白と黒の鍵盤が紡ぐ、無限の色彩。世界を駆けるピアニスト=上原ひろみ、10年ぶりのソロ・ピアノ・アルバム。待望の新作は、『プレイス・トゥ・ビー』(2009年)以来10年ぶりとなるソロ・ピアノ・アルバム。<色彩>をテーマに書き下ろされた新曲に加え、ザ・ビートルズ「ブラックバード」とジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」のカヴァーを収録。かつてない美しいピアノの響きと、圧倒的なスケール感と深みを感じさせるパフォーマンス。アルバム・タイトル曲の「スペクトラム」は2018年末に『NHK BS4K・BS8K』のPR映像にて演奏されていたナンバー。また「カレイドスコープ」、「ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン」は4月からスタートしたテレビ東京『新・美の巨人たち』のオープニング&エンディング・テーマに起用されています。 (C)RS
JMD(2019/07/12)
上原ひろみ、10年振りとなるソロ・ピアノ・アルバム『Spectrum』!
今回のアルバムのテーマは"色彩"。それを踏まえて書き下ろされた新曲7曲に加え、ザ・ビートルズ「ブラックバード」とジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」のカヴァーを収録している。オリジナル曲のうち、アルバム・タイトル曲の「スペクトラム」は2018年末に「NHK BS4K・BS8K」のPR映像にて演奏されていたナンバー。また「カレイドスコープ」、「ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン」は2019年4月からスタートしたテレビ東京「新・美の巨人たち」のオープニング&エンディング・テーマに起用されている。
「ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー」は、アメリカ・ポピュラー音楽の父と称されるジョージ・ガーシュウィンが作曲したピアノとオーケストラのための組曲「ラプソディ・イン・ブルー」に、ジョン・コルトレーン「ブルー・トレイン」とザ・フー「ビハインド・ブルー・アイズ」という"青"にちなんだジャズとロックの名曲を織り込んだ、20分を超える大曲となっている。
発売・販売元 提供資料(2019/07/10)
言ってしまえば"ピアノ全部から音を紡ぎ出す"ソロ・ピアノ。トリオ作品をはじめ、ハープ奏者とのデュオ演奏と、次々に表現領域を拡大してきた上原。10年振りのソロ・ピアノ、ここには今まで雄飛してきた各時代の上原の全てがある。スピード感も凄いが、各曲へのこだわりも凄い。ジャズ・ファンそれぞれの音楽への造詣が作品の存在を輝かせてくれる。(1)の凄味の効いた疾走感、タイトルを見事に音に凝縮した(2)、ピアノの表現領域を侵食する(3)、《Rhapsody in Blue》に《Blue Train》を複合した長尺の(8)はクラシック・ファンの耳をも惹きつけるだろう。次はユジャ・ワンとのピアノデュオを熱望だ!
intoxicate (C)瀧口秀之
タワーレコード(vol.141(2019年8月20日発行号)掲載)