ギタリスト、渡辺香津美のソロ・アコースティック・プロジェクト『Guitar Renaissance』のシリーズ5作目が完成。ビートルズ・ナンバーからクラシック、ジャズ、歌謡曲まで、ヴァラエティにあふれた選曲ながら、渡辺香津美の音楽に取り組む姿勢がくっきりと浮かび上がってくる1枚。 (C)RS
JMD(2012/08/23)
渡辺香津美のライフワーク、ソロ・アコースティック・プロジェクト『ギター・ルネッサンス』のシリーズ5作目!コンサートでも大好評の「ヘイ・ジュード」で幕を開け、オープン・チューニングのハーモニクスが美しい「家路」、本シリーズ定番のバッハ無伴奏チェロ組曲1番から「メヌエット」と「ジーグ」、12弦ギターによる超絶ハーモナイズの「バードランド」など、ジャズ・ギタリストに納まり切らない渡辺香津美の世界がここぞとばかりに展開される。特筆すべきは名器ハウザーIII世で爪弾かれる「川の流れのように」、故・加藤和彦氏に捧げられた「イムジン河」の日本~アジア・モチーフもの。これまでにもシリーズ2作目で「ゴンドラの唄」を、3作目で「月の砂漠」を収録したが、渡辺の奏でる"時代への癒し"のトーンに耳を奪われる。ジャズ・ファンに向けても「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、録音中に本人がツイッターでリクエストを募集した「マイ・フェイヴァリット・シングス」4拍子版など盛りだくさん。また被災地支援コンサートで帰路訪れた岩手県釜石市で出会い、触発された「復興の鐘」の響きに乗せて作曲した「リヴァイブ‐復興の鐘」は盟友・清水靖晃(ts)をゲストに迎えた、美しくアグレッシブな即興が聞きもの。「年月を越え渡辺香津美の音楽空間を共有できて嬉しかった」と語る清水の奏でる美しいテナーサウンドと渡辺の12弦ギターがスタジオの中で響き合う感動のテイクとなった。カバー・アートはシリーズ全作に渡り千住博画伯によるもので、今作は「雲龍」。アルバムを象徴する"翔"の文字とアートワークに込めた想いと共にギタリスト渡辺香津美の今が堪能できるアルバムです!
ewe records
発売・販売元 提供資料(2012/08/06)