守重結加は、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、ベルリン芸術大学修士課程ソリスト科および室内楽科を修了、現在は日本を拠点とし国内外のアーティストから厚い信頼を得ている注目の若手ピアニスト。守重にとって初となるソロ・アルバムでは、「心の支えであり、困難を共に乗り越えてきた大切な存在」と語るシューベルトの音楽を心向くままに紡いでいます。名曲として知られる即興曲集D899に加え、彼の創作の頂点を示す傑作ピアノ・ソナタ第21番。どこまでも温かく、優しく、そっと寄り添い奏でたシューベルト。守重結加の音楽を心ゆくまでお楽しみください。 (C)RS
JMD(2022/02/03)
「シューベルトの音楽は私にとって最も大切な存在」
守重結加は、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、ベルリン芸術大学修士課程ソリスト科および室内楽科を修了、現在は日本を拠点とし国内外のアーティストから厚い信頼を得ている注目の若手ピアニストです。
守重にとって初となるソロ・アルバムでは、「心の支えであり、困難を共に乗り越えてきた大切な存在」と語るシューベルトの音楽を心向くままに紡いでいます。名曲として知られる即興曲集D899に加え、彼の創作の頂点を示す傑作ピアノ・ソナタ第21番。どこまでも温かく、優しく、そっと寄り添い奏でたシューベルト。守重結加の音楽を心ゆくまでお楽しみください。
守重結加(ピアノ) Yuka Morishige, piano
東京都出身。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、2011年にヤマハ音楽振興会留学奨学生として渡独し、ベルリン芸術大学修士課程ソリスト科および室内楽科を修了。在学中はGisela und Erich Andreas-Stiftung(ハンブルク)、及びOttilie-Selbach-Redslob-Stiftung(ベルリン)の給付型奨学生として研鑽を積みながら、ソリスト・室内楽奏者として日本各地、韓国、ドイツ、フランス、ポーランド、オランダ、オーストリアなどで演奏を行う。2018年、ベルリンのフィルハーモニー(大ホール)にてAkademisches Orchester Berlinとパデレフスキのピアノ協奏曲のソリストを務めたのをきっかけに、本格的な演奏活動が始まる。その後もJunges Ensamble Berlinとストラヴィンスキー「詩篇交響曲」を、Neubrandenburger Philharmonieとストラヴィンスキー「火の鳥」を共演、ヴァイオリニストのハインツ・シュンク氏(ベルリン・コンツェルトハウス・オーケストラのコンサートマスター、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学教授などを歴任し、指揮者としても活動を行う)とのデュオ、また、2019年エイヴェレ国際音楽祭(エストニア・タリン)に招かれ、ソロリサイタルを行うなど、幅広い演奏活動を行う。エドヴィン・フィッシャー国際ピアノアカデミーにて第1位を受賞し、ポツダムでのソロリサイタルに出演する他、ブゾーニ国際ピアノコンクールセミファイナリストおよびスカラシップ受賞、全日本学生音楽コンクール、宝塚ベガ音楽コンクール、東京ピアノコンクール、アルトゥール・シュナーベルピアノコンクール、ピアナーレ国際ピアノアカデミー&コンクール等、サン・プリエスト国際ピアノコンクールなど国内外のコンクールで受賞。2019年秋、完全帰国し、クラリネット奏者 東紗衣とのCDリリース、北端祥人とイプシロン ピアノデュオを結成するなど、活動を展開している。令和3年度(一財)地域創造・公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業長野セッション派遣アーティスト。これまでにピアノを安孫子和子、故・瀬尾真理子、故・加藤伸佳、小森谷泉、クラウス・ヘルヴィッヒの各氏に師事。
オクタヴィア・レコード
発売・販売元 提供資料(2022/02/01)
シューベルトの晩年は死の予兆が常に差し迫り、作曲された楽曲のテーマにもメロディーにも、独り死に向かう絶望感や虚無感、孤独感がみなぎっていると言われる。そして今回収録された2曲も、いわば作曲者が人生の終焉を迎え諦念に満ちた雰囲気を醸しだすかのような悲哀感漂う演奏が多い中、守重のピアノはそうしたオーソドックスな解釈上の前提を取り払い、若々しく凛とした作曲家シューベルトの音楽を再生させることに成功している。その演奏には、たえず前進する推進力に溢れ、生き生きと瑞々しさがほとばしり、絶望感よりもむしろ生きる希望や瞬間の喜びや望みすら感じさせられるような、溌剌とした新鮮な雰囲気を醸しだしているからである。
今回収録された全曲を通じ、守重のピアノはその軽やかなタッチと推進力、強弱のダイナミズムに加強弱のダイナミズムに加え、とりわけ高音部のメロディーの美しさが特筆すべき魅力である。シューベルトは31歳という若さで亡くなったことを加味すれば、この演奏はまさに作曲者の晩年の実際の姿を再現した演奏と言えるかもしれない――それほど筆者には彼女の演奏が新鮮に感じられた。