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クラシック
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(2022年 DSDリマスター)<完全生産限定盤>

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フォーマット SACDハイブリッド
発売日 2022年03月30日
国内/輸入 国内
レーベルSony Classical
構成数 7
パッケージ仕様 -
規格品番 SICC-10386
SKU 4547366546637

構成数 : 7枚
合計収録時間 : 08:12:49
エディション : Remaster

【曲目】
ベートーヴェン:
[DISC1]
1-4 弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1
[録音]1958年11月19日、20日
5-8 弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2
[録音]1958年11月26日
9-12 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3
[録音]1958年11月28日

[DISC2]
1-4 弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4
[録音]1958年11月28日、12月8日
5-8 弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5
[録音]1958年12月9日、11日
9-12 弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6
[録音]1958年12月15日

[DISC3]
1-4 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1 「ラズモフスキー第1番」
[録音]1958年11月17日~19日
5-8 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2 「ラズモフスキー第2番」
[録音]1958年11月18日、19日

[DISC4]
1-4 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3「ラズモフスキー第3番」
[録音]1960年5月16日
5-8 弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
[録音]1960年5月17日
9-12 弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95「セリオーソ」
[録音]1960年5月19日

[DISC5]
1-4 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
[録音]1961年5月3日
5-11 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
[録音]1961年11月20日

[DISC6]
1-6 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
[録音]1961年5月2日
7 大フーガ 変ロ長調 作品133
[録音]1961年5月2日

[DISC7]
1-5 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132
[録音]1961年11月27日
6-9 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135
[録音]1960年5月20日

[録音場所]ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

[演奏]
ブダペスト弦楽四重奏団
ジョゼフ・ロイスマン(第1ヴァイオリン)
アレクサンダー・シュナイダー(第2ヴァイオリン)
ボリス・クロイト(ヴィオラ)
ミッシャ・シュナイダー(チェロ)

[オリジナル・レコーディング][プロデューサー]トーマス・Z・シェパード、ハワード・H・スコット
[オリジナル・アナログ・マスター]2トラックおよび3トラック
[オリジナル・アナログ・マスターからのトランスファー、DSDマスタリング]アンドレアス・K・マイヤー[ニューヨーク、スワン・スタジオ]

