マックス・リヒターの新たな試みは眠りと音の美しきコラボ!

リヒターは最新作『スリープ』で新たな歴史を作り出した。単一の楽曲としてはレコーディング史上最長の音楽を演奏し、リスナーが眠りに落ちる間も聞こえてくる――体感できる――音楽を生み出したのだ。「これは激動の世界に捧げるパーソナルなララバイだ。いわば、スローライフ宣言なんだよ」とリヒターは語る。
『スリープ』はあらゆる点で画期的な作品だが、音楽的にはこれまでリヒターが規範としてきた枠組みを継承している――つまり、クラシック音楽の語法はいかにあるべきか、問いかけを続けているのだ。これまでの彼の作品――そのすべてではないが――同様、『スリープ』ではピアノ、ストリングス、キーボード、エレクトロニクス、ヴォイスが中心となり、さまざまな音楽ジャンルの曖昧な境界線をまたいでいく。催眠効果をもたらす音楽を期待すると即座に癒されるが、実際には全く異なる。
別途デジタル・ヴァージョンにてリリースされる8時間に及ぶ『スリープ』は、最初から最後まで耳を傾けて聞く――体感する――ことを前提とした作品で、曲頭で覚醒していたリスナーは終曲で眠りに落ちるよう、意図されている。
そして今回ご案内する1時間版の4形態は、通常のレコードのように覚醒中に楽しめる『フロム・スループ』という作品。「2つの作品の目的はそれぞれ異なる。1時間のCD&LPは"耳を傾けて聞く"作品で、8時間の長いほうは睡眠中に"自然に聞こえてくる"作品と言えるかもしれない。夜中に聞いてもらうために書いた曲なので、実際に聞きながら眠りに落ちてもらえることを望んでいるよ」とリヒターは言う。
ユニバーサル・ミュージック/IMS

発売・販売元 提供資料 （2015/07/17）