フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2012年05月09日 |
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規格品番 |
TOGE-11092 |
レーベル |
|
SKU |
4988006893719 |
ブルックナーの「交響曲第9番」は、未完の大作として知られています。
この曲は、2011年11月のアジア・ツアーでも取り上げられましたが、その際は、通常通り第1~3楽章が演奏されました。
これに対し今回は、終楽章付きの「補筆完成版」が採用されています。
ブルックナーは、死の直前までこの作品に携わり、1896年に死去した時には、第4楽章を作曲している途中でした。残されたスケッチを元に完成が試みられ、これまでにも複数の完成版が発表されています。今回使用される「サマーレ、フィリップス、コールス、マッズーカ版」は、そのなかでも最も学究性が高いクリティカル・エディション。4人の音楽学者・作曲家が25年以上の歳月をかけて復元し、2010年にさらに改訂が行なわれました。
「交響曲第9番」は、ブルックナーの辞世の句と言われますが、彼は作品を「愛する神に」捧げました。
第1楽章は生からの決別を暗示し、続くスケルツォは不吉な死の踊りを連想させます。第3楽章アダージョは深い憂愁と同時に、破滅的なカタストロフも内包しています。補筆版の終楽章は計647小節に至り、そのうち208小節は、ブルックナーにより完全に作曲されています。これに個々の弦楽パート、管楽器のスケッチが加わりますが、37小節分のみが研究者の純粋な創作です。完成されたスコアは、ブルックナーの偉大さを示す一方で、やや奇異な印象を与えるでしょう。
しかしラトルは、次のように語っています。
「このフィナーレで奇妙な個所は、すべてブルックナー自身の手によるものです。ここには、彼が当時体験した脅威、恐れ、感情のすべてが現われているのです」(以上、ベルリン・フィル・サイトより)
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:22:08
ブルックナー交響曲第9番、未完の第4楽章付[補筆完成版]
【演奏】
サイモン・ラトル(指揮)、ベルリン・フィル
【録音】
2012年2月
-
2012年2月、ベルリン・フィルの定期演奏会でブルックナーの交響曲の第9番が取り上げられ、しかも第4楽章の補筆完成版も加えての演奏ということで注目が集まりました。ラトルの第9番の演奏は、3楽章での演奏も評価が高いもので期待は大きくなるばかりでしたが、それを上回る出来映えともいえる従来の3楽章に加えて、第4楽章が合わせて演奏されることで、2012年の話題盤の一つに数えられることは間違いありません。
intoxicate (C)谷川和繁タワーレコード (vol.97(2012年04月20日発行号)掲載)
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