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在庫あり| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2021年04月08日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Alpha |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | ALPHA721 |
| SKU | 4589538764937 |
構成数 : 1枚
【曲目】
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
1. 優しい嘆き
2. 一つ目の巨人
3. ラ・ラモー〔ジュスタン・テイラー編〕
4. ムニュエ・バロセー(バロス風メヌエット)〔クロード・ラモー(1689-1761)〕
5. めんどり
6. 未開人〔ラモー/ジャン=フランソワ・タプレ(1738頃-1819頃)〕
7. 「未開人」に基づく変奏曲〔タプレ〕
8. トリオレ
9. ラ・フォルクレ〔クロード=フランソワ・ラモー(1727-1788)〕
10. エジプト風
11. アルマンド ホ短調
12. 優美なロンド -第1ソナタより〔ラザール・ラモー(1757-1794)〕
13. 鳥のさえずり
14. アルマンド イ短調
15. クラント イ短調
16. サラバンド イ長調
17. ガヴォットとドゥーブル
18. ラモーを讃えて - 『映像 第1集』より〔クロード・ドビュッシー(1862-1918)〕
【演奏】
ジュスタン・テイラー(クラヴサン/ピアノ…18)
使用楽器
クラヴサン(チェンバロ): リヨンのドンズラグ18世紀製オリジナル
ピアノ: パリのエラール1891年製オリジナル
【録音】
2020年10月 アサス城、フランス
2020年11月 フィラルモニー・ド・パリ…18

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夫の勤務先企業の一拠点ディジョン。その出身のラモーは、優先的に愛聴すべき作曲家の一人として、本録音を購入。
大義名分がありながら、身銭を切る時は逡巡するのが私の性向。決め手は、使用楽器がリヨンのドンズラグだった。リヨンは、一年間の帯同であったが、実父の同僚が教鞭をとったり、学業を修めた都市で、思い入れ深い古都。音楽についてはリヨン音楽院出身者や、音楽アカデミーの設立者で実質最初のフランス語オペラ〈ポモ―ヌ〉の台本作家ピエ―ル・ペランの出身以外に、パリに次ぐチェンバロ製作地であることぐらいしか知らない。郷愁に似た気持ちを抱くため、リヨンのチェンバロと知ると聴いてみたかった。
説明には、“リヨンのドンズラグ”としかないが、恐らくピエ―ル・ドンズラグではないかと拝察。
曲目も、ラモー一族の大ラモーのジャン=フィリップ・ラモー中心に、大ラモーの長男や弟、弟の息子の作品も収載。
エラ―ル社の歴史的ピアノで弾くドビュッシーが掉尾を飾る。部屋の情景が変わる音楽性と、旋律の稜線が柔らかく、日本画の絹本彩色の裏彩色ぐらいの叙情性を帯びている。演奏頌を重ねると、動画で試聴した日は、蓄積された疲労で横になっても疲れすぎて眠れない状態、聴いていると数小節で寝落ちした。高い審美耳を裏付ける楽音の美しさと緊張がほどける名技だった。
心身に於ける音楽の役割は、一療法であることからも篤い。
地の果ての町で暮らす。絶望と共に生きる。絶望は、濃淡が日によって変わるが、何かのきっかけで表面に浮かび上がり、自分が病んでいることを知る。自尊心の浸蝕との攻防の歳月。尊属の能力と人生まで白痴的否定をされる日々。
フランス・クラヴサン楽派は、心理的安全地帯を形成してくれる。
”真なる音楽、それは心の言語である。“
(ジャン=フィリップ・ラモー)