シベリウス:交響曲第2番

沖澤のどか、他

この演奏会、初顔合わせながら読響を完璧にコントロールし、分厚い弦楽器、美しい木管、そして何よりも欧米の優秀なオケを彷彿とさせる強力な金管を響かせ、実に感動しました。その記憶を見事によみがえらせてくれる優秀な録音に、大満足です！
読響の自主制作CDは録音にいつも不満を感じるのですが、こちらは初めから発売を予定したレコーディングだったのでしょうか。

ヴェルディ：「椿姫」／デヴィーア、ブルソン、B. カンパネッラ

ブルーノ・カンパネッラ

このようにレベルの高いというか、世界トップレベルの歌手が揃った演奏が東京で行われていたとは、驚くべきことです。特にデヴィーアとブルゾンは圧巻。素晴らしい熱演ですが、それでいて誰も音を外さないところは、デヴィーアさんの真骨頂。何とかBDで発売してもらいたいところです。

リムスキー=コルサコフ: シェエラザード、「ロシアの復活祭」序曲、ムソルグスキー: はげ山の一夜＜タワーレコード限定＞

ロヴロ・フォン・マタチッチ、他

この音源、レコード時代から親しんできました。TESTAMENTのCDも保有しています。素晴らしい演奏で、何度聴いても飽きることがありません。今回のSACD、実に素晴らしい完成度だと思います。音場が広がって、コンサートホールの上等な座席で聴いているように感じます。正直なところSACDの復刻は宣伝通りではないことが多いように思いますが、この盤は大成功です。何度も聴いた、マタチッチの生演奏での感動が蘇りました。ありがとうございました。

Brahms from Hamburg - Complete Symphonies, Orchestral Works

ハンス・シュミット=イッセルシュテット、他

イッセルシュテットのブラームス、特に4番は昔からの愛聴盤ですが、以前のEMI盤は「当時の放送局録音はこの程度のものか」と思わせる音質でした。試しにこのセットを購入し、耳を疑いました。音の情報量が全く異なります！実にみずみずしい音の空間が広がり、感動しました。2番など貧弱で悲しい思いでしたが、豊かな音に驚かされます。1番はモノですが、不満のない音質です。これは素晴らしいのひと言に尽きます。

ベートーヴェン: 交響曲全集 (第1番-第9番《合唱》)＜タワーレコード限定＞

ハンス・シュミット=イッセルシュテット、他

他の演奏に感銘を受けても、結局はここに戻ってきてしまうLP時代からの愛聴版です。ただし、CDになってから妙に痩せた音になり、再発のたびに買いましたが裏切られ続けてきました。誰か丁寧にリマスタリングしてSACD化してくれないかと夢に見ていたのですが、夢は叶うものなのですね。馥郁たるあの音が戻ってきました。感激です！50年経っても、私にはこの演奏がベストです。本当にありがとうございました。