フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2023年03月22日 |
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規格品番 |
TWSA1147 |
レーベル |
|
SKU |
4549767174594 |
※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※日本コロムビア所有のオリジナル・マスターテープより2023年にORTマスタリングを行いSACD化
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用(他のジャケット・デザインも解説書等に採用)
※スリムケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
※解説:歌崎和彦氏(2004年発売のCD:COCO-70713より転載、2010年一部補訂)、秋尾沙戸子氏「クーベリックとハヴェル」(1990.10/2000.8校訂/2023.2一部改訂。CDでは初掲載)、解説書合計14ページ
1990年、巨匠クーベリックが祖国チェコのビロード革命の結果、待望の帰国を果たし、かつての主兵チェコ・フィルと42年ぶりに共演した感動の名演。
「わが祖国」演奏史に燦然と輝く名盤です。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化を行い初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
スプラフォン・レーベルの中でも特別な歴史的演奏の記録が、遂にSACD化!1990年5月12日、「プラハの春」音楽祭の初日を飾った奇跡の公演は世界中の音楽ファンが注目した、まさに歴史的な日でした。クーベリックが祖国を亡命してから42年が経過していた沈黙を破るかの如く高らかに鳴り響く「わが祖国」の演奏を聴いて、多くのチェコ市民が涙を流した感動の記録です。
クーベリックは当時75歳。バイエルン放送交響楽団の首席指揮者を辞任し、1986年には健康的な理由と作曲活動に専念するため指揮者を引退していました。ところが、1989年にチェコで民主化革命が勃発し、ハヴェル大統領の強い要請で恒例の「プラハの春」音楽祭初日の「わが祖国」を振るために、指揮者として晩年に再度復帰したきっかけともなった公演です。
クーベリックは、初日の会場に入場できない人々のために前日のゲネプロを公開し、さらに6/9には野外コンサートでも指揮をしました。翌年には「新世界」を指揮し(ライヴ音源で収録)、直後にはチェコ・フィルと共に来日。「わが祖国」を演奏したことは記憶に新しいです。
クーベリックは「わが祖国」の正式録音を6種残しました。
1971年までの3つのオケとのセッション録音(MERCURY、DECCA、DG)、1985年以降の3種のライヴ(ORFEO、SUPURAPHON、ALTUS)それぞれに一期一会的な要素がありますが、一貫して各曲の基本的な要素、テンポ感やアーティキュレーションは踏襲されています。躍動感と動的な魅力では1971年のボストン響とのDG盤が、安定感と充実度では1985年のバイエルン放送響とのORFEO盤に分がありますが、この1990年のSUPRAPHON盤は一音一音に込められた歴史的な重みや演奏時の雰囲気、そして感興が感じられる一世一代の演奏であり特別であるということに疑いの余地はありません。
今回のSACD化では、CDでは伝えきれなかった当時の空気感やより実在感を聴き取れると思います。スペック的な制約を乗り越え、歴史的な演奏に再度スポットを当てるべく、音楽的な要素を重視しORT化の後、最新マスタリングを行いました。
尚、今回の解説書には以前映像発売時に掲載されていた秋尾沙戸子氏による「クーベリックとハヴェル」の文章をCDでは初めて掲載しています。
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元々ORTマスタリングの企画は、2020年に「ノイマン/マーラー:交響曲全集(TWSA-1070-9)」のデジタル録音3曲のSACD化を行うにあたり試験的に導入したのがきっかけでしたので、スプラフォンのデジタル音源も当企画で本格導入した次第です。
今回のORTマスタリングではデジタル録音でも従来からあった基本的なニュアンスは継承された上で、さらに柔和な響きと基音との微妙なバランスや倍音成分の増加が認められます。
全帯域で解像度が上がったことで分離がより明瞭になり、さらに近接したポジションで音楽を鑑賞できます。ORTによる効果は顕著で、ダイナミックレンジが広く感じられ、音数の多さも含めSACD化の恩恵をより得られる録音と言えるでしょう。
今回は、より鮮やかに、奥行きもあるクリアな音質を堪能できます。これらの最新復刻で、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。尚、今回のORT第7回発売は、2タイトルを発売いたします。
<ORTマスタリングとは>
CDスペックにて録音されたDENONレーベルの数々の名盤、そのデジタル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、 再構築する技術「Overtone Reconstruction Technology(ORT)」を開発しました。この倍音再構築技術と、従来から導入されている"Master Sonic 64bit Processing"による高品質なマスタリング技術が組み合わさったものが、"ORT Mastering"です。ORTによって得られた広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かし、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。
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構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:17:59
エディション | Remaster
1.ベドルジハ・スメタナ:
連作交響詩「わが祖国」全曲
1990年"プラハの春"音楽祭オープニング・コンサート・ライヴ
【演奏】
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ラファエル・クーベリック(指揮)
【録音】
1990年5月12日
プラハ、スメタナ・ホール(ライヴ)
【Original Recordings】
Recording Director: Zdenek Zahradnik
Recording Engineer: Jan Kotzmann
【原盤】
SUPRAPHON
わたしはこの演奏をFMで聞いている。当然その後発売されたCDも購入している。誤解を受けるであろうことを承知で言うと、多くの日本人にはわからないであろう感覚がある。「祖国を失う」ということがどういうことか。自分が生まれた国。そこで育ち、愛してやまないだからこそそれを失うということ、帰りたくて仕方がないけれど帰るわけにはいかない愛する母国…。わたしはこの演奏を離れては聞けない。冒頭のハープの音(この音!)。チェコフィルのプロフェッショナルとしての、万感の思いのこもった全力の音。そしてクーベリックの「思いのこもった指揮」…。このCDを評価するにわたしはふさわしくないかもしれない。音はかつてのCDに比べてビックリするくらい改善されている。文中にも書いたがハープの音が素晴らしく美しい!
オンラインで予約購入し、本日届きましたので、早速視聴していますが、SACD化の大成功だと私は思います。
既出盤はどこか演奏に生気を感じられず、サントリーホールでの来日ライヴに軍配を私は上げていましたが、このプラハライヴのSACD層を耳にすると、サントリーホールでの来日ライヴと遜色無い事が分かりました。
むしろ、細部のバランスやホルン、ハープ、ヴィオラの響きの美しさならば、このプラハライヴに軍配を上げたくなります。
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