デヤン・ラツィック来日記念リリース！ ブラームスのピアノ協奏曲“第3番”！
　“音楽の父”J・S・バッハと“楽聖”ベートーヴェンが遺した自身の「ヴァイオリン協奏曲」の「ピアノ（鍵盤）協奏曲」へのアレンジ。ここからインスピレーションを得たラツィックは自らの手で“3大B”最後の1人、ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」を「ピアノ協奏曲第3番」へと生まれ変わらせるという壮大なプロジェクトへの挑戦を決心する。「ブラームスならきっとこうしただろう」。アレンジを施すにあたってこのキーワードを大切にし続けたラツィック。遂に完成した「ピアノ協奏曲第3番」には、ブラームスの音楽への愛情、そして“3大B”への敬意があふれんばかりに込められているのである。各所で話題沸騰中！ デヤン・ラツィック本人による解説書も必読です！
　「ブラームスの美しいヴァイオリン・ソナタ（ト長調）について考え、次にそれを彼自身がチェロ用に編曲した版について考えてみよう。そこで生み出されているのは、すばらしい“チェロ・ソナタ ニ長調”である（作曲者は賢明にもオリジナルの調を別の調に移している）。新たな調で、別の楽器のために作品が生み出されたのである。変更と修正を施されることによってこの作品は、ある意味で姿や性格の変貌を遂げている。こうして、音楽による変容が完成したのである。見事な技術で書かれた2曲のクラリネット・ソナタをブラームス自身がヴィオラ用に編曲した版、あるいはバッハの有名な無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ（ニ短調）を左手用のピアノ曲に編曲した版についても、同様のことが言えるだろう！要するに、重要なのは音楽自体であって、音楽を編曲するという慣行ではないのである。」［デヤン・ラツィック／SOREL訳／ブックレット解説より］
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