フォーマット |
CD |
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構成数 |
120 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
ボックス |
発売日 |
2021年04月09日 |
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規格品番 |
19439757482 |
レーベル |
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SKU |
194397574821 |
■仕様詳細
・各ディスクはアメリカ初出LP盤のジャケット・デザインによる紙ジャケット(A式ハードカバータイプ予定)に封入され、厚紙製のリフト・オフ・リッド・ボックス(蓋付きのボックス)に収容
・ボックス寸法: L 279 cm x W 214 cm x H 160 cm 重量:約5.8 kg
・ディスクのレーベルは発売当時のSPおよびLPレーベルのデザインを踏襲
・ハードカバーのオールカラー別冊解説書付き(206ページ予定)
・別冊解説書掲載内容
(1)フィラデルフィア管弦楽団現音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンによるイントロダクション
(2)ヴォルフガング・シュテーア「創造主にして創造物~ユージン・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団」
(3)全ディスクのトラックリスト(録音年月日・場所・プロデューサー名[録音台帳などに記載がある場合]/各曲もしくは各アルバムの初出データ/マトリックス番号を網羅した詳細なデータをジャケットとともに掲載。複数のアルバムを1枚にコンピレーションした場合は、それぞれのオリジナル・ジャケットも極力掲載されています。いつものことですが、ここまで詳細に調査された発売関連のデータが記載されているのはメジャー・レーベルのリイッシュー商品の中でもソニークラシカルの商品のみ!)
(4)作曲家(アルファベット順)・作品別インデックス(このインデックスによって、どのディスクに何が入っているかを調べることができます)
(5)オーマンディのコロンビア・モノラル録音ディスコグラフィ(発売形態別/発売年順)
(6)カラーおよびモノクロのアーティスト写真・セッション写真、広告・録音台帳・カタログなどの画像多数
当初インフォされた「★ソニー・ミュージックジャパン限定特典:日本語スぺシャル・ブックレット封入」は、2024年2月22日(金)に特典が終了しました。ご了承ください。
収録曲目情報はこちら>>>
フィラデルフィア管弦楽団全面協力のオーソライズド・リリース。
■オーマンディ・コレクター、フィラデルフィア管弦楽団ファンの長年の夢がついに実現
1938年、レオポルド・ストコフスキーの後継者としてフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督となったユージン・オーマンディ(1899-1985)は、その後42年にわたって同管と音楽活動を共にし、ヨーロッパの雄カラヤン=ベルリン・フィルと並ぶ20世紀オーケストラ史上最高峰の存在へと育て上げました。当ボックスセットは、このコンビがRCAからコロンビア・レコードに移籍した1944年から録音方法がステレオ録音へと完全に舵を切った1958年までの15年間に残された録音を網羅したもので、単独アーティストによる120枚組は、ソニークラシカルとしては、2011年発売の「アルトゥール・ルービンシュタイン」大全集(142枚組)に次ぐ史上2番目の規模のメガ・ボックスセットとなります。
■レコード産業の発展期
