販売価格
¥ 629 (15%)オフ
販売中
在庫あり| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2017年06月06日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Aparte |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | AP138 |
| SKU | 3149028098822 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:52:00
【曲目】
ジャン=ジョセフ・ド・サン・ジェルマンの置き時計の鐘の音
シモン・シモン:コンセール第1番(クラヴサンとヴァイオリンのための)
アントワーヌ・ドーヴェルニュ:ソナタ第12番イ短調(ヴァイオリンと通奏低音のための)
シモン・シモン:ソナタ第4番イ短調よりマエストーソ
マルカントワーヌ・ル・ヌプヴの音楽に基づく置時計のエア
ラモー:カストールとポリュックスの序曲およびバレのクラヴサン編曲半(ブノーによる)
クロード・バルバストル:ソナタ第1番ト長調よりアリア・グラティオーソ
ジャン=フィリップ・ギニョン:ラモーの未開人に基づく変奏曲(2つのヴァイオリンのための)
ジャン=バティスト・カルドンヌ:ソナタ第7番ヘ長調(クラヴサンとヴァイオリンのための)
【演奏】
オリヴィエ・ボーモン(チェンバロ)
ジュリアン・ショヴァン(ヴァイオリン)
【録音】
2015年7月
ヴェルサイユ宮殿内

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。

趣味の出費は罪悪感を伴うので、やはり何か大義名分がないと、削減対象になる。
収載されている曲目が知らないものばかりで躊躇していたが、
ギニョン〈ラモー〈未開人〉に基づく変奏曲〉を聴いては、気韻生動している演奏に感心して、欲しいと思っていた。
楽譜には、リヨンのメルシエ―ル通りブロトンヌ氏の工房で印刷されたものがあることも知り得て嬉しい。
アデライ―ド王女の少女時代の肖像画は、エネルギーの塊みたいな弾けんばかりの健康優良児であったように見える。
彼女は、フランス革命時はイタリアへ亡命し、1800年そのまま客死。
32歳年下の姪でルイ16世の妹エリザベ―ト・フィリピ―ヌ・マリ―・エレ―ヌは、フランス革命でルイ16世夫妻と最後まで同行し、1794年コンコルド広場でギロチンによる刑死。
ルイ16世らの処刑に関わった死刑執行人サンソンは、手記を残していたとのことで、王族・貴族や軍人は、取り乱さずに死に臨んで行った事が書かれていたようだ。王妃アントワネットの遺書の宛先人のこの王妹も同様だったのであろう。
一方、フランス革命を生き延びた王叔母である、本アルバムの「マダム」が過ごした、ヴェルサイユ宮殿での音楽の時間の断片に、世界史ですでに王女たちの運命をを知っている現代人の私は、どうしても翳りゆく気配を加味して聴いてしまう。
収載作品の作曲当時は革命前でも、収載作曲家7人中の5人が、フランス革命勃発後に亡くなっている。
1799年にパリで没したバルバストルは、ルイ16世夫妻の最後も知っているはずである。
彼が鍵盤楽器用に編曲した革命歌「サ・イラ」(〈マルセイエ―ズによる行進曲と「サ・イラ」〉)をオルガン演奏(本アルバムには未収載)で聴くと、
宮廷音楽家の面目躍如で真価がよくわかる。
18世紀欧州で、単に「マダム」と言えば
フランス王の最年長の娘を指し、
ルイ15世の娘たちは「メダム(マダムの複数形)」と呼ばれた事を、
このアルバムで知った。
かつて、ルイ15世治世下のヴェルサイユで奏された音楽と時間を甦らせるアルバム。奥行きのある企画と演奏、その雅韻と余韻に満たされる。
ルイ15世と王妃マリ―・レクザンスカの第6子4女Marie Adélaïde de Franceの祥月命日(1800年2月27日)に。