1952年の放送用ライヴ録音、協奏曲と小品集が嬉しい復刻
神童として名を馳せた後、1976年に引退するまで半世紀以上に渡り第一線で活躍したエリカ・モリーニが没して15年。ほとんど録音を残さなかったことが、かえって人気をを誘っている、そんな彼女のチャイコフスキーの協奏曲が復刻です! 同時期に録音されたクライスラー等の小品も、初出時と同様に収録!
タワーレコード(2010/11/01)
オリジナル・マスターより正規完全初出復刻!
エリカ・モリーニの弾く「チャイコン」1952年放送用ライヴ。クライスラーほか絶品の小品集
auditeのドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズから、ファン随喜の一枚が登場。2010年に歿後15周年を迎えるエリカ・モリーニをまるごと一枚分たっぷり収めた内容は、すべて1952年にベルリンRIASによって収録されたもので、完全初出音源からの復刻となります。
■神童エリカ・モリーニ
1905年ウィーン生まれ、歿後15年を経ていまなお高い人気を誇るモリーニは、その多才な神童ぶりもまたさまざまなエピソードからつとに有名です。6人兄弟の4番目として有名な音楽家庭に育ったモリーニは、ヤーコプ・グリュンとヨーゼフ・ヨアヒムとに師事した父オスカルからヴァイオリンの手ほどきを受けながら、当初ピアノに関心を示し、バレエのレッスンも受けていたと伝えられています。オーケストラとの初共演に際して指揮を務めたブルックナーの弟子フランツ・シャルクもモリーニの驚異的な才能を認めたひとり。はっきり際立った天賦の才を示していたモリーニはわずか8歳で、“最年少でしかも初の女学生として”ウィーン高等音楽院に入学しています。モリーニは在学中、ヤン・クーベリック、ヴォルフガング・シュナイダーハン、シモン・ゴールトベルクらも教えた、ボヘミアの名ヴァイオリニスト、オタカル・シェフチークに師事したほか、ローザ・ホーホマン=ローゼンフェルトにも師事しています。
■半世紀を越える活動とは対照的にレアなディスコグラフィ
1918年にモリーニはアルトゥール・ニキシュ指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、カミッロ・ヒルデブラント指揮ベルリン・フィルとともに相次いでセンセーショナルなデビューを飾り、1921年にはカーネギーホールでアルトゥール・ボダンツキー指揮のニューヨーク・フィルとも共演、アメリカ・デビューも果たしています。ヨーロッパに戻り、さらに1927年にはヴィルヘルム・フルトヴェングラーとも初共演を果たし、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾いています。やがてナチのオーストリア併合によりアメリカに逃れたのちも、1976年に引退するまでの半世紀以上に亘りモリーニは第1線で活躍を続けますが、ほとんど商業録音を残さなかったという事情がかえって現在における人気に拍車をかけているといえます。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2010/09/27)
■得意としたチャイコフスキーほか小品集&初レパートリーのブラームス
異例なことに、チャイコフスキーの協奏曲は、モリーニが残したレコーディングのなかでも現状、このたびを含め最多の6種の別演奏が存在するなかで、時期的には3番目の録音となります。フリッチャイの指揮といえば、1958年のドイチュ・グラモフォンへのセッション録音(ブルッフの第1番とグラズノフの協奏曲)はモリーニの代表盤とされるだけに、同じ顔合わせということで期待がかかりますが、なにより、ここで、父より与えられた1727年ストラディヴァリ製作の愛器“ダヴィドフ”が奏でる音色が、一瞬でモリーニのそれと分かるくらいに驚異的な鮮度! もちろん演奏もすばらしく、ヴァイオリン好きを自認する方なら衝撃が走るのは必至の内容です。得意曲を揃えたカップリングもたいへん充実していて、まず、「タルティーニのソナタ」。ここでのラウハイゼンとならび、モリーニのパートナーとして知られたポマーズとの3種の別録音でも知られるところですが、4種のうちもっとも早い時期のもの。同様に4種目となる「コレッリ変奏曲」は、ほかに1925~1926年のここと同じラウハイゼンとの録音のほか、1956年頃のモノラル・セッション録音、1962年モノラル・ライヴと、いずれもポマーズと行った2種の別録音が知られています。やはりポマーズと1965年にモノラル・セッション録音を残している「ヴィヴァルディのソナタ」は2種目。また、「美しきロスマリン」と「ウィーン奇想曲」は1956年頃のポマーズとのモノラル・セッション録音に次いでともに2種目。ヴィエニャフスキの「カプリッチョ・ワルツ」は4種目で、このたびの録音がもっとも新しいものとなります。なお、ブラームスのワルツはおそらく初出レパートリーとおもわれ、ファンにはうれしいニュースといえるでしょう。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2010/09/27)