琴線に触れる珠玉のグッドメロディを人知れず量産する宅録音楽家、四人組ロックバンド"家主"のフロントマン、そして聴く者の耳を捉えて離さない奔放な演奏で深い爪痕を残すギタリストとして注目を集めるシンガーソングライター・田中ヤコブ。全ての楽器演奏を自身が手がけ、その類い稀な才能を静かに(でも確かに)世に知らしめた1st album『お湯の中のナイフ』から2年4カ月、全ポップ・フリーク必聴の2nd albumが堂々完成。美しくも感傷を携えたメロディと、縦横無尽の緻密なコードワークや驚きに満ちたアレンジが散りばめられた楽曲群。ハードな側面を覗かせる技巧的且つメロディアスなギタープレイと、ソフトでいて切実な歌声。そして日々、言葉にならずに消えていく悲喜交々の本質を射抜く、鋭くも優しい眼差しから描かれた誠実な詞の世界。その全てにまばゆいほどの普遍性を宿した、ピュア&ロンリーな楽曲を収録。 (C)RS
JMD(2020/08/21)
全ポップ・フリークに送る、ピュア&ロンリーな金字塔
琴線に触れる珠玉のグッドメロディを人知れず量産する宅録音楽家、四人組ロックバンド"家主"のフロントマン、そして聴く者の耳を捉えて離さない奔放な演奏で深い爪痕を残すギタリストとして注目を集めるシンガーソングライター・田中ヤコブ。
全ての楽器演奏を自身が手がけ、その類い稀な才能を静かに(でも確かに)世に知らしめた1st album『お湯の中のナイフ』から2年4カ月、全ポップ・フリーク必聴の2nd albumが堂々完成。
今作でもほぼ全ての楽器演奏/歌唱に加えて、エンジニア・飯塚晃弘と共に自らレコーディング/ミックスを敢行。
過去と現在を行き来するかのように、懐かしさを感じさせながらもモダンで瑞々しいサウンドを丁寧に作り上げた。
更に今作では多彩なゲストが参加。亀谷希恵(Vn./ハートカクテル)、簗島 瞬(Key./いーはとーう゛)、福田喜充(Gt./すばらしか)らによる演奏が加わり、よりオープンで彩り豊かな作品となっている。
自身が幼い時から聴き親しんだThe BeatlesやELO、更にはXTC、Jellyfishなどが血肉となって産み落とされた美しくも感傷を携えたメロディと、縦横無尽の緻密なコードワークや驚きに満ちたアレンジが散りばめられた楽曲群。
ハードな側面を覗かせる技巧的且つメロディアスなギタープレイと、ソフトでいて切実な歌声。
そして日々、言葉にならずに消えていく悲喜交々の本質を射抜く、鋭くも優しい眼差しから描かれた誠実な詞の世界。
その全てにまばゆいほどの普遍性を宿した、ピュア&ロンリーな全12曲。
発売・販売元 提供資料(2020/08/19)
グッド・メロディーの応酬で、どこまでも名曲ばかり。家主のフロントマンにして、never young beachやラッキーオールドサンのサポート・ギターも務める才能が2作目を完成。いくつかの楽曲で亀谷希恵、簗島瞬、福田喜充らが助力しているものの、基本的にほぼすべての演奏と歌唱を自身で行い、エンジニアの飯塚晃弘と共同で録音/ミックスも担当。多重コーラスを駆使したプロダクションはビートルズやELO、XTC、ザ・バンドなどロック・クラシック群の薫りが濃厚だが、ハードなギターがアクセントの"BIKE""cheap holic"、フォークとソフト・ロックの狭間を往く"えかき"、カントリー調の"膿んだ星のうた"……とシンプルながら多彩なバンド・アンサンブルが素晴らしい。さりげなくも存在感が絶大な傑作だ。
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.443(2020年10月25日発行号)掲載)