ウェッサイの首領にしてハリウッドのチョイワル親父、スヌープ様がニュー・ジャック・スウィングの大御所テディ・ライリーなども制作陣に迎えてドギー・ファンクを炸裂させるアルバム。トークボックス使用で、粋に歌ってしまう「セクシャル・イラプション」他を収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
“レッド・カーペット”を遥かに越えた傑作『ブルー・カーペット』に続く9枚目のオリジナル・アルバム。“独りよがり”(=成り上がり?)とタイトルされた今作は、ウエッサイのカリスマ=DJ Quikとあの“ニュー・ジャック・スウィング”の神様=Teddy Riley(Guy/Blackstreet)とガッツリ組んでの温故知新アルバム。斬新なエレクトロ・ファンクでド肝を抜いた、Shawty Redd制作の先行シングル「Sensual Seduction」(=「Sexual Eruption」)から、Teddy Rileyのトークボックスも冴えわたる「SD is Out」、耳元で囁くようなSnoop Dogg特有の語り口にもゾクゾクする「Neva Have 2 Worry 」やPolow Da Donが手掛けた「Why Did You Leave Me」といったメロウ路線、Too ShortとMistah F.A.B.を迎えてのサンシャイン・パーティー・チューン「Life of Da Party」などなど、80'sファンクへのオマージュと15年にも及ぶ活動の中で煮詰めてきたウエッサイ・フレイヴァーが天才的なリラックス状態でもって見事に昇華され、常にエポック・メイキングな作品を生み出し続けるボス犬としての貫録の違いを十二分に魅せつけてくれた文句なしの傑作盤。
タワーレコード(2009/04/08)
T・ペインのブレイクをほくそ笑みながら眺めていたらしき男がここに。スヌープ自身がヴォコーダーをとおして歌い、プロモ・クリップではチューブまで咥えていた先行曲“Sensual Seduction”が全米7位を記録。だがしかし、それさえも序章に思えるほどこの新作にはポップな曲が目白押しだ。スヌープはDJクイック、テディ・ライリーと新たにQDTなる制作チームを結成、3人でアルバムの監修役を務め、なんとタイム“Cool”のカヴァーさえある。ジョニー・キャッシュに捧げた“My Medicine”もスライド・ギター入りでまさしくクールな出来。ネプチューンズ制作の“Sets Up”は、もはやコンゴのフォルクロールみたいで最高だ。〈自己陶酔〉の名を借りた百変化。極めて冷静な現状分析となる曲がズラリ。
bounce (C)高橋 道彦
タワーレコード(2008年04月号掲載 (P67))