タワーレコード x Sony Classical 究極のSA-CDハイブリッド・コレクション
「ウィーンに咲いたバーンスタインの銀の薔薇。豪華歌手陣、プロデューサーはカルショー。黄金期のDECCAスタッフによる有名な優秀録音。今回の発売のために新たにDSDリマスター化!」
■1971年、ウィーンで大成功を収めた公演の直後にジョン・カルショウのプロデュースで録音された、バーンスタインの『ばらの騎士』名盤が2018年最新のリマスターで蘇ります。バーンスタインは『ファルスタッフ』の2年後、1968年4月13日にオットー・シェンクによる『ばらの騎士』の新演出上演をウィーン国立歌劇場で指揮し、48回のカーテンコールを受けるという大成功を収めました(初演後50年を経た現在でも上演されている名演出)。その3年後、1971年3月の再演と並行してゾフィエンザールでセッション録音されたのが当アルバムです。尚、この収録はデッカのショルティ盤から3年後の録音ですが、たった3年の差で同じオペラを同じプロデューサー/スタッフが同じオーケストラ/会場で収録した例は、他にあまり例がないと思われます。音場の配置をカルショウがどう変えているか等含め、興味が尽きない音源なのではないでしょうか。
■骨の髄まで作品がしみ込んでいる練達のウィーン・フィル(この時点ですでに54年E.クライバーと68年ショルティ指揮による2種類の全曲盤、33年ヘーガーおよび64年ヴァルヴィーゾ指揮による抜粋盤2種、カラヤン指揮による60年の映画用録音に参加)を尊重しつつ、明快で力感に満ちた鮮烈な演奏を引き出したバーンスタインの指揮が一番の聴きものです(国立歌劇場での上演では、第3幕の前奏曲では指揮せずに目配せだけで指示を出したとされています)。バーンスタインは66年の「ファルスタッフ」の上演と録音以降急速に接近し、ニューヨーク・フィルを退任したバーンスタインのヨーロッパにおける演奏活動の本拠地的存在ともなりました(1971年は、バーンスタインとウィーン・フィルによるマーラーの交響曲の映像収録が第9番で開始された年に当たります)。この「ばらの騎士」は、同時期に録音されたロンドン響とのマーラー「復活」、ヴェルディ「レクイエム」などと並んで、ヨーロッパに演奏活動の比重を移しつつあったバーンスタインの新鮮かつパワフルな演奏の魅力がたっぷりと刻み込まれています。ダイナミックスのレンジは幅広く、テンポの揺れも大きく、とろけるような甘い音色もあちこちで聴かれ、音楽に耽溺するような陶酔感は、後年の「トリスタン」などに共通するバーンスタインのオペラの大きな特徴といえるでしょう。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2018/09/26)
■当時旬の名歌手をずらりとそろえた歌手陣も粒ぞろいで、元帥夫人を歌うクリスタ・ルートヴィヒの見事なキャラクタリゼーションと豊かな歌唱(カラヤンの56年EMI盤ではオクタヴィアンとして知られ、68年から元帥夫人を手掛けはじめた後も1971年まで並行して歌っていました)、ソプラノ歌手としては珍しくオクタヴィアン役に起用されたギネス・ジョーンズの凛々しさ(ジョーンズもその後卓越した元帥夫人を歌うようになります)、ゾフィーを歌うルチア・ポップの初々しさ(ポップもまたその晩年に元帥夫人に転向)、そして野卑になりすぎずウィーン風の味わいを醸し出すワルター・ベリー(当時はルートヴィヒと結婚)のオックス男爵など、適材適所の配役です。ファーニナルのグートシュタインや、マリアンネのローゼ、ヴァルツァッキのディッキーほか、脇をきっちり固めるのはウィーン国立歌劇場のアンサンブル歌手たち(82年のカラヤン盤にも出演した料理屋のカール・テルカルは、53年から68年までの公演で「イタリア人歌手」を歌っていたテノール)。またプラシド・ドミンゴが第1幕のイタリア人テノール役で出演しているのも聴きものです(ショルティ盤のパヴァロッティ以降、スター・テノールのカメオ起用が行われるようになった影響での起用でしょう)。
■レコーディングはデッカのスタッフによってゾフィエンザールで収録されました。プロデュースは、デッカの伝説的なプロデューサー、ジョン・カルショウ。カルショウはこの録音の時点ですでにデッカを退社していましたが、バーンスタインの強い希望でプロデューサーに起用されました(この3年前、68年11月収録のショルティ盤に次ぐ2度目の「ばらの騎士」プロデュース)。エンジニアは、ゴードン・パリー、ジェームズ・ロックと、黄金期のデッカ録音を支えた名手が担当しています。シュトラウスの豊麗極まる見事なオーケストレーションの醍醐味が余すところなく現実の音となっている名録音です。CD初期のリマスター以来長らくリマスターされていませんでしたが、2014年に久しぶりのオリジナル・アナログ・マスターからのリマスターによるリイッシューが実現しました。今回は、この2014年のリマスター時に残されていたハイレゾ・マスターを元に、名手アンドレアス・K・マイヤーによってDSDリマスターが初めて行われ、アナログ全盛期の音の輝きが鮮烈に蘇ります。尚、今回歌詞対訳は付属しておりません。
[シリーズ・コンセプト]
ソニー・クラシカルおよびRCA Red Sealの歴史的名盤を、これまでのリマスターも含め最高のクオリティを追求し、ハイブリッドディスクとして「究極」の形でフィジカル・リイッシューする「タワーレコード "Sony Classical"究極のSA-CDハイブリッド・コレクション」。ソニー・クラシカル秘蔵のオリジナル・マスターに遡り、アンドレアス・K・マイヤーをはじめとする経験豊富な名手が復刻を手掛ける究極のコレクションです。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2018/09/26)
1971年、ジョン・カルショウのプロデュースによって伝説のゾフィエンザールで録音された、バーンスタインの『ばらの騎士』名盤がDSDで鮮烈に蘇ります。バーンスタイン指揮、オットー・シェンク新演出による1968年の「ばらの騎士」は48回のカーテンコールを受けるという大成功を収め、その3年後、1971年3月の再演と並行してゾフィエンザールでセッション録音されたのが当アルバムです。骨の髄まで作品がしみ込んでいる練達のウィーン・フィルを尊重しつつ、明快で力感に満ちた鮮烈な演奏を引き出したバーンスタインの指揮が一番の聴きもの。 (C)RS
JMD(2018/09/26)
最後にカラヤン盤ではオクタヴィアン役、これでは元帥夫人役をつとめたルードヴィッヒの存在も付け加えておきます。