Orange Crate Art

歴史的傑作が25周年記念盤で登場!
'95年に発表された歴史的傑作が25周年記念として2枚組で嬉しいリイシュー!ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」など3曲のボートラを追加収録し、更に未発表のインストゥルメンタル音源をDISC 2に収録。ヴァン・ダイクの世界観全開の楽曲にブライアンの力強い歌声とハーモニーが加わった至極の作品。
(C)郡山店:堤 展明

二人の天才が邂逅するとき、ロック史に残る最高傑作が生まれる…
ポップ・ミュージック界の永遠のヒーロー、ブライアン・ウィルソンと、バーバンク・サウンドの立役者でもある奇才、ヴァン・ダイク・パークスという二人の才能がタッグを組み、1995年に発表された音楽史に残る傑作『ORANGE CRATE ART』が、発売25周年を記念して今ここに再びまばゆい輝きを放ち始める! こちらはオリジナル楽曲に3曲のボーナス・トラックを追加収録し、さらに未発表のインストゥルメンタル音源をDISC 2に収録した、2CDエディション!

「『オレンジ・クレイト・アート』は、私の人生においてのハイライトの一つだといえるよ。ヴァン・ダイク・パークスとまた一緒に作り上げたものだからね」 ─ ブライアン・ウィルソン

1966年、ブライアン・ウィルソンのマスターピースとなった名作『PET SOUNDS』に続く作品の構想を立て始めた時、ミシシッピ生まれのヴァン・ダイク・パークスを次のビーチ・ボーイズの作品となるはずだった『SMiLE』の作詞家として迎え入れた。その後の歴史が物語るように、この『SMiLE』は、2012年に発表したグラミー賞受賞ボックス・セットとして正式にリリースされるまで、ロック史におけるもっとも有名な未発表アルバムとして語られる、幻の作品となっていたのだ。『SMiLE』の元々の構想は、アメリカン・ミュージックの様々な要素をアヴァン・ギャルドに組み込み、当時存在していたどんなサウンドよりも先を行くスタイルにしよう、というものだったという。

『SMiLE』が伝説的な幻の作品という評価を受けていく中、ブライアン・ウィルソンとヴァン・ダイク・パークスは1972年にビーチ・ボーイズのクラシック曲「Sail On Sailor」で再びタッグを組んだ以外、それぞれ別の道を歩んでいくこととなる。だからこそ、未完成の仕事を仕上げるべく1994年に二人の音楽的巨人が再び邂逅するとなった時には、最大の興奮と複雑な思いが交差していたことだろう。しかし、この時二人は見事な作品を完成させ、カリフォルニアの大地を思わせるような素晴らしい名作を発表したのだ。その奇跡の名作『ORANGE CRATE ART』の発売から25周年を迎える今、今作のスペシャル・エディションがリリースされることとなった!(1/2)

1966年ではブライアンがヴァン・ダイクを迎え入れアルバムの制作を行ったのだが、1994年には逆のヴァン・ダイクからブライアンへと話が行き、ヴァン・ダイクが遠く離れた故郷を想いながら書き上げた新曲の数々をブライアン・ウィルソンが歌う、というスタイルをとって作り上げられたのがこの『ORANGE CRATE ART』だ。ヴァン・ダイクが長年積み上げてきたバーバンク・サウンドの真骨頂ともいえる豊かな曲構成と見事なメロディを、ブライアンのあの歌声でつづっていったこの素晴らしい作品は、最高傑作との呼び声も高いアルバムとなっている。

この名作の誕生から25周年を記念してリリースされるこのスペシャル・エディションには、グラミー賞受賞歴を持つ盟主マイケル・グレイヴスによる堂々たるリマスターが施されたオリジナル・アルバム収録曲12曲に加え、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」、そしてジョージ・ガーシュウィンの「Rhapsody in Blue」と「Love is Here to Stay」という、セッション時のアウトテイク3曲がボーナス・トラックとしてが追加収録されている。また、2枚組CDのDisc 2には、未発表音源となるアルバム収録曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンを11曲収録。またブックレットには、ブライアン・ウィルソンとヴァン・ダイク・パークスによるライナーノーツが掲載されている。

『ORANGE CRATE ART』、二人の天才が作り上げたこの珠玉の名作は、時を超えて世界中の人々を魅了し続けていくのだ…。(2/2)

Brian Wilson enlisted Van Dyke Parks as his collaborator for SMiLE, the follow-up to the Beach Boys groundbreaking album Pet Sounds. One single, Heroes and Villains, was released from the sessions and became a hit, but the rest of the album remained on the shelves. Over the years, the legend of SMiLE continued to grow, as bootlegs circulated and selected songs were recorded by the Beach Boys (including Sail on Sailor, from 1973s Holland). Parks and Wilson didnt work again until 1995, nearly 30 years after the SMiLE sessions. However, the resulting album, Orange Crate Art, isnt quite a collaboration -- its a collection of Parks songs as sung by Wilson. Van Dyke Parks approach is intellectual, not instinctual, which means his compositions are complex; similarly, his lyrics are dense and laden with poetic imagery and metaphors. Then again, Orange Crate Art isnt a pop album -- its a self-conscious work of art. ~ Stephen Thomas Erlewine