| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2013年11月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Exton |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | OVCL-00521 |
| SKU | 4526977005214 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 00:00:00
【曲目】
ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調
(ノヴァーク 第2稿 1890年)
【演奏】
井上道義(指揮)
京都市交響楽団
【録音】
2013年5月23、24日 京都コンサートホール

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当然、井上氏の8番が聴きたくなった。今のところ井上氏のブルックナーは残念ながらこの2つしかない。
京響は井上氏が8年間にわたって育て上げたオーケストラである。
このブル8はその総決算的な演奏である。井上氏が慕っていた朝比奈隆が聴いたらばさぞかし喜んだであろう。
このブル8の演奏には7番と同じことが言える。
まず、その響きの美しさ。よくここまで根気よく京響を育て上げたものだ。
それに、これは聴けば誰でもすぐに気が付くことだが、音楽の「呼吸の深さ」である。特に、ブル8のような長大な曲は呼吸の深さがないと途中で息切れしてしまう。
これが簡単なようでなかなか出来ない。歴史的名盤であるクナッパーツブッシュ・ミュンヘンフィルの演奏を聴けば誰でもその「呼吸の深さ」に驚くであろう。
父親のように慕っていたという朝比奈隆も誰もが知るブルックナーの権威であり、そのブルックナー演奏に魅了され弟子入りしたチェリビダッケも晩年は禅に深く帰依した「呼吸」の音楽家であった。
井上氏がこれらの師から影響を受けたことは想像に難くない。
井上氏は大きな編成の曲がうまい。ショスタコーヴィチ、マーラー、そしてブルックナー。
ショスタコーヴィチとマーラーはやや常軌を逸した作曲家であるが、ブルックナーはベートーヴェンから繋がるドイツ正統派の道の上にいる作曲家である。
朝比奈隆がブルックナーだけでなくマーラーにも「復活」や8番(日本初演)といった名演奏を遺しているのと同様に井上氏もマーラーだけでなくブルックナーにも名演奏を遺した。
井上氏はマーラーやブルックナーの全集を遺したわけではないが、日本ではじめての優れたショスタコーヴィチの全集を遺した。人間そうなんでもできるわけではない。それで十分である。