昨年リリースされた『Diary Of Alicia Keys』にボーナスCDを加えた2枚組の新装盤。ボーナスCDにはアリシアの声を早回しで使った“If Ain't Got You”のカニエ・ウェスト・リミックスや“You Don't Know My Name”のレゲエ・ミックスなど話題のヴァージョンばかりが収録されているが、目玉はアッシャーとのデュエット版“If Ain't Got You”。両者のあまりにも自然な絡みを聴くためだけにでも買い直すべきです。
bounce (C)佐藤 ともえ
タワーレコード(2004年10月号掲載 (P78))
即行的な感覚で作り上げる彼女のサウンドは何度聴いても、新鮮で心を揺さぶられる!!今作は、タイトルにもある通り、彼女の日記をもとにした楽曲ありで、より今の生きた声が聴こえてくるのだ!70年代ソウルをベースに、ヒップホップ、クラシックなど彼女に決められたワクなどない!彼女も大ファンであるトニー・トニー・トニーのドゥエイン・ウィギンス、国内盤のみに収録されたNAS&ラキムとのコラボに注目!! (C)仲野千晶
タワーレコード(2003/12/10)
ファースト・アルバム『Songs In A Minor』でチャートをあっさり制し、シングル“Fallin'”の〈Song Of The Year〉受賞を筆頭にグラミーの5部門を総ナメするという出来過ぎたデビュー劇から2年。来日公演時の凛とした姿もいまだ鮮烈なアリシア・キーズがセカンド・アルバムをリリースした。今作はそのタイトルどおり好きにペンを走らせた日記のごとく、前作以上にセルフ・プロデュースが行き届いた仕上がりで、例えば、ラキムとナズを迎えた名曲“NY State Of My Mind”のリメイクと、グラディス・ナイト&ピップス“If I Were Your Woman”のカヴァーといった両極端なトピックも違和感なく同居している。プリンスにも通じるヨーロピアン風味や、ディープ・ソウル、ヒップホップなど諸要素の自然な導入にはまたも舌を巻くが、そこから生じたものを高潔で生々しく、しかも華やかに聴かせるアリシアは……才気走っているとしか言えない。凄い。
bounce (C)轟 ひろみ
タワーレコード(2003年12月号掲載 (P77))