ブルックナー:交響曲第9番:ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮/VSO＜タワーレコード限定＞

ロヴロ・フォン・マタチッチ

昔聴いてた頃の記憶が薄れて、タワレコ限定盤を信じて買い直してみたが、結論から言って無駄金を使ってしまった。私だけなんだろうか、この聴き進めるうちに録音レベルがだんだん下がってくるような感覚。オケは管が所々グダグダで萎えてしまった。20年前、件の権威主義的評論家全盛期なら持ち上げられた演奏なんだろうが、今ならこれより素晴らしい演奏は巷に溢れている。だいぶ処分した私のコレクションでさえ、古くはシューリヒト ・ウィーン、ベイヌム・コンセルトヘボウ、ドホナーニ ・クリーヴランド、ルイージ・ドレスデン、シノーポリ・ドレスデン、ヤンソンス・バイエルン、アバド ・ルツェルン等々。これらより格下オケだとしてもケーゲルやレーグナーの方がはるかに素晴らしい。スウィトナーが9番を残さなかったのは本当に残念。

Janacek: Piano Works

ルドルフ・フィルクスニー

ヤナーチェクのピアノ作品集の決定盤と言える。幼少時に作曲家本人から薫陶を受けたことが大きな説得力を生んでいるのか、何のけれんも無駄もなく音楽が正にあるべき姿で鳴っている。私はピアノソナタや草陰の小道の数曲を聴いて何度涙を流したことか。ＲＣＡ盤の廃盤後、レーベルを変えての再販を大歓迎したい。

Astor Piazzolla Box (10-CD Wallet Box)

Astor Piazzolla

１枚目を聴いただけで十分元が取れました。なんてコストパフォーマンスの高いボックスセットだろう!!こんなステキな、しかもピアソラ自身の演奏がＣＤ１０枚分も入ってこんなに安いなんて!!ジャンルはどうでもいい。本当に音楽を愛するすべての良心に聴いてほしい。

F.GULDA:CONCERTO FOR CELLO & BRASS ORCHESTRA/CONCERTO FOR URSULA:H.SCHIFF(vc)/U.ANDERS(vo/timpani/perc)/F.GULDA(cond)/BERLIN PHILHARMONIC'S STRINGS

フリードリヒ・グルダ

とてもハッピーな（この表現も古いな）１枚。グルダがウィーン育ちで現代を生きた音楽家としての思いを込めた渾身の曲。とても美しい。演奏はちょっと堅めだけど・・・。

Bartok In The Desert: The Art Of Iren Marik

イナ　マリカ (p)

本当に素晴らしいピアニストだ。一人でも多くの人に聴いていただきたい。