  1. 1.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1 I.Allegro con brio
      00:07:18
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1 II.Adagio affettuoso ed appassionato
      00:10:37
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1 III.Scherzo.Allegro molto - Trio
      00:03:12
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1 IV.Allegro
      00:06:29
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2 I.Allegro
      00:05:44
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2 II.Adagio cantabile - Allegro - Tempo I
      00:06:50
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2 III.Scherzo.Allegro - Trio
      00:04:11
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2 IV.Allegro molto quasi Presto
      00:05:27
    9. 9.
      弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3 I.Allegro
      00:05:54
    10. 10.
      弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3 II.Andante con moto
      00:08:12
    11. 11.
      弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3 III.Allegro - Minore - Maggiore
      00:02:53
    12. 12.
      弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3 IV.Presto
      00:04:30
  2. 2.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4 I.Allegro ma non tanto
      00:07:04
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4 II.Scherzo.Andante scherzoso quasi Allegretto
      00:05:51
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4 III.Menuetto.Allegretto
      00:04:30
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4 IV.Allegro - Prestissimo
      00:04:46
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5 I.Allegro
      00:05:08
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5 II.Menuetto - Trio
      00:05:27
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5 III.Andante cantabile - Var.I-V - Poco Adagio
      00:10:41
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5 IV.Allegro
      00:05:16
    9. 9.
      弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6 I.Allegro con brio
      00:04:55
    10. 10.
      弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6 II.Adagio, ma non troppo
      00:07:41
    11. 11.
      弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6 III.Scherzo.Allegro - Trio
      00:03:24
    12. 12.
      弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6 IV.La Malinconia.Adagio - Allegretto quasi allegro - Adagio - Allegretto -
      00:09:26
  3. 3.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1 「ラズモフスキー第1番」 I.Allegro
      00:10:35
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1 「ラズモフスキー第1番」 II.Allegretto vivace e sempre scherzando
      00:09:22
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1 「ラズモフスキー第1番」 III.Adagio molto e mesto - attacca:
      00:12:18
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1 「ラズモフスキー第1番」 IV.Theme russe.Allegro
      00:06:20
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2 「ラズモフスキー第2番」 I.Allgero
      00:07:46
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2 「ラズモフスキー第2番」 II.Molto Adagio.Si tratta questo pezzo con molto di sentimento
      00:13:58
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2 「ラズモフスキー第2番」 III.Allegretto - Maggiore (Theme russe)
      00:05:19
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2 「ラズモフスキー第2番」 IV.Finale.Presto
      00:05:41
  4. 4.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3 「ラズモフスキー第3番」 I.Introduzione.Andante con moto - Allegro vivace
      00:08:29
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3 「ラズモフスキー第3番」 II.Andante con moto quasi Allegretto
      00:09:35
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3 「ラズモフスキー第3番」 III.Menuetto.Grazioso - Trio - attacca:
      00:05:14
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3 「ラズモフスキー第3番」 IV.Allegro molto
      00:06:26
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74 「ハープ」 I.Poco adagio - Allegro
      00:08:35
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74 「ハープ」 II.Adagio, ma non troppo
      00:09:42
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74 「ハープ」 III.Presto - Piu Presto quasi prestissimo - Tempo I - attacca:
      00:04:20
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74 「ハープ」 IV.Allegretto con variazioni
      00:06:44
    9. 9.
      弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95 「セリオーソ」 I.Allegro con brio
      00:04:40
    10. 10.
      弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95 「セリオーソ」 II.Allegretto ma non troppo - attacca:
      00:07:07
    11. 11.
      弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95 「セリオーソ」 III.Allegro assai vivace ma serioso - Piu Allegro
      00:04:44
    12. 12.
      弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95 「セリオーソ」 IV.Larghetto espressivo - Allegretto agitato - Allegro
      00:05:12
  5. 5.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127 I.Maestoso - Allegro
      00:06:52
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127 II.Adagio ma non troppo e molto cantabile - Andante con moto - Adagio molto
      00:14:54
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127 III.Scherzando vivace - Presto - Tempo I
      00:06:58
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127 IV.Finale.Allegro - Allegro comodo
      00:06:43
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 I.Adagio ma non troppo e molto espressivo - attacca:
      00:06:57
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 II.Allegro molto vivace - attacca:
      00:02:59
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 III.Allegro moderato - attacca:
      00:00:45
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 IV.Andante ma non troppo e molto cantabile - Piu mosso - Andante moderato e
      00:13:41
    9. 9.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 V.Presto - Molto poco adagio - Tempo I - attacca:
      00:05:23
    10. 10.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 VI.Adagio quasi un poco andante
      00:01:56
    11. 11.
      弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131 VII.Allegro
      00:06:50
  6. 6.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 I.Adagio, ma non troppo - Allegro
      00:10:01
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 II.Presto
      00:01:52
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 III.Andante con moto, ma non troppo
      00:06:21
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 IV.Alla danza tedesca.Allegro assai
      00:03:18
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 V.Cavatina: Adagio molto espressivo
      00:06:40
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 VI.Finale.Allegro
      00:07:35
    7. 7.
      大フーガ 変ロ長調 作品133
      00:16:48
  7. 7.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 I.Assai sostenuto - Allegro
      00:09:47
    2. 2.
      弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 II.Allegro ma non tanto
      00:08:49
    3. 3.
      弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 III.Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart
      00:16:15
    4. 4.
      弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 IV.Alla marcia, assai vivace - Piu Allegro - attacca:
      00:02:21
    5. 5.
      弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132 V.Allegro appassionato - Presto
      00:06:29
    6. 6.
      弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135 I.Allegretto
      00:06:39
    7. 7.
      弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135 II.Vivace
      00:03:11
    8. 8.
      弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135 III.Lento assai, cantante e tranquillo
      00:07:31
    9. 9.
      弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135 IV.Der schwer gefasste Entschluss.Grave.Muss es sein? - Allegro.Es muss sein! -
      00:07:14

※世界初SA-CDハイブリッド化。SA-CD層:2ch
※音匠レーベル使用
※日本独自企画・完全生産限定盤
※3つのマルチケースをスリップケースに収容、68ページの別冊解説書付き。解説書内に未発表セッション写真も含む図版20点掲載
※ライナーノーツ:
・「ブダペスト弦楽四重奏団からのメッセージ」(1969年のCBS・ソニーでの発売に際してBSQから送られた英文のメッセージとその翻訳)
・中村孝義「ベートーヴェンの弦楽四重奏の模範的存在」(新原稿)
・ジョゼフ・ウェクスバーグ「ブダペストのすべて」(1960年米初出盤掲載の3万字・26ページに及ぶ長大なエッセイを35年ぶりに掲載)
・平野昭「ベートーヴェンの弦楽四重奏曲について」
・「ブダペスト弦楽四重奏団のメンバー変遷」
・アンドレアス・K・マイヤー「リマスター・メモ」