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団がコロンビアと専属契約を結んでいた1944年~68年にかけての時期は、第2次大戦の終結と勝利による好景気の到来、社会における音楽需要の高まり、そして日進月歩ともいうべき録音再生技術の進歩(SP→LP、モノラル→ステレオ)により、レコード産業が急激に巨大化した時代でもありました。オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団は、そうした社会状況の中で、最も録音に積極的だったコンビで、コロンビアの中でもその録音量はずば抜けていました。オーマンディは録音セッションに熱心に取り組み、しかもセッションを効率的に進める術を備えた音楽家であり、またレコード会社のニーズに応得る形で、いわゆる通俗名曲であってもためらわずにかつ高水準で録音することができるフレキシブルなマインドの持ち主でもありました。アメリカ国内のみならず海外への演奏旅行にも積極的で、それによってさらにレコード・セールスを世界的に伸ばすことができたのでした。(1/5)
ソニー・ミュージック
この120枚組はそうしたオーマンディとフィラデルフィア管弦楽団のコロンビア録音の前半部分にあたるもので、SPからモノラルにかけての全ての録音を収録しています。このコンビの録音は何といってもステレオ録音がよく知られ、かつLP時代から何度も再発売が繰り返され、CD時代に入ってもいち早く新しい再生媒体に移されてカタログに生き残ってきたわけですが、モノラル録音に関してはステレオ録音の陰に隠れ、ほとんど再発売されないまま埋もれていました。華やかなステレオ・サウンドとは切っても切れないというイメージが強いオーマンディとフィラデルフィア管ですが、加齢とともにやや豊満度が過ぎる傾向もなくはなかった後年の演奏に比べ、速めのテンポと華麗でありながらぐっと引き締まった響きを持つモノラル時代の演奏は、これまで見過ごされてきたこのコンビの貴重な一時代の姿。録音のほとんどはオーケストラの本拠地でドライな響きで知られたアカデミー・オブ・ミュージックで行われていますが、技術的にはSP~モノラルの完成期ともいうべき高いクオリティであり、コロンビアらしい見通しよく明快かつパワフルなサウンドは、今聴いてもその鮮度を失っていません。
■バッハから同時代作品まで幅広いレパートリー
交響曲ではベートーヴェン(第3・5・7・9番)、ベルリオーズ(幻想)、ブラームス(全4曲)、ドヴォルザーク(新世界が1944/46年と56年の2種)、フランク(1945年と53年の2種)、グリエール(イル・ムーロメツ)、ハイドン(第7・45・88・99・100・101番)、ヒンデミット(画家マティス)、ミヤコフスキー(第21番)、モーツァルト(第40番)、プロコフィエフ(第1番2種・6・7番)、ラフマニノフ(第2・3番)、サン=サーンス(第3番)、シューベルト(第8番)、シベリウス(第2・4・5番)、チャイコフスキー(第4番2種・5・6番)、など、スタンダードなところを網羅。バッハの編曲ものからヴァージル・トムソンにいたる幅広い時代の夥しい管弦楽曲も録音し尽くされている感があり、リストのハンガリー狂詩曲、エネスコのルーマニア狂詩曲、ムソルグスキーの「展覧会の絵」、オッフェンバックの「パリの喜び」、ラヴェルのボレロ、レスピーギの「ローマの松」と「祭り」、カバレフスキーの道化師など、ステレオ録音でお馴染みのレパートリーのみならず、シェーンベルクの「浄められた夜」、R.シュトラウスの「影のない女」交響的幻想曲、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ワーグナーの「パルジファル」抜粋など、ステレオでの再録音がないがゆえに貴重な記録となっている録音も数多く含まれています。(2/5)
ソニー・ミュージック
オーマンディは名指揮者の条件でもある協奏曲上手でも知られ、独奏者を邪魔せず個性を生かすのが得意であったため、多くの協奏曲録音に起用されています。このボックスでも、アイザック・スターン、ダヴィッド・オイストラフ、ナタン・ミルシテイン、ヨーゼフ・シゲティ、ジノ・フランチェスカッティ、ロベール・カサドシュ、ルドルフ・ゼルキン、グレゴール・ピアティゴルスキーなど、当代一流の個性派奏者と見事な共演ぶりを音に刻み込んでいます。ブラームス(シゲティとフランチェスカッティ)、メンデルスゾーン(スターンとオイストラフ)など別のソリストで同一曲を録音している場合もあり、オーマンディの伴奏の見事さを比較することも可能です。
