フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2017年06月06日 |
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規格品番 |
AP138 |
レーベル |
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SKU |
3149028098822 |
タイトルの『アデライード』は、マダム・アデライード[1732-1800]、ルイ15世とマリー・レクザンスカの間に生まれた8人の娘のなかの1人のこと。ルイ15世の娘たちはヴェルサイユで音楽のレッスンに明け暮れ、その才能もなかなかだったといいます。様々な作曲家がレッスンをし、いくつかの作品を彼女たちに献呈しています。CDのタイトルも、アデライードに献呈された作品が含まれていることに因んでいます。F.クープランの弟子としても名高いシモン・シモン[c.1735-c.1802]の作品など、貴重な録音がならびます。
フランスの名手ボーモンと、ピリオド楽器のオーケストラ「ル・コンセール・ド・ラ・ローグ」の音楽監督も務める気鋭のショヴァンが、宮廷のサロンを彷彿とさせる典雅な演奏を展開しています。
キングインターナショナル
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:52:00
ジャン=ジョセフ・ド・サン・ジェルマンの置き時計の鐘の音
シモン・シモン:コンセール第1番(クラヴサンとヴァイオリンのための)
アントワーヌ・ドーヴェルニュ:ソナタ第12番イ短調(ヴァイオリンと通奏低音のための)
シモン・シモン:ソナタ第4番イ短調よりマエストーソ
マルカントワーヌ・ル・ヌプヴの音楽に基づく置時計のエア
ラモー:カストールとポリュックスの序曲およびバレのクラヴサン編曲半(ブノーによる)
クロード・バルバストル:ソナタ第1番ト長調よりアリア・グラティオーソ
ジャン=フィリップ・ギニョン:ラモーの未開人に基づく変奏曲(2つのヴァイオリンのための)
ジャン=バティスト・カルドンヌ:ソナタ第7番ヘ長調(クラヴサンとヴァイオリンのための)
【演奏】
オリヴィエ・ボーモン(チェンバロ)
ジュリアン・ショヴァン(ヴァイオリン)
【録音】
2015年7月
ヴェルサイユ宮殿内
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1.[CD]
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1.Sonneries de la pendule de Jean-Joseph de Saint-Germain placee dans la Grand Cabinet de Madame Victo
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2.Premiere Concert en la majeur, pour clavecin et violon: Allegro moderato
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3.Premiere Concert en la majeur, pour clavecin et violon: Adagio
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4.Premiere Concert en la majeur, pour clavecin et violon: Allegro
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5.Sonata XII en la mineur, pour violon et basse continue: Largo
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6.Sonata XII en la mineur, pour violon et basse continue: Allegro
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7.Sonata XII en la mineur, pour violon et basse continue: Adagio
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8.Sonata XII en la mineur, pour violon et basse continue: Minuetto Allegro ma poco
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9.Sonata IV en la mineur, pour clavecin et violon: Maestoso
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10.Airs de la pendule a musique de Marc-Antoine Le Nepveu
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11.Airs du ballet et Ouverture de Castor & Pollux arranges pour le clavecin...: Ouverture: Lentement /
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12.Airs du ballet et Ouverture de Castor & Pollux arranges pour le clavecin...: 1ere Gavotte, gracioso
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13.Airs du ballet et Ouverture de Castor & Pollux arranges pour le clavecin...: 1ere Gavotte mineur / 2
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14.Sonata 1ere en sol majeur pour violon et clavecin: Aria Gratioso
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15.Les Sauvages de Jean-Philippe Rameau avec des variations, pour deux violons
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16.Airs de la pendule a musique de Marc-Antoine Le Nepveu
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17.Sonata sexta en fa majeur, pour clavecin et violon: Allegro
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18.Sonata sexta en fa majeur, pour clavecin et violon: Aria Prima Gratioso / Majeur
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19.Sonata sexta en fa majeur, pour clavecin et violon: Aria Tempo di Menuetto
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アルバムタイトルとジャケットをみた時から、ずっと欲しかった一枚。
趣味の出費は罪悪感を伴うので、やはり何か大義名分がないと、削減対象になる。
収載されている曲目が知らないものばかりで躊躇していたが、
ギニョン〈ラモー〈未開人〉に基づく変奏曲〉を聴いては、気韻生動している演奏に感心して、欲しいと思っていた。
楽譜には、リヨンのメルシエ―ル通りブロトンヌ氏の工房で印刷されたものがあることも知り得て嬉しい。
アデライ―ド王女の少女時代の肖像画は、エネルギーの塊みたいな弾けんばかりの健康優良児であったように見える。
彼女は、フランス革命時はイタリアへ亡命し、1800年そのまま客死。
32歳年下の姪でルイ16世の妹エリザベ―ト・フィリピ―ヌ・マリ―・エレ―ヌは、フランス革命でルイ16世夫妻と最後まで同行し、1794年コンコルド広場でギロチンによる刑死。
ルイ16世らの処刑に関わった死刑執行人サンソンは、手記を残していたとのことで、王族・貴族や軍人は、取り乱さずに死に臨んで行った事が書かれていたようだ。王妃アントワネットの遺書の宛先人のこの王妹も同様だったのであろう。
一方、フランス革命を生き延びた王叔母である、本アルバムの「マダム」が過ごした、ヴェルサイユ宮殿での音楽の時間の断片に、世界史ですでに王女たちの運命をを知っている現代人の私は、どうしても翳りゆく気配を加味して聴いてしまう。
収載作品の作曲当時は革命前でも、収載作曲家7人中の5人が、フランス革命勃発後に亡くなっている。
1799年にパリで没したバルバストルは、ルイ16世夫妻の最後も知っているはずである。
彼が鍵盤楽器用に編曲した革命歌「サ・イラ」(〈マルセイエ―ズによる行進曲と「サ・イラ」〉)をオルガン演奏(本アルバムには未収載)で聴くと、
宮廷音楽家の面目躍如で真価がよくわかる。
18世紀欧州で、単に「マダム」と言えば
フランス王の最年長の娘を指し、
ルイ15世の娘たちは「メダム(マダムの複数形)」と呼ばれた事を、
このアルバムで知った。
かつて、ルイ15世治世下のヴェルサイユで奏された音楽と時間を甦らせるアルバム。奥行きのある企画と演奏、その雅韻と余韻に満たされる。
ルイ15世と王妃マリ―・レクザンスカの第6子4女Marie Adélaïde de Franceの祥月命日(1800年2月27日)に。
久しぶりに素敵な演奏に会えた!とてもチャーミングでエレガント。これこそバロック音楽の魅力を最大限に発揮した秀演と言えると思います。演出効果も申し分なく、これはお薦めのCDです。
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