(全14件)
Fritz Busch at Glyndebourne - Mozart: Da Ponte Operas<限定盤>
フリッツ・ブッシュ、他
ブッシュ指揮のグラインドボーン録音を聴いて、改めてモーツァルト(とダ・ポンテの名コンビ)が生み出したオペラが好きになる。たった3年で伝説のアンサンブルを作り上げた“マエストロ”の指揮では、音楽と会話の見事な調和が今も“新鮮”で楽しい『コシ・ファン』、“生”の“悦楽”と“代償”としての“死”という対比が鮮烈な印象を与える『ドン・ジョヴァンニ』がオススメ。
ロジンスキーの芸術
アルトゥール・ロジンスキ
トスカニーニになれず、ストコフスキーに(も)なら(れ)ず、バーンスタインの陰に埋没した、“変人”指揮者・・・という一言で片付けるなんて勿体なくね!?音楽の都ウィーンで基礎を学んだ確かな実力と作曲家の“個性”を引き出す“柔軟”さ、そして妥協のなさこそロジンスキの神髄。没後60年を迎える“匠”の音楽、“食わず嫌い”こそ勿体ない!!
TBS VINTAGE CLASSICS ショスタコーヴィチ:交響曲第12番≪1917年≫(日本初演)
上田仁 [conductor/piano/fagot]、他
第4楽章を聴く度に考えさせられてしまう。標題「人類の夜明け」から私たちは何と遠くに離れてしまったのか、と。半世紀前、人間が信じていた「夜明け」は、同じ人間の“欲望”或いは目先の“利権”によって遮られてしまった。その“現実”と向き合っている私たちは改めてこの交響曲と向き合うべきである。偏見や先入観(イデオロギー)、或いは歴史の後知恵(後付け)といった“色眼鏡”は必要ない。
Johann Strauss II: Operettas
ボスコフスキーとミュージカル出身の名匠アラーズをメインに据えた、独EMI=エレクトローラの名演は、聴けばシュトラウスⅡ世のオペレッタの“虜”になること間違いなし!カップリングの『ジンプリツィウス』もメロディに捨てがたい愉しさがある。Wernerに要望したいのは、50年代英EMIのアッカーマン指揮によるオペレッタ全録音のボックス化、特に晩年の『こうもり』は是非!!
Millocker: Der Bettelstudent
フランツ・アラーズ、他
ブロードウェイでミュージカル指揮者としての揺るぎない名声と地位を築き上げたアラーズが、30年ぶりに故国ドイツで振った作品が、ザクセン(ドイツ)支配下のクラコフをポーランド人の手に取り戻すという結末は、ナチスによって国を追われた一ユダヤ人にとって何という運命の符合であろう!“憎まれ役”が勿体無いほどのプライを筆頭に、名歌手勢揃いで“主役”の“凱旋”に花を添える。極め付けの名演!
Mozart: Le Nozze di Figaro K.492
フェレンツ・フリッチャイ、他
フリッチャイの指揮は音楽自体の美しさだけではない、このオペラの“本質”が「喜劇」であることを疎かにしていない。芝居として聴いても存分に満喫できる稀有の名演である。特に第2幕フィナーレで一気に流れを「喜劇」に持っていくアントニオ役ヴィーターを筆頭に、クーエン、レンツ、サルディ、ベニングセン等主役を食う“芸達者”の声の芝居こそ、この名盤の最大の聴きどころではないかと思う。
Verdi: Falstaff
マリオ・ロッシ、他
ヴェルディ最後のオペラ、という能書きは不要!底抜けに明るくかつエネルギッシュな音楽は、吉本新喜劇や『絶対に笑ってはいけない○○』のノリで楽しめること請け合い(ただし、元ネタの『ウィンザーの陽気な女房たち』@シェイクスピアは押さえておきたい)。惜しむらくは(放送用の録音のためか)フィナーレの大フーガが突如フェイドアウトしてしまうこと。それを除けばロッシの指揮はトスカニーニよりも楽しい。
Bruckner: Symphony No.3; Mahler: Symphony No.2
チャールズ・アドラー、他
先輩のワルターや同世代のクレンペラーの陰に埋もれてしまっていた感の強い、マーラーの“もう一人の愛弟子”アドラーが残した貴重な録音だが、「歴史的資料」で片付けるには勿体無いくらいの名演。シェルヘン盤(1958年録音・ウェストミンスター)にも決して引けを取らない壮大にして厳粛な美しさのある終楽章は必聴!また、ライブ録音によるブルックナーの3番は嘗ての標題「ワーグナー」を彷彿とさせ、こちらもお薦め!!
Mahler: Symphonies No.3, No.10
フレデリック・チャールズ・アドラー、他
アドラー指揮のマーラー、こちらは第10番(アダージョ&“煉獄”)と第3番。第10番(ブルックナー第3番と同日のライブ)は歪だからこその不思議な美しさと味わいがあるユニークな演奏。第3番も“たった一日”で録音したとは思えない、緊張感と充実が窺える名演。「復活」を聴いて気に入ったらこちらも是非!!
Mussorgsky: Khovanshchina
アタナス・マルガリトフ、他
(ボリス・ゴドゥノフのような)一人の“ヒーロー”(或いは“ヒロイン”)に焦点を置くのではなく、様々な登場人物或いは“目撃者”としての群衆(コロス)によってドラマが映し出されていくところに、このオペラの“面白さ”がある。 マルガリトフの指揮は、耳で聴く“群像劇”・“叙事詩”に徹している。やや“軽め”に聞こえるものの、クリストフにはない“暖かみ”を感じさせるギュゼレフがいい。
R.Strauss: Der Rosenkavalier / Fritz Busch, Metropolitan Opera Orchestra & Chorus, Rise Stevens, etc
躍動感溢れるスティーブンスの演技と、若々しくエネルギッシュなブッシュの指揮との見事な一体感は、オクタヴィアンそのもの!対する粋なリストのオックスから脇役に至るまで芸達者揃い。こんな名演をCDで聴ける至福。正にWALHALL様様である!!
Orff: Der Mond, Die Kluge / Wolfgang Sawallisch, Philharmonia Orchestra & Chorus, Rudolf Christ, etc
ヴォルフガング・サヴァリッシュ、他
豪華なキャストによる声の競演と、サヴァリッシュの若々しい勢いのある指揮で、元ネタのグリム童話を知らなくても充分楽しめる名盤!個人的にはクーエンの美声と軽妙な台詞が好き。当たり役ミーメのイメージを大きく裏切ること間違いなし!!
Mussorgsky: Khovanscina (6/14/1958) / Artur Rodzinski(cond), Orchestra Sinfonica Nazionale della RAI, Mario Petri(Bs), Amedeo Berdini(T), etc
アルトゥール・ロジンスキ、他
緊迫感漲る、劇的展開。そして、壮絶なフィナーレ・・・・”死”へと突き進むロジンスキー最晩年”渾身”の名演! 音質とかイタリア語上演という制約を差し引いても、是非聴いてみて!!
R.Strauss: Der Rosenkavalier (2/22/1957) / Artur Rodzinski(cond), Orchestra Sinfonica Nazionale della RAI, Hilde Zadek(S), Ludwig Weber(Bs), etc
これは聴いてビックリ!面白い!!”いびつ”なワルツの中から聞こえてくる美しさ。恋する若者同士と、周囲との対照の妙!ロジンスキーの暴れっぷりに、ウィーンの名歌手中心のキャストが見事に乗せられた名演。
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