作品の情報

商品の紹介

1917年にブダペスト国立歌劇場管のメンバーによって結成されたブダペスト弦楽四重奏団(BSQ)は、1967年に活動休止するまでちょうど半世紀にわたって個性的な演奏活動を繰り広げました。何度もメンバー交代を繰り返し、最終的にはロシア系ユダヤ人4人によって構成され、1940年代以降はアメリカを拠点にしたインターナショナルなカルテットへと変貌しました。1958~61年に録音されたこのベートーヴェン全集は、BSQにとってSP~モノラルの2度にわたる録音を経ての3度目、かつステレオでは唯一の録音。20世紀を代表する名カルテットによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲のひとつの究極の姿が提示されています。ベートーヴェンの精妙な音構造を見事に表現しながら、滋味豊かな音楽の精髄と意思的な力を表わしており、まさにベートーヴェン演奏の最高峰がここに記録されています。コロンビア30丁目スタジオで収録された明晰極まるサウンドが初CD化以来ほぼ40年を経て、オリジナル・アナログ・マスターから最新リマスターで蘇ります。 (C)RS
JMD(2022/02/07)

タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション第10回記念特別企画
20世紀の弦楽四重奏史に新たな扉を開いた歴史的カルテット最高の名盤。
1958~61年の絶頂期に録音されたこのベートーヴェン全集を世界初SA-CDハイブリッド化!
BSQの姿を克明に記録した奇蹟の音楽。まさにベートーヴェン演奏の最高峰の記録。
日本独自企画・完全生産限定盤

■1917年にブダペスト国立歌劇場管のメンバーによって結成されたブダペスト弦楽四重奏団(BSQ)は、1967年に活動を休止するまでちょうど半世紀にわたって個性的な演奏活動を繰り広げました。何度もメンバー交代を繰り返し、最終的にはロシア系ユダヤ人4人によって構成され、1940年代以降はアメリカを拠点にしたインターナショナルなカルテットへと変貌しました。

■この時期のBSQは第1ヴァイオリンのジョゼフ・ロイスマン、第2ヴァイオリンのアレクサンダー&チェロのミッシャ・シュナイダー兄弟、そしてヴィオラのボリス・クロイトというメンバーで、1940年以来継続してきた米コロンビアでのレコード録音の売り上げも総計で200万枚に達するなど、空前の人気ぶりでした。ワシントンの国会議事堂図書館のレジデント・アーティストであり、ニューヨークの92丁目Yホールやバッファローでの室内楽チクルスを開催し、アメリカの他のどのカルテットよりも高い演奏料が支払われていました。プエルトリコのカザルス音楽祭の常連であり、ヨーロッパをはじめとする世界各地での演奏旅行にも積極的に取り組み、航空会社のキャビンアテンダントでさえBSQの名を知っていると言われたほどでした。BSQ以前はエリートの音楽とされていた弦楽四重奏が変貌を遂げ、クラシック音楽のメインストリームとして認識されていたのです。

■1958~61年に録音されたこのベートーヴェン全集は、そうした絶頂期のBSQの姿を克明に記録したもので、SP(1927~45年、ただし第5番第1・4楽章は未録音)、モノラル(1951~52年、2018年に正規音源で初復刻)の2度にわたる全曲録音を経ての3度目、かつステレオでは唯一の録音です。20世紀を代表する名カルテットによるベートーヴェンの弦楽四重奏曲のひとつの究極の姿が提示されています。ベートーヴェンの精妙な音構造を見事に表現しながら、滋味豊かな音楽の精髄と意思的な力を表わしており、まさにベートーヴェン演奏の最高峰がここに記録されています。
(1/2)
タワーレコード(2022/02/04)

■録音はニューヨークのコロンビア30丁目スタジオで、当初から全曲録音を標榜して1958年11月に開始され、ほぼ番号順に実施。1958年中に第8番までの収録が終わり、1年半の間をおいて1961年5月に第9~11番が、1962年5月に後期5曲のうちの3曲と大フーガが収録され、同年11月の第14番・第15番で完成を見ました。プロデュースは米コロンビアのベテランのハワード・H・スコットと若手のトーマス・Z・シェパードが分担しています。

