第3期ディープ・パープルの第1作目(74年)。ボーカルにデイヴィッド・カヴァデール、ベース兼セカンドボーカルにグレン・ヒューズが加入。人事移動も上手くいきブラックモアのプレイもアグレッシブに!とくにペイスのドラム捌きが素晴らしい!
タイトル曲「BURN」は深紫流ハードロックの完成型。ソリッドなリフ、シンプルは構成、疾走感。これぞディープ・パープル。このギターソロ、キーボードソロは口ずさめるようになるまで聴け!
タイトル曲以外の曲には二人の加入によりブルージーかつファンキーな要素が強まる。「MIGHT JUST TAKE YOUR LIFE」「SAIL AWAY」はポール・ロジャースが歌ってもおかしくない(彼が深紫に誘われたのも納得できる)。
「MISTREATED」ではカヴァデールが、「LAY DOWN, STAY DOWN」ではヒューズが映える。(特に「MISTREATED」。前任者には歌えない名曲!)
第三期ペイスのドラムソロ曲「YOU FOOL NO ONE」。この曲でもリズムの使い方等に新しい要素を取り込む。ホンキートーク風の「WHAT’S GOIN’ HERE」もいい。
キャッチャーな曲と聴かせる曲とが同居する。名盤!
この作品で勢いづいた深紫(黒装束)はカリフォルニアにてギターでテレビカメラをぶん殴り、マーシャルアンプを爆発炎上さえる。74年、紫の炎は誰にも止められなかった。