| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2015年02月07日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ALM Records |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | ALCD-1147 |
| SKU | 4530835110750 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:19:34
【曲目】
L.クープラン(c.1626-1661):組曲 ニ長調
[1]プレリュード
[2]アルマンド
[3]クーラント
[4]サラバンド
[5]シャコンヌ
J.P.ラモー(1683-1764):クラヴサン曲集(1724)より
組曲 ニ短調 - ニ長調
[6]恋の嘆き(ロンドー)
[7]-[9]ソローニュの雛鳥
[10]溜め息
[11]つむじ風
[12]ムーサ〔ミューズ〕たちの会話
[13]一眼巨人〔キュクロープス〕たち
[14]皇太子妃
L.クープラン:組曲 ハ長調
[15]プレリュード
[16]アルマンド
[17]パッサカリア
A.フォルクレ(1671-1745):組曲第5番
[18]ラモー
[19]ギニョン
[20]レオン(サラバンド)
[21]ボワソン
[22]モンティニ
[23]シルヴァ
[24]ジュピテル〔ジュピター〕
【演出
渡邊順生(クラヴサン)
〈使用楽器〉チェンバロ(クラヴサン):クリスティアン・クロル(1776年 リヨン)
【録音】
シャルトル博物館(フランス)
2014年4月1, 3, 7, 9日
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
最近、フルヴィエ―ルの鐘の音を思い出したり、何となく郷愁のようなものを覚えるので、思いきって本録音を入手することにした。
日本では全く耳がひらかなかったルイ・ク―プランだが、リヨンでルイ・ク―プランの作品を聴くと、川面の煌めきが心象風景として浮かんで来るので、ルイの生まれた場所はどんなところか調べると、ショ―ム・アン・ブリChaumes-en-Brie の生まれだった。イェ―ル川L'Yerresが流れているとあった。薫風のような穏やかな風が吹いているような作風、そもそも、プレリュード・ノン・ムジュレの説明と共に掲載されている手稿譜も、風が吹いているような印象を与える譜面だった。
風光明媚な音楽という一印象から、現在のセ―ヌ=エ=マルヌ県Seine-et-Marneはどのような場所かを調べ、そして、フォンテーヌブロー城とヴォ=ル=ヴィコント城を観光しに行った。ルイ・ク―プランを聴かなかったら、行きそびれていたかもしれない。
ルイ・ク―プランについてはもっと詳しく知りたかったが、リチャード・エガ―のCDも既に入手し難くて、遺憾である。
本録音で、特筆したいことは、フォルクレ作品の演奏が、音が終始美しいので大変聴きやすく、作曲家の個性が感じられるようになった事、ポルトレというジャンルに関心がより強くなった事、他の作曲家と聴き比べてみようという広がりが持てた事である。
どの作曲家の作品も、曲の姿がよく描けていて、聴いて良かったと思った。
チェンバロは、初めて一聴した時から大好きな特別な楽器だったが、演奏によっては、何故か神経に障るうるさくなってくる楽音でもある。しかし、本録音は、非常に音が美しく、最後まで食傷せずに聴き通せる事や、クロルとチェンバロについてのライナーノ―ツをこれから何回も見直し、知識の蓄積をして行く楽しみがある。
好きなだけでは壁にぶつかるのが、古典というジャンルなので、本商品のように学識及び研究と演奏の両面から、聴き手の精神の糧となる仕事は貴重である。しかも、日本語で読めるのだ。