■再録音がない「火刑台上のジャンヌ・ダルク」、唯一のオペラ「こうもり」
声楽曲の割合は後年ほど多くはありませんが、ブラジルの名ソプラノ、ビドゥ・サヤンを起用したドビュッシーの「選ばれた乙女」、コロンビア・レコードの社長ゴッダード・リーバーソンの妻でもあった女優のヴェラ・ゾリーナを語り役のジャンヌに据えた、作品の初録音でもあったオネゲルの「火刑台上のジャンヌ・ダルク」はステレオの再録音がないだけに貴重。後年のRCA録音の完熟の名演とは異なる肌合いの「アレクサンドル・ネフスキー」もオーマンディの愛奏曲。そして特筆すべきは、オーマンディがその生涯で唯一残したオペラ全曲盤のセッション録音である日本未発売のシュトラウスの「こうもり」が復活することでしょう。フィラデルフィア管弦楽団ではなくメトロポリタン歌劇場のサンサンブルとの共演という点でも珍しいですが、メトでの上演と並行してニューヨークで録音されたこの英語版の「こうもり」は、ヴェリッチュ、ポンス、タッカー、ブラウンリーなどすらりと揃った当時のメトの花形歌手にぴったり付け、ドラマを華やかに盛り立てるオーマンディの巧みさが際立つ個性的な名演と言えるでしょう。
■個性的な輝きを放つオリジナル・ジャケットのアートワーク
このボックスセットの魅力の一つは、オリジナルLPのジャケットを表裏にわたり精密に復刻していることでしょう(スキャンの精度も高く、拡大コピーすれば裏面のライナーノーツを読むこともできるほどです)。コロンビアはLP初期に統一デザインのジャケットを短期間使った後は、個々のアルバムの持ち味を引き立たせるデザインを多数世に送り出すようになりました。特にSP時代にカラフルなアルバムデザインで一世を風靡したアレックス・スタインワイスを起用して作成されたジャケットは、アルバムのイメージをセンスよく明確に伝えることができる見事なもの。それぞれに独自の意匠が施された個性的なジャケットを眺めることができるのもこのセットの楽しみと言えましょう。複数のアルバムの音源が1枚にまとめられている場合は、別冊解説書の中にそれらのLPジャケット・デザインが掲載されているのも実に心憎い配慮です。(3/5)
ソニー・ミュージック
このボックスには、オーマンディ指揮の音源以外にも、当時の副指揮者・コンサートマスターだったアレクサンダー・ヒルスバーグ、同じく副指揮者・首席トランペット奏者だったサウル・カストンのほか、サー・トーマス・ビーチャム、チャールズ・オコンネル、アンドレ・コステラネッツ、ヴァージル・トムソンやブルーノ・ワルターが指揮した録音や、フィラデルフィア管弦楽団の団員で組織されたフィラデルフィア・ポップス・オーケストラやコロンビア交響楽団名義の録音も含まれています。またオリジナルLPに他の指揮者・オーケストラの録音が含まれていた場合はそれを再現している場合もあります。
フィラデルフィア管弦楽団現音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンによるイントロダクション
「フィラデルフィア管弦楽団を愛して下さっているみなさんにとって、ユージン・オーマンディの指揮のもと今や伝説的ともいえる黄金時代を迎えた時代の演奏をこうして録音でお聴きいただけるとは、何と素晴らしいことでしょうか!ソニークラシカルから発売されるこの巨大なボックスは文字通り天からの贈り物であり、今日のフィラデルフィア管弦楽団がどのように形成されてきたかを知ることできる貴重な時代のドキュメントといえるでしょう。
私のこれまでの音楽生活の中で、大きな影響を受けまたインスピレーションを与えてくれたのが、オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるチャイコフスキー「悲愴」交響曲の録音でした。そして私は2008年にこのオーケストラにデビューした時、この交響曲を選んだのです。
この120枚ものディスクに刻まれた輝かしい録音からどれを選んでいただいても、私の大好きなこのオーケストラの一時代を成した音楽宇宙を存分に楽しんでいただけると確信しています。
[別冊解説書より](4/5)
