マイ・ジェネレイション～ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー

The Who

ビートルズじゃ甘すぎる。ストーンズじゃ泥臭い。そんな時はこのバンド。親しみやすいヒット曲が満載です。ヴァン･へイレンを彷彿とさせるロックンロール･ギター。豪腕狂気の機関車ドラム。上下左右に動く怒涛のベース。シャウトするイケメン・ボーカル。野性と知性を絶妙にブレンドしたスタイルが味わえる。そして、13.の歌詞に注目。スコーンと開けていく感じ。なんて、なんてイイ奴らだ。ザ･フーの音は、青春の結晶である。

Creatures Of The Night

Kiss

キッス最高傑作のリマスターである。メタルなキッス、ポップなキッスもいいが、こういうヘヴィなリアルさもGood。ギターのエースは、センス・技ともに、リッチーやトミー・アイオミといった70年代のギタリストのフレーズを継承している。名ドラマー、エリック(病死)のプレイもキッス時代の中ではベスト。捨て曲なしの38分54秒のキッス･ワールドを。ジャケにこだわる方は初回盤の方もチェックです。

ツイン・ベスト

VOW WOW

世界標準のヴォーカリスト人見元基を擁し、ラウドネスと並び、海外で行けるとこまで行った。HR様式を網羅した楽曲群。海外エンジニアによる秀逸のサウンド。CM起用の1-14やシングルカットの2-9などジャーニーを彷彿とさせるパァフォーマンス。ツェッペリン世代の山本恭二のリフもファンタジック。現在、人見氏は千葉の高校で英語教師をしている。今の子供たちにぜひ聞かせたいバンド。過去にリリースしたアルバムの再発を望む。

クリーチャーズ･オブ･ザ･ナイト(暗黒の神話)

Kiss

間違いなくキッスの最高傑作。メタルなキッス、ポップなキッスもいいが、こういうハードロック然としたリアルさがいい。ギタリストのエースのセンス、テクニックは、リッチー・ブラックモアやトミー・アイオミといった70年代のギタリストの継承者の名に恥じない。それほど素晴らしいフレーズか展開されている。名ドラマー、エリックのプレイもキッス時代の中ではベスト。捨て曲なし、研ぎ澄まされた38分54秒の名演である

ロンリー・ハート

Yes

プログレッシブ･ロックを聴いてみたいという方は、このアーティストの、このアルバムから。天使のような歌声と見事なコーラスワーク。充実の楽曲と一糸乱れぬアンサンブル。マシンのようなドラムと押しよせるビートの塊。「タトゥー」のプロデューサーであるトレバー･ホーンが紡ぐ、今聴いても色褪せることのないサウンド。それらが集約された8.は圧巻である。

カム・テイスト・ザ・バンド

Deep Purple

レッチリが好きな方はぜひ聴いてみて。これは凄すぎる。ハネる8ビートの躍動感は3で。ジャズミュージシャンとも共演したスーパーギタリスト、トミー･ボーリンとイアン・ペイス(ds)のシンクロに思わず腰から持っていかれる感じ。こんなギターを弾く人は今でもいません。パープルならではのリフが炸裂する7から、珠玉のバラードの8へ。そしてラストの名曲9の余韻は、偉大なバンドの最期を飾るにふさわしく、息を呑むほどの美しさだ。

イン・ロック

Deep Purple

パープルとツェッペリンの最大の違いは何か。それは、パープルはオリジナル曲しかやらなかったことである(第1期は除く)。リッチーのギターがあって、はじめて曲がある。そんな彼の、宝石の原石のような、ギタープレイが堪能できる一枚。ジミヘンの最大のフォロワーが彼であり、リッチーがいなかったら、現在のメタルは違うものになっていたと思う。必ずしもブルースに準拠しない、新しいスタイル。まさに「イン･ロック」だった。

レッド・ツェッペリン＜初回限定盤＞

Led Zeppelin

ロック史で3本の指に入る名盤。ヘヴィロック誕生の瞬間を生生しくとらえた音に出逢える。この音を聴いた当時の人々は、どれほどの衝撃を受けたことだろう。ブルースをヘヴィロックへと昇華させた創造力が素晴らしい。ブルースへと遡上するもよし、現代メタルと聴き比べるもよし。例えば、7.はすでに充分パンクミュージックである。ロックミュージックの楽しみ方に至上の喜びを与えてくれる一枚。

Best Of The Bootlegs

Emerson, Lake & Palmer

豪放かつ創造性溢れるライブが魅力のELP。その演奏を最小公約数的なベストの選曲で。値段が高いことと、同じプログレの雄クリムゾンのCDに比べ音質がイマイチなので星は2つ減。しかし、しかし、ロックファンのCDラックに必携のアルバムである。ロック創成期の躍動する空気が存分に楽しめる。解説本/歌詞カードが要らない方は輸入盤がお買い得。