タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション
「伝説のセント・ジョージ・ホテル・セッションで収録された名演2曲。優秀録音。今回の発売のために新たにオリジナル・アナログ・マスターから2チャンネルへのリミックスとDSDリマスター化!」
■バーンスタインとニューヨーク・フィル初期録音の中でも、演奏・録音の鮮度の高さで今でも際立つ名演2曲をコンパイル。「春の祭典」はバーンスタインがミトロプーロスとともにニューヨーク・フィルの共同首席指揮者になった1957/58年シーズンに取り上げられた際に、「展覧会の絵」は単独で同フィル音楽監督に就任した翌シーズンの第2回定期のメイン曲として演奏された直後に、いずれもブルックリンのセント・ジョージ・ホテルで収録されました。
■嘗てニューヨーク最大のホテルとして知られたこのホテルの建物は、30階建てのタワーも含め19世紀末から20世紀初頭にかけて建立され、その黄金時代である1930~50年代には、トルーマン大統領やルーズヴェルト大統領が訪れ、カポーティやフィッツジェラルドらセレブがパーティを開く社交場でもありました。アメリカ初の塩水プールも有名でしたが、何よりも宴会場「カラーラマ・ボールルームColorama Ballroom」は3,000人を収容できる世界一の規模を誇っていました、このボールルームは優れた音響効果を持ち、1950年代後半のごく短期間、カーネギー・ホールから新築のフィルハーモニック・ホールへ移行するまで、コロンビア・レコードによって録音会場として使用されました。バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの録音だけでなく、ワルターのシューベルト「未完成」やストラヴィンスキー自作自演の「春の祭典」の収録もここで行われています。また後に映画『ゴッドファーザー』の一部もこの建物で撮影されました。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2018/09/26)
■バーンスタインとニューヨーク・フィルのコロンビア録音の多くは、本拠地だったフィルハーモニック・ホール(現在はデイヴィッド・ゲフィン・ホール)とマンハッタン・センターで行われましたが、特にフィルハーモニック・ホールのドライな音響は録音向きとはいえず、反対に響きの多いマンハッタン・センターはその制御が難しく、録音には苦労が絶えませんでした。その中で、セント・ジョージ・ホテルで収録された数少ない録音は、そのボールルームの豊麗かつナチュラルな響きの恩恵を受け、現在でも聴き映えのするサウンドが保持されており、当アルバム収録の2曲はその最上の成果といえるでしょう。
■「春の祭典」はバーンスタインお得意の作品で、このニューヨーク・フィル盤以外に、72年ロンドン響、82年イスラエル・フィルとの2種の正規録音のほか、ライヴ映像やリハーサルも残されています。ニューヨーク・フィルとしては1941年の作曲者自作自演以来2度目、かつ初のステレオ録音となり、アメリカのアーティスト、グレイ・フォイ(1922-2012)による幻想的なイラストのジャケットも強いインパクトを与えました(フォイは、ストラヴォンスキー自作自演の「プルチネッラ」「ペルセフォーヌ」のジャケット・イラストも手掛けています)。また、バーンスタインが1960年代以降取り上げなくなった「展覧会の絵」は唯一の録音で、ニューヨーク・フィルにとっても初録音でした。
■「春の祭典」「展覧会の絵」ともに、CD初期からCD化されていましたが、本格的なリマスターが行われたのは1994年の「バーンスタイン・ロイヤル・エディション」での20ビットSBMリマスターでした。その後「展覧会の絵」は2004年の「マスターワークス・エキスパンディッド・エディション」でのDSDリマスター、「春の祭典」は初演100年の2013年に名手マーク・ワイルダーによる新たなリマスターが行われていますが、今回は新たにオリジナル・アナログ・マスターからアンドレアス・K・マイヤーによってリミックスとリマスターが行われています。
[シリーズ・コンセプト]
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューする「タワーレコード "Sony Classical"究極のSA-CDハイブリッド・コレクション」。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、アンドレアス・K・マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が復刻を手掛ける究極のコレクションです。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2018/09/26)
バーンスタインとニューヨーク・フィル初期録音の中でも、演奏・録音の鮮度の高さで今でも際立つ名演2曲をコンパイル。「春の祭典」はバーンスタインがミトロプーロスとともにニューヨーク・フィルの共同首席指揮者になった1957/58年シーズンに、「展覧会の絵」は単独で同フィル音楽監督に就任した翌シーズンの第2回定期のメイン曲として演奏された直後に、いずれもブルックリンのセント・ジョージ・ホテルで収録されました。ここは嘗てニューヨーク最大のホテルとして知られ、その内部にある3,000人を収容する世界一巨大な宴会場「カラーラマ・ボールルーム」は優れた音響効果を持ち、1950年代後半のごく短期間、カーネギー・ホールからフィルハーモニック・ホールへ移行するまで、コロンビア・レコードによって録音会場として使用されました。バーンスタイン/ニューヨーク・フィルの録音だけでなく、ワルターのシューベルト「未完成」やストラヴィンスキー自作自演の「春の祭典」の収録もここで行われています。 (C)RS
JMD(2018/09/26)