自身4年振りとなった最新オリジナル・アルバム『ヴィジョンズ』が3月にリリースされたことを記念し、ノラ・ジョーンズがこれまでにリリースしてきた作品の数々をシングルレイヤーSACD~SHM仕様でリイシュー。本作は、2012年リリースの5作目のオリジナル・アルバム。デビュー10年目を迎えた世界の歌姫ノラ・ジョーンズがグラミー賞受賞プロデューサー、デンジャー・マウスと組んだ意欲作。 (C)RS
JMD(2024/04/12)
2002年の大ロング・セラーとなったデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ(原題:Come Away With Me)』をリリースして以来、心地良さと安心感のある温かい声を世界中に届けてきたノラ・ジョーンズ。自身4年振りとなった最新オリジナル・アルバム『ヴィジョンズ』が3月にリリースされたことを記念し、彼女がこれまでにリリースしてきた作品の数々をシングルレイヤーSACD~SHM仕様でリイシュー。初SACD化となるタイトルも多数含む注目のラインナップ!
本作は、2012年リリースの5作目のオリジナル・アルバム。デビュー10年目を迎えた世界の歌姫ノラ・ジョーンズがグラミー賞受賞プロデューサー、デンジャー・マウスと組んだ意欲作。
発売・販売元 提供資料(2024/04/10)
出発点の姿を忘れてしまうほど、どんどん進化してゆくノラ。いよいよ本格的にオルタナティヴの域に足を踏み入れたこの5作目は、特に大きな転機となりそうだ。何しろプロデュースや曲作りで全面的にバックアップしているのはデンジャー・マウス。しかも前作に続いての失恋アルバムで、かなり派手に傷ついたことは言葉の切っ先の鋭さが物語る通り。さまざまな角度から自分に起きたことを検証し、乗り越えようとしており、その無防備さはスタジオで自然発生的に曲を綴ったことと無関係でないだろう。それでいてエモーションを細やかになぞる丁寧なアレンジが施され、当然トーンはダークで重いのだが、アメリカーナ風味のサウンドには温かみがあって、憂いと力強さが交錯する声を優しく縁取っている。
bounce (C)新谷洋子
タワーレコード(vol.343(2012年4月25日発行号)掲載)