| フォーマット | SACD |
| 発売日 | 2024年02月28日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | DG Deutsche Grammophon |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | UCGG-9229 |
| SKU | 4988031620540 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:58:45
【曲目】
オネゲル:
1. 交響曲第2番(弦楽とトランペットのための)
2. 交響曲第3番《典礼風》
【演奏】
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
【録音】
1969年8月 サンモリッツ、フランス教会(1)、9月 ベルリン、イエス・キリスト教会(2)

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第2番にはこの曲を得意とするミュンシュによる名演もあるが、カラヤンはそれをも凌駕する。巨匠になり厚化粧になる以前の1960年代最後のカラヤン=ベルリンフィルの最良の姿が刻まれている。
カラヤンの良さは(あまり一般には思われていないが)案外楽譜に忠実なことである。第2番の最終楽章の終結部のトランペットのファンファーレへと突き進む盛り上がりではどうしてもテンポ・ルバートしがちだが(ミュンシュも若干ルバートしている)、カラヤンはとにかく楽譜通りのイン・テンポを貫き通し突き進む。そのおかげで絶大な推進力を持った大団円が実現する。チャイコフスキーの交響曲第5番の最終楽章の終結部(ダダダダンの3連符)然り、ブラームスの第1番の最終楽章の頂点で序奏部のアルペンホルンが再現するところ然り、テンポを落として大見えを切りたくなる場面でイン・テンポを貫くことで最高のクライマックスが形成されている。
第3番「典礼風」第1楽章「怒りの日」の戦争の嵐もこれほどの壮絶な圧巻の演奏は聴いたことがない。カラヤンの素晴らしさと共にベルリンフィルの優秀さを痛感する。第2楽章以降の祈りの表現も見事だ。
今回のSACDの音質を確認するため、以前のSHM-CD国内盤と比較してみた。SHM-CDはやはりCDらしく鋭い音で極端な言い方をすると白黒のレントゲン写真のような印象。鋭く分離がいいので楽器がそれぞれやっていることが割によく聴きとれる。第2番の弦楽器のアタックなど鋭くてなかなか良い。デジタル的な印象。
それに対して本SACDはアナログのカラー写真のような印象。鋭さは若干後退するがCDのデジタル的=金属質に対しアナログ的=木質の感じがする(本録音はアナログ録音である)。やはりこちらが本来の姿なのは間違いない。CDが骨皮筋衛門だとしたらSACDの身体には肉がついている。
それと今回のSACDで特筆すべきはオリジナルジャケットの使用! CDのときはカップリングのストラヴィンスキーのジャケットが使われており残念な思いをした(カラヤンのカッコいい写真の方が売れ行きがいいという営業的判断だろう)。このオレンジを基調としたオネゲルの肖像画のジャケットの素晴らしいこと! ようやく溜飲が下がった
皆さんにこの素晴らしいSACDをお勧めします!