クラシック
SACDハイブリッド

ベネヴォロ(ベネヴォリ):16声のミサ~17世紀ローマの多重合唱~

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フォーマット SACDハイブリッド
発売日 2018年07月27日
国内/輸入 輸入盤:国内流通仕様
レーベルAlpha
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 NYCX-10004
SKU 4589538723026

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
日本語解説付

【曲目】
オラツィオ・ベネヴォロ(ベネヴォリ) (1605-1672):16声のミサ「もし神があなたのために…」他
1.聖アンブロジウス:王なる救世主の永遠の賜物(入祭の行進)
2) モンテヴェルディ:主に向かって新しい歌を歌え(カンターテ・ドミノ)SV293
3) ベネヴォロ:16声のミサ曲:主よ、憐れみたまえ(キリエ)
4) ベネヴォロ:16声のミサ曲:救世主、憐れみたまえ
5) ベネヴォロ:16声のミサ曲:主よ、憐れみたまえ(II)
6) パレストリーナ:あなたは祝福に浴しておられます、おとめマリアよ
7) ベネヴォロ:16声のミサ曲:栄光あれ(グローリア)
8) 作者不詳:背けてしまいませんよう(昇階唱/単旋律聖歌)
9) ベネヴォロ:16声のミサ曲:わたしは信じます(クレード)
10) フレスコバルディ:第29 カンツォーナ(奉献唱に代えて)
11) ベネヴォロ:16声のミサ曲:聖なるかな(サンクトゥス)
12) 作者不詳:祝福あれ(ベネディクトゥス/単旋律聖歌)
13) ベネヴォロ:10声のモテトゥス「地上の王国よ」
14) ベネヴォロ:16声のミサ曲:神の仔羊(アニュス・デイ)
15) ベネヴォロ:16声のマリア讃歌:崇めずにはおれません(マニフィカト)

【演奏】
エルヴェ・ニケ(指揮)
ル・コンセール・スピリチュエル

【録音】
2018 年2月
パリ、レバノン聖母教会(ノートルダム・デュ・リバン)

  1. 1.[SACDハイブリッド]

作品の情報

商品の紹介

このアルバムの中軸をなすミサ曲は、1660年の作。「もし神があなたのために...SiDeus pro nobis」という歌い出しで始まる教会歌のメロディを軸にして、全16声部ものパートのために書かれたこの作品は当時大いに人気を博したようで、イタリア各地はもとよりドイツ語圏にも手書きで書き写された楽譜が残っているほどです。そこには実にさまざまな作曲様式が凝縮されていて、コントラストあざやかに変化をつけた小さな部分の連続からなる音楽は概して、詩句を聴き取りやすくした総唱部分と、その間に配された独唱がきわだつ部分、そして多声同時進行の精妙な作曲技法が生きる部分...と、きわめて多様な音作りで聴き手を飽きさせません。ーードゥニ・モリエ(解説文より)
ナクソス・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2018/07/17)

メンバーズレビュー

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同レ―ベルから発売の『ANAMORFOSI ロ―マと北イタリアのバロック声楽芸術』[Alpha438/NYCX-10093]の解説の訳注に参照があったことから購入して鑑賞。実際にも、1630年2月に、G.アレグリの後任として、サッシアの聖霊教会に赴任したとwebの略歴にあった。ブリュッセル帯同後、フランドル楽派のジョスカン・デ・プレのポリフォニー作品が好きになり、フランドル楽派の集大成がロ―マ楽派とあるので、その流れの中で聴くことが出来たのは僥倖だった。
解説に於いて、指揮者エルヴェ・ニケ氏の言及があり、この録音は学者の仕事が起点にあることを知り得た。ヴェルサイユ・バロック音楽センター(CMBV)の研究者ジャン・リオネJean Lionnet氏のコツコツと丹念で膨大な労力の蓄積が結実してのこと。日本の聴き手の私は、自宅にてワンタッチで録音を楽々で聴くことが出来るが、ヴァティカン図書館での、手書きの楽譜の筆写があっての事と知り、落涙を禁じ得ないほど感無量となった。
もっと、当時の作曲状況から今の蘇演までの労力にも関心を払い、心を向けて、耳を傾けることを怠ってはならないのではないかと、改めて気づかされた。
故J.リオネ氏(1935年ヴェルサイユ生~1998年ヴィロフレ―歿)は、音楽業界に転向前の1962年~76年は、映画業界でM.アントニオ―ニ監督やL.ヴィスコンティ監督らと仕事をしていたこと、転向後の1977年から国際音楽資料目録の研究を開始、1990年からCMBVの研究員となり『Cahiers de musipue』コレクションを設立、1995年から古楽の学術雑誌『Early Music』の編集委員会の一員を務めた、とあった。
常々、古楽に於ける、自分の理解に疑問と不足を感じて来た。キリスト教信者でもないため、要となる基礎知識の不足で、長い間、殆んど感覚的に聴くより他なかったため、梗概もどこまで核心や真実を把握できているか忸怩たる思いがあった。しかも、邂逅と趣味嗜好のまま選択して聴くゆえに、音楽史も散見散在したものでしか入って来ない。
少しでも、的確な理解と鑑賞が深化することを期待している。
優れた企画と録音を世に送り出すαレ―ベルの弥栄を祈念して。
オラツィオ・べネヴォロOrazio Benevoloの祥月命日(1672年6月17日)に。
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