世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつ、ハノーファ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少で優勝。「驚くべきその演奏はハノーファ国際コンクールのすべてを吸い取ってしまった」と評された至宝の才能が、プロコフィエフの傑作ソナタにおいて結実しました。
聴く者を震撼させる圧倒的な超絶技巧と、悪魔的霊感に満ちた音楽性がここに開示されました。
世界最高のアカンパニストとの呼び声も高い、イタマール・ゴランとの濃密なアンサンブルも圧巻です。
21世紀に颯爽と現れた新星・三浦文彰の演奏を聴いた瞬間、「ヴァイオリン本来の悪魔的な魅力」の復活を確信した。風貌はまだ少年のあどけなさを残しながら、いざ演奏が始まると日本人離れした図太く朗々と輝く音、スケールの大きな演奏設計、作品の内面に激しく迫る気迫のすべてにおいて、稀有の才能である事実を聴き手全員に納得させる。ゴランのピアノも三浦の音に呼応しながら、神秘性を深めていく。
ゴランが巧みにアッチェレランド(加速)をかけ、三浦の走りを助ける場面ひとつとっても、室内楽の醍醐味は満点だ。演奏が熱を帯びるとともに即興の霊感も高まり、いよいよ悪魔的世界復活の思いを新たにするのだ。ライナーノーツより抜粋(池田卓夫=音楽ジャーナリスト)
ミューズエンターテインメント
発売・販売元 提供資料(2011/03/10)
2009年、世界最難関とされるハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールを史上最年少の16歳で制し、世界を驚愕させた三浦文彰。いま最も注目される若手ヴァイオリニストだ。そんな彼がデビュー盤に選んだのは、プロコフィエフの2つのソナタ。この選曲を聞いただけで強い自信と攻める気持ちが感じられる。風貌はまだ少年のあどけなさを残しながらも、第1番の冒頭では図太く朗々と鳴り響く音色にゾッとし、一気に不気味で危険な薫りに包まれてしまう。とてもまだ18歳とは思えない見事な世界観だ。かと思うと一転、第2番では10代の若者らしいキラキラと輝く演奏に心が温まる。一体いくつの表情を持っているのか、その小悪魔的な魅力に聴き手はグイグイと引き込まれる。技術はもちろん、スケールの大きな演奏設計、作品の内面に激しく迫る気迫のすべてにおいて、稀有の才能である事実がこれを聴けば納得できるだろう。21世紀に颯爽と現れた新星・三浦文彰の堂々のデビュー盤である。
intoxicate (C)山﨑敏弘
タワーレコード(vol.92(2011年6月20日発行号)掲載)