ブラジルが誇る真性の奇才にしてトロピカリアの伝説=トン・ゼー、76年の名作が歓喜の復刻!
あのデヴィッド・バーンがトン・ゼーにハマるきっかけになった盤としても知られる本作は、ロック・ファンもマスト!
カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル以上にトロピカリズモの精神を体現していたとも言えるブラジルが世界に誇る奇才音楽家、トン・ゼー。その最高傑作のひとつに挙げられる76年作を英Mr Bongoが久々の復刻! 『サンバ学習』というタイトルのとおり、サンバの再構築を試みたアルバムながら、トン・ゼーがストレートにサンバをやるはずもなく、先天的なサイケデリアと実験精神、ぬるま湯の唄心が解け合った、永遠に新しく、絶妙に"変"なミニマル・サンバ・ポップ・ワールドが広がっている。さながら電気風呂のごとき本作の刺激的な心地よさは、かつてデヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)も激しく魅了し、その後のLuaka Bopからの編集盤リリース→90年代以降のトン・ゼー再評価へと繋がっていった。結果、本作は米ローリング・ストーン誌の「ブラジル名盤オールタイムベスト100」のリストにも選出されている(2007年)。そんなトン・ゼーの音楽性やアティテュードは、デヴェンドラ・バンハートやマック・デマルコといった現代USのSSWにも少なからず影響を与えているはずだ。
発売・販売元 提供資料(2023/02/28)
ブラジルが誇る真性の奇才にしてトロピカリアの伝説=トン・ゼー、1976年の名作が歓喜の復刻! (C)RS
JMD(2019/01/29)
トロピカーリアの面々の中で一際異彩を放つトン・ゼー。齢80を超えた今もコンスタントに作品を発表しているが、どの時代の音を聴いてもトン・ゼーとしか言いようのないユニークさ、それは変わらない。1stと2ndも再発したUKのMr.Bongoから届いた76年の名作、その名も『サンバ学習』、この学習シリーズ? は00年代に新たにパゴーヂとボッサの2タイトルが追加されているが、どれをどう聴いてもトン・ゼーとしか言いようがなく、本作も例に漏れず。そこからサンバを読み解く、つまり学習するのは寧ろ我々なのか? 或いは難しい事考えずとにかく楽しいトン・ゼー節と戯れるのも一興。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.139(2019年4月10日発行号)掲載)