当盤の酷評が載っていたので、試しに買って聴いて見た。確かに音は硬いようだが、高音部を下げ低音部を上げたら、聞こえは普通で、特段気になる事は無いようだ。そんな事より、完成度の高い実に豊かな演奏が流れて来て驚いた。シューマンらしい若々しい率直さ、瑞々しさが伝わる。聴いてて気分が明るく成る。これはあくまでも妄想だが、第1番「春」でトライアングルらしき音が聞こえたので、当盤はマーラーの改訂版で演奏しているのかなと思った。トライアングルの音を全て溶け込ませようと、録音者が高音部に注意して録音したから、硬めの音に成ったとか。但し、ドイツ語の説明文にはそんな言及は一切無い。これは指揮者の指示かも知れない。ともかく、シューマンの交響曲集の代表盤だろう。