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クラシック
CDアルバム

J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲 ヴィオール版

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フォーマット CDアルバム
発売日 2021年06月10日
国内/輸入 輸入
レーベルChateau de Versailles Spectacles
構成数 2
パッケージ仕様 -
規格品番 CVS040
SKU 4589538766900

構成数 : 2枚

【曲目】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
[CD 1]
1-6. 組曲 第3番 ニ長調 (原調 ハ長調) BWV 1009
7-12. 組曲 第2番 ホ短調 (原調 ニ短調) BWV 1008
13-18. 組曲 第4番 ト長調 (原調 変ホ長調) BWV 1010

[CD 2]
1-6. 組曲 第6番 ハ長調 (原調 二長調) BWV 1012
7-12. 組曲 第5番 ニ短調 (原調 ハ短調) BWV 1011
13-18. 組曲 第1番 イ長調 (原調 ト長調) BWV 1007

【演奏】
ミリアム・リニョル
(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)

ピッチ A=400 Hz

【録音】
2020年11月16-21日
シテ・デ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー、フランス

  1. 1.[CDアルバム]
  2. 2.[CDアルバム]

作品の情報

メイン
演奏者: ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ))

その他

商品の紹介

フランスの宮廷楽器ヴィオールによる、フランス式組曲の無伴奏!

バッハの『無伴奏チェロ組曲』は、イタリア由来の楽器であるチェロのための作品ながら、ヴェルサイユに宮廷を構えたフランス王室に由来するフランス流の舞踏組曲形式で構成されています。17世紀にリュートやヴィオール、クラヴサンなどの演奏家=作曲家たちが好んだ形式ですが、この点について徹底してフランス古楽の側からアプローチを試みたユニークかつ高水準なアルバムが登場しました。
ルイ14世やバッハの時代にも使われていたフランスの歴史的建造物を録音の舞台に、バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を用いてこの作品全曲を録音したのは、フランス出身の名手ミリアム・リニョル。ヴィオール界の大御所フィリップ・ピエルロの主宰するリチェルカール・コンソートや、フランス古楽シーンの最前線を行く気鋭団体ピグマリオン、アンサンブル・コレスポンダンスなどで中心メンバーとして活躍中であるほか、川久保洋子、ジュリアン・ヴォルフスらとの室内楽グループ「レ・タンブル」の一員としても数々のディスクで高評価を博してきた俊才です。これらの組曲が「なぜヴィオールで演奏されるのか」については、ライプツィヒ・バッハ協会の名誉会員ジル・カンタグレルやリニョル本人による解説でも説明されていますが、何より演奏解釈そのものが圧倒的な説得力に満ちていて、さながらバッハが当初からこの楽器とフランス音楽らしさを意識していたのではないかと思えてくる仕上がり。考え抜かれた曲順も効果絶大で、このあまりに有名な傑作を新たな角度から見つめ直す絶好の機会となるでしょう。20年ほど前にリリースされた、イタリアの名手パオロ・パンドルフォによるガンバ版とも異なる視点からの「フランス流儀のバッハ無伴奏」。ALPHAレーベルで創設初期から活躍してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオの適切なエンジニアリングも光る逸品です。

※各組曲は移調されていますが、ピッチが標準よりもほぼ全音低いため、第1、2、3、5組曲については、ほぼ原調で響きます。
ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2021/04/21)

メンバーズレビュー

1件のレビューがあります
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Myriam Rignolが父バッハの無伴奏チェロ組曲をviole de gambeで演奏したことは、日本発売直後から知っていたが、試聴音源が少なくて逡巡した。
チェロ演奏も気に入る演奏が見つからなかった上、食傷気味で、普段は殆んど聴かなくなっていた。
本盤は、企画が良く、viole de gambeの楽音が私は好きなこともあり、気に入って聴いている。
父バッハは、一つの作品を違う楽器への編曲をよくしているので、viole de gambe演奏は、意義深い。
力強さのあるチェロよりも陰影に富み、M.Maraisのように、情感を香気で表現する響きのように私には感じられる。時空間を金色で満たして変えてゆく。

ブックレットを読み、バレエレッスンで、父バッハの曲は芯まで音楽が浸透するゆえ、体が動きやすかったことを思い出した。
聴いている時でも、父バッハ作品の躍動感や飛翔感が大好きだった。

Viol de gambe奏者のM.Rignolに注目したのは、France Musiqueの動画にて、W.Christieの横で演奏している姿を見てからで、存在感があった。その後、H.D'Ambruys〈Le doux
silence de nos bois 〉の伴奏が耳に残り、愛聴。彼女のostinatoは素晴らしく、心の高まりを自然に、熱を帯びた感じを知的に表現。理性のタガがすぐに外れるような剥き出しの感情的な表現でなく、練り上げられた絹の光沢の楽音で、的確だったのだ。
リヨン音楽院出身であることは、更に私には喜びだった。リヨン帯同時は、コロナ禍でビザがなかなか発行されず、帯同待機中ゆえ、何となく縁があるように思え、心の支えだった。この待機期間に、ドイツ帯同以来空き家にしていた自宅の復旧に横浜から愛知県へ毎週通った。お詫びと感謝の気持ちで、自宅の掃除を始めた2021年6月、向夏の季。渡仏すると、永住したくなることはわかっていたので、一年後に自宅へ修繕のために必ず帰ることを誓った。
Rignolの演奏を聴きながら、20年ぶりに自宅と再会した時の情景を追想した。

〈帰り来ぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふたちばな〉(式子内親王 新古今和歌集 巻第三 夏歌 240番)
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