■この全集、米コロンビアでは、初期・中期・後期という3つのボックスでそれぞれ1959年、1960年、1962年に発売されました。しかし「全集」として発売されたのは、1966年、日本でのことで、LP11枚組2万2千円という大部のセットでした(品番はOS771~81)。日本ではその後、全集として6回再発売され、1987年には世界に先駆けてCD化されていますが、この全曲録音は、不思議なことにアナログ時代には日本以外では発売されることがありませんでした。

■今回の再発売は2007年以来のことで、オリジナル・アナログ・マスターからトランスファー、リミックスされるのはほぼ35年ぶりとなります。再発売にあたっては、外側のボックスは、海外盤のボックスが存在しないため従来通り1971年の日本のCBS・ソニー発売時のデザインを採用。また米コロンビアの企画通り、初期・中期・後期の組み合わせを3つのマルチケースで再現し、さらに初期四重奏曲の分売時にジャケットに使用されたアメリカの著名なイラストレーター、ジョン・オーガスト・グロース(1908-1988)によるイラストもパッケージ内にカラーで再現しています。

[シリーズ・コンセプト]
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、タワーレコードとのコラボレーションにより、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューいたします。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、気鋭のマスタリング・エンジニアのアンドレアス・K・マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が、今回の発売のために新規で復刻を手掛けるSA-CDハイブリッドのコレクションです。レーベルには、定評ある「音匠レーベル」を使用し、マスターに刻み込まれた原音質の再現性に万全を期し、解説書には、資料性の高いライナーノーツを掲載することで、それぞれの名盤が背負ってきた栄光の軌跡を現代に鮮烈に蘇らせるのが、当シリーズの狙いです。
(2/2)
タワーレコード(2022/02/04)

メンバーズレビュー

11件のレビューがあります
3.8
45%
18%
18%
9%
9%
この全集をSACDで初めて聴き、弦楽四重奏曲の良さ、面白さ、深さ、熱さ、静謐さ気づくことができました。このことから、この全集は永遠のバイブルとなりました。家宝、宝物です。一気にベートーヴェンの奥の院まで連れて行ってくれました。16曲も味わい楽しめるなんて、また底なし沼です。嬉しい悲鳴を一人でひっそりと上げてこの全集を楽しんでいます。
2025/12/16 つくしさん
0
演奏については何も言うことがない。「原基」というか、何を聴いてもここに帰ってこられるというびくとも揺るがない安心感がある。これよりも良い演奏を指摘する方もおられようが、そういう他の解釈が存在することは当然のこと、これは「原基」なのだから。

長く30年ほど前の初出CDで聴いてきたが、時に音が薄く特に低音が不十分であることが気になった。その盤以来初の再マスタリングとのこと、全体にタイトでマッシヴな音という印象だ。しかしアンサンブルの解像度、各楽器の存在感など格別のもので、チェロの分厚い音も、本当にこういう音だったのかは今となってはわからないが、CDでは聴かれなかったものだ。これまでいまいちピンとこなかったものも、この音のおかげで本当に楽しめるものになり良さを再認識した。
倍音が聞かれないという妙なコメントがあるが、音が鳴っていて倍音が出ていないということはありえないことで、もともと間接音に乏しい、楽器の音をダイレクトに拾っているレコーディングだということだろう。少し古めのスピーカーや真空管アンプにつないで柔らかめの音で楽しむとよいのかも、録音当時のオーディオは皆そういうものであっただろから。

演奏は言うまでもなく、音質も私には充分すぎるくらい結構だ。
パッケージングについては、皆様の意見に共感するところもあるが、ここは目をつむろう。

敬意をこめて五つ星。
2025/02/27 kentarohさん
3
古い録音だが十分自然に聴ける。パッケージもデジパックで開封後に困るものより余程良い。さて、演奏だが、シャープとか現代的とは無縁のひなびた演奏が一番の魅力である。裸電球の下で心を通わせながら奏した演奏という感である。当時としては別の売り出し方だったかもしれないが、現代はもっとスピーディーでメカニカルな演奏が多く、その近寄りがたい優秀性に臆していたが、この演奏で救われた。現代のカルテットの技術に臆しておられる方に朗報だと思う。ご推薦申し上げたい。
2024/10/30 まるさん
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