覚障害児に見られる傾向や指導上の工夫点、留意事項

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フォーマット 書籍
発売日 2024年10月29日
国内/輸入 国内
出版社ジアース教育新社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784863717015
ページ数 184
判型 B5

構成数 : 1枚

第一部 認知特性を考慮に入れた指導の必要性
1章 認知特性とは
(1)「聴覚優位・視覚優位型」と「継次処理・同時処理型」
(2)認知特性を考慮に入れた指導の必要性
(3)石川倉次と認知特性
(4)「言語優位」と関わって
(5)「言語優位」と「9歳の壁」
(6)概要呈示の重要性
2章 自分の認知特性を考えてみよう
(1)自分の認知特性を考えてみるための問題
(2)各設問について
3章 認知特性の把握の難しさ
(1)本田(2012)に関する筆者の調査より1
(2)本田(2012)に関する筆者の調査より2
4章 認知特性と学習
(1)都築ら(2016)より
(2)PASS理論を用いた研究より
(3)「脳内ボード」と「短期記憶」「長期記憶」「ワーキングメモリ」の関係
(4)「虫の視点」・「鳥の視点」による思考・記憶
(5)聴継型と視同型の違いのまとめ
5章 第二部に入る前の留意事項
(1)単純に決めつけないこと
(2)視同型を聴継型に変えようと思わないこと
(3)言語処理能力の獲得を大切に考えること
(4)うまくいかないとき,他の方法を考える力を身につけること

第二部 認知特性の特徴と指導例
6章 情報処理に関わって
(1)認知特性と情報処理
文章の読み方/混同しやすい語/記憶しやすい情報/文章の受信/ある 語や文に接したとき、何を思い浮かべる
か/「脳内ボード」/参照の仕 方/矛盾の理解
(2)情報の特徴に配慮した指導例
説明や修正の仕方/漢字のもつ力を利用した修正/単語の意味の指導/別の解法の紹介/アドバイスの仕方
/思考(時計の読み方)/解決方法(「多い」「~倍」文)/解決方法(やりもらい文を使った文章題)/複数の
公式の扱い1(公式を絞れる場合)/複数の公式の扱い2(公式を絞れない場合)/公式の届け方/資料の作り方
7章 指導の順序や「全体と部分」に関わって
(1)認知特性と指導の順序(全体/部分との関連)
「部分」と「全体」の関連/紙芝居やマンガにおける登場人物の位置関係
(2)指導の順序(全体/部分との関連)に配慮した指導例
1時間の授業づくり:「山場」の越え方/授業と授業の接続(宿題の意味)/各単元への時間の配分/学年対応の
教科学習/新出語や結論を出すタ イミング/指導順序/指導の仕方/「知覚的判断」から「論理的・言語 的思考」
への移行/演繹法と帰納法
8章 生徒指導に関わって
「自分の思い」と「相手の思い」の対等化/「人の振り見て我が振り直せ」/自己客観視
/「来し方」と「行く末」/相手の心情や道義的責任の理解/抽象的な文と抽象的な文の対照

第三部 認知特性を考慮に入れた指導の具体例
9章 日本語指導の具体
(1)「内在的把握」と「外面的把握」
1)「あげる」文の理解/2)「くれる」文の理解/3)「したい」と「したがる」の違いの理解/4)「主語と結びつ
いた動詞」と「主語不在の動詞」/5) 自動詞と他動詞の使い分け/6)俳句や物語の理解/7)ことわざの理解
(2)具体的な指導例
1)助詞の微妙な使い分け方の説明/2)日本語を早く意識的に取り込ませるために/3)漢字のメリットとデメリ
ットを配慮に入れた説明/4)いろいろな事柄との関連(語彙ネットワーク)を考える力の必要性/5)授受構文
の理解/6)「~たい」「~たがる」の理解/7)「隠された主語」を考えた文章づくり/8)複数の意味にとれる文
章の書き換え/9)「名詞 中心文」と「動詞中心文」/10)「~と思う」の意味/11)「汎用力」や「前提条件を考
慮に入れる力」/12)説明文や解説の作成に際して、筆者の留意事項
10章 高校の範囲の数学の指導の具体例
(1)高校数学I「2次関数」
1)式を見て原型をどのように移動させるかを理解させる/2)グラフの原型がかけるようにさせる/
3)式を見てグラフがかけるようにさせる/4)頂点の座標を求めるための平方完成の指導
(2)高校数学I「三角比」
(3)高校数学A「順列と組合せ」
1)順列の導入/2)組合せの導入/3)順列と組合せが混じった問題が解けるようにさせるために
(4)高校数学A「互除法」 1)「互除法」の導入/2)「互除法」の説明
(5)高校数学A「不定方程式」
補章 認知特性の数値化の難しさ
文献
あとがき

  1. 1.[書籍]

聴覚障害児者に多いとされる「視覚優位型・同時処理型」という認知特性を活用した指導についてまとめた一冊です。著者自身も聴覚障害があり、聾学校高等部の教員経験を通して、生徒の特性に合わせた指導法を探求してきました。自身の学生時代の経験や実際の教育現場で得た知見を基に、聴覚障害のある生徒のための具体的な支援方法が紹介されています。特別支援教育(聴覚障害)に携わる方々に役立つ内容です。

作品の情報

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著者: 脇中起余子

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