ソニー・ミュージック
市川幹人
まさに奇跡的な企画である。没後35年を経過し、クラシック音楽ファンの間でもユージン・オーマンディ(1899-1985)の音楽が語られる機会がほとんどなくなった今日、彼がフィラデルフィア管弦楽団と米コロンビアに残した全モノラル録音(1944~58年)が復刻されるなど、誰が想像できただろうか。オーマンディのディスコグラフィの類稀な充実ぶりは広く知られているが、市場に出回ってきた録音のほとんどは1957年以降のステレオ録音でしかなかった。つまり、40年超にわたるレコーディング活動からすれば、闇に埋もれていた前半の約20年間の演奏が蘇るのである。
これらのモノラル録音は、いくつかの点で特筆すべき価値がある。まず、後にコロンビアやRCAによってステレオで再録音されなかったレパートリーが何曲も含まれている。例えば、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をはじめ、ハイドンの交響曲、ベルリオーズの「ファウストの劫罰」からの3曲、シェーンベルクの「浄められた夜」、ヒンデミットの「気高き幻想」などの人気曲のほか、パーシケッティやW.シューマンといった多くの米国人作曲家の珍しい作品も残されている。一方、再録音された楽曲においては、後年のステレオ録音よりもテンポが速めで変化に富み、ダイナミックな演奏が多く、聴きなれたオーマンディの音楽とは一味違った魅力を楽しむことができる。
さらに、当時のフィラデルフィア管には、ストコフスキー時代からの伝説のカリスマ首席奏者が何人も在籍していた。例えば、オーボエのマルセル・タビュトー(1914~54年在籍)やフルートのウイリアム・キンケイド(1921~60年在籍)である。同様に、録音に参加した協演者の顔ぶれも実に豪華。親密な関係であったルドルフ・ゼルキンとアイザック・スターンはもちろんのこと、ヴァイオリンのヨーゼフ・シゲティ、ジノ・フランチェスカッティ、ピアノのジョルジ・シャーンドル、ロベール・カザドシュ、ユージン・イストミン、チェロのグレゴール・ピアティゴルスキーなどによる歴史的な名演を聴くことができるのである。
今回の復刻によって、60~80年近くも前の演奏が現代の我々の耳にどう響くのか。オーマンディとフィラデルフィア管が世界のオーケストラ史にその名前を改めて刻みつけることを期待しながら、じっくりと耳を傾けたい。
[市川幹人氏は世界的に知られるオーマンディ研究家。日本で発売されたオーマンディ関連のCDへの寄稿も多数。](5/5)
ソニー・ミュージック
構成数 | 120枚
合計収録時間 | 100:45:36
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これは演奏、録音共に期待を遥かに超えていて、しばらく夢中で聞いてしまいそう。SONYが何故オーマンディの演奏をここまで徹底的に復刻しようとしているのかがよくわかった。ここまで来たらRCA音源も含めて徹底的に復刻してほしい。
実に豊かで聴きやすい音質。古いものは1944頃のものもあるが、それでもかなり細かいところまで聞き取ることができる。モノラルなのに、音の出し入れというか、立体感というか、陰影というか、そういうところまで聞き取ることができてびっくりした。一緒にステレオ初期のセット(1958-1963)も購入したが、当時の録音特有のギラギラした音がどうしても気になるので、こちらの方がずっと鑑賞に向いている。
演奏も、後年より推進力が高く颯爽としている。オーケストラの技量が恐ろしく高く、それをグイグイドライブしていく見事さがある。
今さらモノラルのオーマンディーと思って躊躇しましたが、思い切って買いました。ステレオ時代より引き締まり演奏に覇気があり楽しいです。ステレオ時代にないと思われる(そんなに詳しくないですが。)ハイドンなどもあります。外国ではモノラルはそんなに気にしませんが、日本人はステレオに拘る人が多いようであまり売れそうに思いませんが、SONYさんよく出して下さいました。余裕があったら買ってみるのも一興です。
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