フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年07月24日 |
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規格品番 |
TDSA-158 |
レーベル |
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SKU |
4997184119559 |
※日本初発売(1,5)
※歌詞対訳付(6)
※SACDハイブリッド盤。世界初SACD化(6以外)
※デジパック仕様
※2020年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を個別にマスタリング)。マスタリング・エンジニア:藤田厚生氏
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のオリジナル・ジャケット・デザインもモノクロで一部使用)
※解説:藤野 竣介氏(新規解説)、解説書合計24ページ
バルビローリにとってエルガーは特別で、ディーリアスをはじめとした自国作品と同様、生涯にわたって演奏を行ってきました。特に「交響曲第1番」に関してはステレオで2種のセッション録音を残すほどで(今回の復刻では後のフィルハーモニア管と音源を収録)、亡くなる5日前の「第1番」のライヴ音源も残されています。エルガーの交響曲は、作品的にも非常にダイナミックで高音質化するに相応しい曲です。今回、現況での最高音質を目指し、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。尚、交響曲の2曲は、LP、CD通して今回が国内初発売となります。
交響曲第1番はハレ管弦楽団と1956年にPYEレーベルへステレオのセッション録音を行っているため、今回収録の1962年のEMIへのフィルハーモニア管弦楽団との録音は僅か6年後の収録です。さらにライヴでは1958年、1970年と音源が残っており、特に1970年7月24日のハレ管との演奏は亡くなる5日前の音源のため、曲への感傷共々、ファンにとっては涙なしには聴けない貴重な曲になっています(尚、翌日が最後の演奏会)。冒頭からの抒情的な主題はこの曲の素晴らしさを示しており、そこでのバルビローリの雄大さには、ただただ圧倒されます。交響曲第2番もバルビローリのキャリアアップに繋がった重要な曲であり(詳細は藤野氏の解説文を参照)、同じハレ管とのPYEへのモノラル録音(1954年)と、この1964年のセッション録音、そしてライヴでは他に1種が残されています。また、今回の復刻では小品3曲と「海の絵」をカップリングしました。「海の絵」もバルビローリにとっては繰り返し演奏した曲で、1965年の収録時の前年に見出した若きジャネット・ベイカーとの名演です。この2枚組はオケが4種ですが、マスターテープの音はどれも良い状態でした。高音質化でそれぞれの特色も感じ取れます。尚、エルガーでは「海の絵」のみ過去にSACD化が行われていますので、今回との聴き比べが可能です。(1/2)
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。今回のDefinition Series第30弾は、バルビローリの名盤、計2タイトルを発売いたします。(2/2)
構成数 | 2枚
エドワード・エルガー:交響曲第1,2番、他
<DISC1>
1. 交響曲 第1番 変イ長調 作品55
2. フロワッサール - 演奏会用序曲 作品19
3. 弦楽合奏のための「エレジー」 作品58
4. ソスピーリ(ため息) 作品70
<DISC2>
5. 交響曲第2番 変ホ長調 作品63
6. 連作歌曲「海の絵」 作品37
【演奏】
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ) (6)
フィルハーモニア管弦楽団 (1)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (2-4)
ハレ管弦楽団 (5)
ロンドン交響楽団 (6)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
【録音】
28 & 29 VIII 1962 (1), 20 & 21 IV 1964(5), 16 VI 1966 (2,3), 15 VII 1966 (4),Kingsway Hall, London
30 VIII 1965, No1 Studio, Abbey Road,London (6)
【Original Recordings】
Producer : Victor Olof (1,5)、 Christopher Bishop (2-4)、 Ronald Kinloch Anderson (6)
Balance engineer : Harold Davidson (1) Christopher Parker (2-6)
【原盤レーベル】
Warner Classics(旧EMI音源)
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
交響曲は旋律の歌わせ方が実に豊かでうねりも大きく、もの静かそうな横顔の肖像画から想像するエルガーという人の、別の一面を見せられたよう。しかし、エルガーの交響曲が、しばしブラームスに比肩される理由が分かったような気がします。ボールトLPO盤しか比較する音盤はありませんが、少なくとも、ボールトの演奏からはブラームスを想像することはできませんでした。“海の絵”も、良い曲です。一曲一曲が簡潔なので、歌が苦手な私にも聴きやすい。録音は、左右の分離が明瞭で、弦と菅がそれぞれはっきり聴こえるので、音の広がりを感じます。
バルビローリのエルガーを集めたタワーレコードさんらしい好企画だと思います。もちろん音質も良好。個人的に更に嬉しいのは、解説に普段あまりスポットライトを浴びることのないプロデューサーたちについても紹介されていることです。クリストファー・ビショップは、高校時代に買った『カルメン』のLPにコメントがあり、以来興味を持っていました。
バルビローリのエルガーのSACDが発売されることになり大変期待していました。期待通りでCDに比べ低音の重量感は増し、高音も綺麗に伸びて、左右の広がり感も十分です。流石にSACD。演奏は言うまでもなく素晴らしく、エルガーに魅了されます。エルガーの曲は、やはりバルビローリが永遠に一番だと思います。
