クラシック
SACD

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フォーマット SACD
発売日 2022年04月10日
国内/輸入 輸入盤:国内流通仕様
レーベルKing International/Harmonia Mundi
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 HMSA0046
SKU 4909346027817

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
日本語帯・解説付
エディション : Remaster

【曲目】
ドビュッシー:
1-3. ヴァイオリン・ソナタ ト短調(1917)
4. 英雄の子守歌-ベルギー国王アルベール1 世陛下とその兵士たちをたたえて(1914)
5.アルバムのページ(負傷者の服のための小品)(1915)
6-8. フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ ヘ長調(1915)
9. エレジー(1915)
10-12. チェロ・ソナタ ニ短調(1915)
13. 「燃える炭火に照らされた夕べ」 (1917)

【演奏】
1-3.イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス"スリーピング・ビューティ") アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
4-5.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
6-8.マガリ・モニエ(フルート/1880年、ルイ・ロット、製造番号2862/調整:ベルナール・デュプラ)
アントワン・タメスティ(ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」、1672年製)
グザヴィエ・ド・メストレ(ハープ/エラール社製、19世紀末のルイ16世のスタイル/調整:レ・シエクル)
9.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)
10-12.ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) ハヴィエル・ペリアネス(ピアノ)
13.タンギ・ド・ヴィリアンクール(ピアノ)

【録音】
1-5, 9-13:
2016年12月
2017年12月
2018年1-2月
テルデックス・スタジオ・ベルリン
6-8:
2017年6月
シテ・ド・ラ・ミュジーク、パリ

リマスタリング技術監修:角田郁雄

  1. 1.[SACD]

作品の情報

商品の紹介

2018年アカデミー賞銅賞・室内楽部門受賞の名盤
ドビュッシー:最後の3つのソナタがSACDシングルレイヤーで登場!
超豪華メンバーによるドビュッシー!

現代最高のヴァイオリン奏者イザベル・ファウストが参加した、ハルモニア・ムンディ・レーベルのドビュッシー・イヤーの企画盤「最後の3つのソナタ集」(2018年度第56回レコード・アカデミー賞銅賞・室内楽曲部門受賞)がSACDシングルレイヤーで登場。オーディオ評論家・角田郁雄氏の技術監修のもと、関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。

ドビュッシーは晩年様々な楽器のためのソナタを6つ作曲しようと考えていましたが、実際にはここに収録された3作を書き上げた翌年に亡くなってしまいます。文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタはファウストとメルニコフの演奏。他の晩年の作品も、綺羅星のごとく名を連ねた名手たちです。このたびのSACD化により、より一層豊かなサウンドでおたのしみいただけます。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2022/03/09)

ディスクは、ドビュッシーの文字通り最後の作品となったヴァイオリン・ソナタから始まります。冒頭でメルニコフが奏でる繊細きわまりない和音から一気に世界に引き込まれます。ファウストの演奏は、独特のミステリアスでかわいたような空気を漂わせつつも、非常にきめこまやかな表情づけで、一音一音、休符までも聴きの逃してはならぬ、と思わせられる演奏です。フルート、ヴィオラとハープのためのソナタについてドビュッシーは友人にあてた手紙の中で「これは私が作曲の仕方を今よりは多少知っていた頃の作品だ。何年の前のドビュッシー、そう、『夜想曲』の頃のドビュッシーのようだ」と語っています。『ビリティスの歌』や『6つの古代墓碑銘』と、古のフランスのクラヴサン音楽の典雅さが融合したようで、独特の魅力にあふれた本作を、最高のメンバーで聴けます。マガリ・モニエは2003年よりフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者を務め、2004年のミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した名手。ハルモニア・ムンディでは初登場となります。彼女が演奏しているルイ・ロット(ルイ・ロット/1855年に工房を立ち上げ1951年まで存在していたオールド・フルートの代表格)のフルートは、ジョゼフ・ランパル[1895-1983]そしてその息子ジャン=ピエール・ランパル[1922-2002]らが演奏していたもの、また、ハープはレ・シエクルも用いている楽器で、まさにドビュッシーの頃の音色で楽しむことができるという意味でも貴重な演奏となっております。
最後の3つのソナタの中では最初に完成したチェロ・ソナタ。ここではケラスと、スペインのペリアネスという顔合わせによる演奏でお聴き頂きます。作品の世界に一歩踏み込んだ、繊細な色彩の描き分けが見事。より細やかな表情づけがなされており、絶妙な間合いの中にも「あそび」が感じられる演奏となっております。なお、ケラスは2008年にアレクサンドル・タローとドビュッシーのチェロ・ソナタを録音しておりますが、そちらはシャープさが際だった演奏で、10年の時を経ての変化にも感じ入る演奏となっております。
ピアノ独奏作品もすべて晩年のもの。奏でるのはタンギ・ド・ヴィリアンクール。フランスでは若くして名手としてソロに室内楽にバリバリと活躍、リストのような超絶技巧はもとより、古典から現代ものまで完璧に弾きこなすテクニックは圧巻です。
ドビュッシーの晩年の作品世界の多様性に、名手たちのきめこまかな演奏によってあらためて感じ入る1枚となっております。
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キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2022/03/09)

メンバーズレビュー

2件のレビューがあります
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日本で最初に知られた詩人はシャルル・ドルレアン(1363頃~1430頃)と仏文学手引書にある。この王族効果は素晴らしく、私は一読で〈Rondeau : Le temps a laissié son manteau…〉が好きになり、この1篇から詩法も知りたいと願った。
ドビュッシーは、シャルル・ドルレアンの詩に曲をつけているので、私には特別な作曲家。没後100周年記念アルバムシリーズは企画が良く、全部集めたくなるほどだった。
そして、今度は、貴族効果である。グザビエ・ドゥ・メストル氏は、ルイ16世妃を主題にした録音以外に、モルダウの編曲演奏しか耳に残っていなかったが、francemusiqueの演奏家特集で聴き直し、本商品を選んだ。トゥ―ロン出身とあるので、何も知らないと、随分パリから離れたところの出自ぐらいにしか思わなかったが、調べるとフランスについての知識が拡充していく。
御先祖ジョセフ・マリ―・ドゥ・メストル伯爵(1753~1821)は、サヴォワ家が宮廷をおいたシャンベリ(現仏領)生まれ。メストル家はラングドック地方出身だが、17世紀初頭に2つの家系に分かれ、一方はピエモンテ、もう一方はフランスに留まった。ジョセフ・マリ―・ドゥ・メストル伯爵はピエモンテの家系。
ラングドックは、オック語圏及びオクシタニアの地域。トゥ―ロンはオック語圏プロヴァンス語方言地域。オック語はピエモンテ州の一部も圏域とある。
プロヴァンス語は、12世紀に、宮廷風詩によってフランス語に導入され、amour「恋」はそのひとつ。11~13世紀頃にオック語で抒情詩をものしたトルバドゥ―ルの独自の文化が衰退後、14世紀にトゥ―ル―ズの知識人たちが、トルバドゥ―ルの文化復興のために詩会を催し、『愛の掟』という詩法を編纂したが、目的は果たせなかったとある。
因みに、今のリヨンの社宅の大家さんはサヴォア地方在住である。
本録音は、イザベル・ファウスト女史を始め、共演者の作品世界の構築は厚みがあり、作品本質を損なうことなく現代性の中での蘇演、優れた仕上がり。
Claude Debussyの祥月命日(1918年3月25日)に。
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