クラシック
SACDハイブリッド

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フォーマット SACDハイブリッド
発売日 2017年11月17日
国内/輸入 輸入
レーベルPentaTone Classics
構成数 2
パッケージ仕様 ボックス
規格品番 PTC5186608
SKU 827949060861

構成数 : 2枚
合計収録時間 : 01:52:00

『トロイカ』

【曲目】
[Disc1]
(1)ショスタコーヴィチ:ワルツ第2番*
(2)同:チェロ・ソナタ ニ短調Op.40
(3)プロコフィエフ:トロイカ(「キージェ中尉」より)*
(4)同:チェロ・ソナタ ハ長調Op.109
[Disc2]
(1)ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調Op.19
(2)同:ヴォカリーズ
(3)ヴォクトル・ツォイ:ククーシュカ(かっこう)*
(4)プッシー・ライオット:聖母マリア様、プーチンを追い出してください*
(5)レノン&マッカートニー:バック・トゥU.S.S.R
*ハイモヴィッツ&オライリー編曲

【演奏】
マット・ハイモヴィッツ(チェロ)、
クリストファー・オライリー(ピアノ)

【録音】
2016年5月1-4日/スカイウォーカー・サウンド(ルーカス・ヴァレー、カリフォルニア)

  1. 1.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      Jazz Suite No. 2: Waltz No. 2
    2. 2.
      Sonata for Cello and Piano in D minor, Op. 40: Allegro non troppo
    3. 3.
      Sonata for Cello and Piano in D minor, Op. 40: Allegro
    4. 4.
      Sonata for Cello and Piano in D minor, Op. 40: Largo
    5. 5.
      Sonata for Cello and Piano in D minor, Op. 40: Allegro
    6. 6.
      Lieutenant Kije: Troika
    7. 7.
      Sonata for Cello and Piano in C major, Op. 119: Andante grave
    8. 8.
      Sonata for Cello and Piano in C major, Op. 119: Moderato
    9. 9.
      Sonata for Cello and Piano in C major, Op. 119: Allegro ma non troppo
  2. 2.[SACDハイブリッド]
    1. 1.
      Sonata for Cello and Piano in G minor, Op. 19: Lento - Allegro moderato
    2. 2.
      Sonata for Cello and Piano in G minor, Op. 19: Allegro scherzando
    3. 3.
      Sonata for Cello and Piano in G minor, Op. 19: Andante
    4. 4.
      Sonata for Cello and Piano in G minor, Op. 19: Allegro mosso
    5. 5.
      Vocalise
    6. 6.
      Kukushka
    7. 7.
      Punk Prayer - Virgin Mary, Put Putin Away
    8. 8.
      Back in the U.S.S.R.

作品の情報

商品の紹介

ハイモヴィッツが音楽で問う現代ロシア

SACDハイブリッド盤。ハイモヴィッツの新譜は旧ソ連とロシアのチェロ作品を集めていますが、一筋縄にいかないところが彼ならでは。アルバム・タイトルの「トロイカ」はロシアの三頭立ての馬車で、ここではラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフを指します。この馬車で帝政ロシアからソ連、そして現時点のロシアを音楽で旅する内容となっています。メインはこの三者のソナタで、ハイモヴィッツは堂々たる辛口の演奏を繰り広げています。いずれもピアノ・パートが伴奏を越えた難しさと存在感を示しますが、オライリーがヴィルトゥオージぶりを発揮して効果をあげています。そのとなりに同じ作曲家の小品を添えていますが、いずれも意味深。ショスタコーヴィチの「ワルツ第2番」は「ステージ・オーケストラのための組曲」の一篇で、ユダヤ的な感覚を示しています。ハイモヴィッツはむしろ、キューブリック監督の遺作映画「アイズ・ワイド・シャット」でセクシャリティの問題について効果的に使われていることを意識して選んだと述べています。プロコフィエフの「トロイカ」はファインツィンメル監督の映画「キージェ中尉」の一曲。存在しないのに、人々の噂でキージェを英雄にしてしまった政府の愚かさと不注意を示唆し、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」で言葉の無意味さを実証します。ジミー・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンらのロックをチェロで奏して話題になったハイモヴィッツ、ここでもロシアがらみの刺激的なものを披露。ヴィクトル・ツォイ(1962-1990)は旧ソ連末期に若者の間で絶大な人気を誇ったロックバンド「キノー」のリーダー。1990年代初めに来日予定がありましたが、自動車事故で急逝しました。ツォイは朝鮮系ソ連人でしたが、共産主義末期の生活の苦しさ、アフガニスタン出兵などの政策を問う歌を数多く発表し、教祖的な存在でした。その代表作「ククーシュカ(かっこう)」がクラシック界に登場。ツォイから20年後、もはや共産主義国でないロシアで物議をかもしたのがフェミニスト・パンク・ロックバンド「プッシー・ライオット」。10人ほどの若いロシア女性から成り、救世主ハリストス大聖堂で「聖母マリア様、プーチンを追い出してください」を歌ったため、2012年にメンバーが逮捕されました。世界のミュージシャンが釈放を要求したことでニュースとなりました。ハイモヴィッツもメッセージを込めていますが、救世主ハリストス大聖堂はスターリンが破壊し、ロストロポーヴィチが中心になって再建した建造物なのが象徴的。そしてビートルズの「バック・トゥU.S.S.R」。トロイカがどこへ向かうのか、ハイモヴィッツの演奏が教えてくれます。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2017/09/14)

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