フォーマット |
SACDハイブリッド |
---|---|
構成数 |
3 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年03月25日 |
---|---|
規格品番 |
PROC-2274 |
レーベル |
|
SKU |
4988031378847 |
※限定盤。世界初SA-CD化。SA-CDハイブリッド盤
※2020年最新マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも掲載)
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:板倉重雄(新規序文解説)他、解説書合計26ページ
1977年のベートーヴェン没後150年、レコード発明100年の記念年にDGが制作した名盤が、最新のSACDで蘇ります。この音源は、まず1972年、パイロット的に弦楽四重奏曲第13番が録音され、清新な解釈で世界的な評判になると、1975~77年に残りの作品が録音されました。
ラサール弦楽四重奏団は、ジュリアード音楽院院長のウィリアム・シューマンの薦めによりヴァイオリンのワルター・レヴィン(1924~2017)を中心に1946年に結成され、1988年まで世界の第一線で活躍した名団体です。メンバー全員がアマティの名器をもち、ジュリアード音楽院で培った高い演奏技術とアンサンブル、最新の研究を反映したオリジナル版スコアの使用、「作品の深部に、作品と一体になり得るまで沈潜する」(レヴィン)演奏スタイルにより、様々な点でモダン楽器による究極のベートーヴェン演奏を成し遂げたのがこのセットです。
彼らの演奏は、あたかも呼吸をするような自然な息づかいをもっており、その代表的な例として弦楽四重奏曲第13番の有名なカヴァティーナ楽章の演奏を挙げることができます。ここでの柔らかく豊かな響きとポルタメントを絡めた旋律の歌わせ方、それでいて品格を失わない自然な音楽の流れに、こうした美点が集約されています。また、リハーサルや演奏時に「四声を正確に保ち、かつ各自のパートを四声態に正しく適合させてゆく」(レヴィン)ために、パート譜では無くスコアを用いていたのも大きな特徴です。そのアナリーゼは、主題の展開やモチーフの発展だけでなく、実際に鳴り響く音響にまで及んでいました。こうしたアナリーゼは、弦楽四重奏曲第15番第3楽章で「感謝の歌」の旋律とコラールが重なり合う場面など、作品が複音楽的な進行を見せる場面で最大の効果を発揮しました。
(1/2)
今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。この盤では制作するにあたり、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上で高品位(192/24)でのデジタル化(PCM)を行い、ベルリンのエミール・ベルリナー・スタジオで、レーベル専任エンジニアがこのシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。このシリーズではオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、新規の序文解説を掲載しました。今回の「ヴィンテージSA-CDコレクション」第22弾は、計3タイトルを発売いたします。
(2/2)
構成数 | 3枚
合計収録時間 | 03:15:38
<DISC1>
1. 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
2. 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
<DISC2>
3. 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130 ―原典版: 大フーガ 変ロ長調 作品133付
4. Allegro - 弦楽四重奏曲 第13番 第6楽章(1826年作曲)
<DISC3>
5. 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132、
6. 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135
【演奏】
ラサール弦楽四重奏団
ウォルター・レヴィン(第1ヴァイオリン)/ヘンリー・メイヤー(第2ヴァイオリン)
ピーター・カムニッツァー(ヴィオラ)/リー・ファイザー(チェロ)/
ジャック・カースティン(チェロ)[第13番(大フーガ付)のみ]
【録音】
1972年12月14-19日(3)、1975年12月13-16日(5)、
1976年6月11-14日(1)、12月2-6日(4,6)、1977年3月8-11日(2) ハノーファー、ベートーヴェンザール
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 2/2020
2019年に本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより最新リマスタリング
【Original Recordings】
Executive Producer: Rainer Brock、 Recording Producer: Rainer Brock、 Balance Engineer: Klaus Scheibe
Recording Engineers: Wolf-Dieter Karwatky (Nr.15), Manfred Bartel (Nrs.12&14, 13-6.Allegro), Klaus Behrens (Nrs.13&16),
Tape Editors: Joachim Niss (Nrs.13, 15, 16), Gernot Westhaeuser (Nr.15), Reinhild Schmidt (Nrs.12-16),
Hans-Rudolf Muller(Nrs.12,13-6.Allegro), Jobst Eberhardt(Nrs.12,14,13-6.Allegro),
Wolfgang Mitlehner(Nr14), Wolf-Dieter Karwatky(Nr14), Volker Martin(Nr.14),Rainer Brock(Nrs.14,13-6.Allegro), Klaus Scheibe(Nr.13)
【First LP Release】
2530351 (Nr.13), 2530728 (Nr.15), 2530854 (Nrs.12,16), 2530856 (Nr.14)
-
1.[SACDハイブリッド]
-
2.[SACDハイブリッド]
-
3.[SACDハイブリッド]
-
もっと見る(全 6 件)
ラサール弦楽四重奏団によるベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲がSACDハイブリッドにて復刻。中でも大フーガも含めた13番や7楽章もの14番などの大曲の演奏が特に素晴らしい。
リマスタリングの効果は歴然としていて、緻密でありながらもどこか飄々とした風通しのよさを感じさせる演奏を、余すところなく楽しませてくれます。特に第13番に深い感銘を受けました。
SACDハイブリッドで聴けるのが何よりもうれしい。多くの室内楽団がこの楽曲の録音を残してますが、ラサール弦楽四重奏団の演奏は、この楽曲の演奏の模範的、いやそれ以上の濃密さ。解釈、表現力共に何度も聴く事によって、新たな感じ方を受けます。見事なアンサンブルです。
欲しいものリストに追加
コレクションに追加
