フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
デジパック |
発売日 |
2023年07月28日 |
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規格品番 |
TDSA279 |
レーベル |
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SKU |
4943674377428 |
※SACDハイブリッド盤。世界初SACD化
※デジパック仕様
※本国のオジリナル・アナログマスターテープから192kHz/24bitでハイレゾ化したマスター音源を使用
※2023年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング) 。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のジャケット・デザインも一部使用)
※解説:檜山 乃武氏(新規解説) 、解説書合計12ページ
マタチッチ(1899-1985)による至高のリムスキー=コルサコフ作品を高音質化。当時のフィルハーモニア管弦楽団を駆り立てた"熱い"演奏は、現在では決して味わえない境地を獲得した稀少な演奏です。スラヴ的感性を大胆なまでに引き上げた「シェエラザード」を始め、どの曲もマタチッチの底力を感じさせる名演!演奏に相応しい高音質化を行い、今回世界初SACD化音源として最新復刻を行いました。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
「シェエラザード」は1958年に収録され、初出はモノラル盤のみでした(オリジナル番号は33CX1636)。実はステレオではSAX2374という番号を与えられながらも未発に終わった幻の盤であり、本国では再発として1965年までステレオ盤の発売は待つことになります。今回のステレオ音源は米エンジェル盤が初発売であり、今回のジャケットデザインは、この盤を採用しています。CD時代になってからも再発が遅れ、TESTAMENTで出ていましたのでご存知の方もいると思いますが、幅広く流通していた訳では決してありません。マタチッチはウォルター・レッグの知遇も得て、当時は有名な「メリー・ウィドウ」を始めオペレッタやオペラでも名盤を残しているとは言え、純粋なオーケストラ曲は主にロシア系の録音をあてがわれていた等、決して順風満帆とは言えませんでした(尚、ステレオ初期のチャイコフスキーの後期3大交響曲はクーベリック&VPOが担当)。EMIへの録音がほぼ終わる時期には指揮自体も縮小していき、いろいろな地域に活動を求めた言われています。この「シェエラザード」に限っては初出のみならず再発時も不遇であったと言えるかも知れませんが、演奏は埋もれるにはもったいない出来です。そのスケールの大きさ、豪快でありながらも繊細な表現は他のどの盤をも超えるでしょう。特に今回の高音質化により、ダイナミックさがさらに増大しています。ロシアの指揮者による引き締まった表現や多くの西側の名盤とはアプローチが異なるかも知れませんが、この曲が古今東西で人気を博した理由がよくわかる快演です。この演奏は、当時のレッグがマタチッチに求めていた期待が強く伝わってきます。名曲を演奏するなかに、レコード芸術の根本にある音楽そのものが持つ力を、純粋に、ある意味使命感を持って引き出す指揮者と演奏者の意気込みを感じさせる名演に違いありません。今回の復刻で音質面の再現性含め、再評価となることを期待します。
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<音源復刻コンセプト>
当企画では、本国より取り寄せた192kHz/24bitのWAVデータを基本に、SACD層用としてDSDに変換後にマスタリングを行い、別途CD層用としてPCMでもマスタリングを施していますので、SACD層、CD層、それぞれ独立したマスタリングとなっています。PCMで編集した後にDSDにも変換を行う、もしくはDSDで編集した後にPCMにも変換を行うといった1回のマスタリング作業で兼ねるのではなく、SACD、CD、それぞれの特徴や音質を重視した上で、個別にマスタリングを行いました。その際、過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのアナログ・マスターテープを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。
(2/2)
構成数 | 1枚
エディション | Remaster
1. ニコライ・リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 Op.35
2. モデスト・ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」(R=コルサコフ編)
3. ニコライ・リムスキー=コルサコフ:ロシアの復活祭」序曲 Op.36
【演奏】
フィルハーモニア管弦楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
【録音】
1-2 September 1958 (1), 4-5 September 1958(2,3), Kingsway Hall, London
【Original Recordings】
Producer: Walter Legge、 Engineer: Harold Davidson
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)
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1.[SACDハイブリッド]
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かつてCD時代では本家のEMIからではなくTESTAMENTから再発され一部で熱烈なファンを生んでいたステレオ初期のマタチッチによる名演が装いも新たに復活!元々初出時に英国でなぜか品番が付与されながらもモノラル盤しか出なかった不遇の音源でもあり(今回のジャケも米国盤のステレオジャケ)、きちんとした形での再発が望まれていただけに、今回の復刻は嬉しい。演奏は晩年のマタチッチとは大きく異なり、情熱的でダイナミックだ。尚且つ細かなニュアンスにも長けており、一聴に値する。特にシェエラザードは絶品。競合盤が多い曲だがさらに魅力が増して聴こえる。音質も以前のCDより大幅に改善。
intoxicate (C)北村晋タワーレコード (vol.165(2023年8月20日発行号)掲載)
この音源、レコード時代から親しんできました。TESTAMENTのCDも保有しています。素晴らしい演奏で、何度聴いても飽きることがありません。今回のSACD、実に素晴らしい完成度だと思います。音場が広がって、コンサートホールの上等な座席で聴いているように感じます。正直なところSACDの復刻は宣伝通りではないことが多いように思いますが、この盤は大成功です。何度も聴いた、マタチッチの生演奏での感動が蘇りました。ありがとうございました。
スケール感たっぷりのシェエラザードです。解説にも記されていますが、楽団の皆さんが伸び伸びと演奏しているのが伝わります。したがって、聴いていてとても心地良いです。これまた名盤です!
マタチッチの「シェエラザード」?と違和感を感じる人はきっと多いだろう。どうしても「マタチッチといえば硬派、ブルックナー」みたいな印象があるから。でも1958年当時の彼は、指揮者としてはまだ駆け出しに近い状態で、レパートリーもしっかり定まってはいなかった。またクロアチアにおけるナチ協力者として長く活動を制限された境遇にあった。だからたぶん「これ、やって下さい」と与えられた仕事をせっせとこなしていたのだろう(あくまで想像)。でもこの「シェエラザード」、意外に様になっていて良いんです。頑張ってしっかり艶のある音を出している。それでいて硬派の匂いもそこそこ漂っている。(「古くて素敵なクラシック・レコードたち」(村上春樹)」より)
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