まず、作品よりも先にサントラ盤（ＬＰレコード）を見てジャケ買い。帯には “〔ロードショー〕誌・推薦” の表示が有ったが、公開はされなかった。試写会は行われたらしいが、『音楽映画は当たらない』というジンクス（誤って“良い事が起こる”と使われがちだが、“悪い事が起こる”というのが本当の意味）のせいでお蔵入りに。

観られたのは、後にレンタルビデオでになる。本国ではテレビ放映後に、評判が上がり人気作となったらしい。

マイケル・パレの映画デビュー作で、カリスマ性のあるロッカー役を演じている。偶然にメンバーとして加入した、控えめな役のトム・ベレンジャーも好演。

雑誌が推薦する様に、音楽は勿論とても良い。ロック好きは必聴。

物語は単なるロック音楽映画ではなく、人気絶頂期に事故で失踪したロッカーのエディ（マイケル）と消えた新作のマスターテープの行方の謎というミステリーが絡んだ作品。

現在と過去の出来事を織り交ぜて描かれているので、青春映画的な要素もある。

歌声はマイケル・パレ本人ではないが声質が合っているので、【ストリート・オブ・ファイヤー】のダイアン・レインの口パクっぽさはない。

本国でのカルト的な人気で、後に続編も作られている。

邦題はヒット作に絡めて【ストリート・オブ・ヒーロー】とされ、公開された。

一度観れば、きっと好きになる作品。