プロコフィエフ: 交響曲第5番、第6番

エフゲニー・ムラヴィンスキー、他

ムラビンスキーの演奏は若き日の引締まった演奏が私的には好みだが、この6番は例外。壮絶なほどパワフルで聴き応えがある。定評ある1958年12月23日盤より遥かに良い。世評や評論家を信じず、まず自分の耳で確かめるべきだ。

Wilhelm Furtwangler Conducts Weber & Tchaikovsky

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、他

今から何年前か忘れたが、はじめて氏の悲愴を聴いた時、糞真面目過ぎてこの曲には合わぬと感じた。今、あらためて聴き直すと氏の音楽に対する理念がベートーヴェン、ワーグナー同様不変であることに気付く。音は誠に貧相だが、これは正しく世界遺産的価値がある。

Bruno Walter Conducts Beethoven＜完全生産限定盤＞

ブルーノ・ワルター、他

私の若い頃、この全集は「ボーナスを叩いて購入する」時代だった。当時の価格で1.2～1.5万円位したと思う。念願叶い私もLP、CD幾度か買直し、その度に価格が安くなり音質も改善。LP一枚の値段でCD全集が買える。物価をも考慮すると隔世の感…。演奏技術も格段に上がり質の高い全集が巷に溢れている昨今「人間臭く、泥臭い」この全集の色褪せることは永遠に無いと信じる。

Beethoven: Complete String Quartets / Budapest String Quartet

ブダペスト弦楽四重奏団

私はLPのステレオ全集を愛聴していましたが、温かみのあるSQという印象が強いです。ベートーヴェンの四重奏曲は高度な技術が要求されますが、その中でもブダペストはトップレベルと確信します。今回のモノーラル全集はステレオ全集に無い活気とスピード感が味わえると思います。

Bruckner: Symphony No.8

ヘルベルト・フォン・カラヤン、他

カラヤンの表情が良い。今まで見たLD、DVDの中では最高と言っても良い。異論はあると思うが、演奏もわかりやすく非常にうまい。これで\1790なら絶対買いだ。

Shostakovich: Symphony No.7 "Leningrad"

エフゲニー・スヴェトラーノフ、他

猪突猛進する1978年盤も熱狂的で素晴らしかったが、この盤は年を経た分？冷静さと気品が加わる。エンディングをグイグイ引き伸ばすやり方はスヴェトラーノフならではのもの。うまい！！