米ボストンで結成されたオルタナティヴ・ロックバンド、ピクシーズの23年ぶり(2014年時)となるアルバム。1991年に発表した通算5枚目のアルバム『トゥロンプ・ル・モンド』以来となるカムバック作品。 (C)RS
JMD(2014/03/26)
カート・コバーン(ニルヴァーナ)、ボノ(U2)、レディオヘッドなど国内外を問わず数多くのアーティストに影響を与えてきた伝説のオルタナティヴ・ロックバンド、ピクシーズが91年の5thアルバム『トゥロンプ・ル・モンド』から23年の歳月を経て遂に最新作をリリース!93年のバンド解散後ソロとして活動を続けたカリスマ・フロントマン、ブラック・フランシス。04年にバンドを再結成させ世界中をツアーで回り、日本ではフジロック・フェスティバルに出演と単独公演を行い話題をさらった。10年にはサマーソニックで再来日を果たし、オーディエンスで埋め尽くされたソニック・ステージのトリを務めた。13年6月、オリジナル・メンバーのキム・ディール(B)がバンドを脱退。9月に新曲4曲を収録した『EP1』を突如発表。その興奮が冷めやらぬ中、今年1月に第2弾『EP2』を発表。両作品とも長年のコラボレーターでピクシーズ作品を手掛けてきたギル・ノートンがプロデュース、不変のサウンドが完成し世界中のファンが狂喜乱舞した。アルバムへの期待が高まる中、遂に23年振りのニュー・アルバムが解禁される!
発売・販売元 提供資料(2014/02/25)
2004年の再結成以来、〈フジロック〉への出演など話題に事欠かなかった彼らだが、スタジオ・アルバムとしては何と23年ぶり。キム・ディールの脱退、キム・シャタック(マフス)の加入&脱退を経て、パズ・レンチャンティン(元ズワン)が正式に加わり、本作でようやく完全復活宣言に至ったと受け取って差し支えないだろう。プロデュースは3作目『Doolittle』以降、密に絡んできたギル・ノートン。緊張感漲るドラムにせよ、良い意味で粗っぽいギターにせよ、往時のままの挑戦的な雰囲気がある。時にはナイーヴに、時にはポップに爆発するそんな〈ピクシーズ節〉に枯れや老成は無縁で、そこが素晴らしい。この〈THEオルタナ/グランジ〉なサウンドを引っ提げての〈サマソニ〉公演も楽しみだ。
bounce (C)吾郎メモ
タワーレコード(vol.366(2014年4月25日発行号)掲載)