心の奥底から抉り出したかのような生々しい苦しみ(「Maybe I'm just crazy / I should just be a brick in the wall / Sit and watch the t.v. / Blame everyone else for it all(もしかしたら、僕はまともじゃないのかもしれない/壁の中の煉瓦のようにしているべきなのかもしれない/座ってテレビを観て/そのすべてのために、他のみんなを咎めるべきなのかもしれない)」、「MOON MUSiC」より)、そこから立ち上がらんとする確固たる信念(「Stood on a sea of pain / Let it rain, let it rain, let it rain / I'll be back on my feet again / 'cause I am a mountain(痛みの海の上に立った/雨よ降れ、雨よ降れ、雨よ降れ/僕は再び立ち直ってみせる/だって、僕は山だから)」、「iAAM」より)。今作も歌詞が素晴らしいです。クリス曰く、今作は「自分や他の人々、そして世間に存在しているあらゆる葛藤との闘いへの返答であり、何がその最良の返答なのかを解き明かそうとするもの」なんだそうです。どんなに暗い夜にも、空には太陽の光を受けて輝く月があるように、どんなに激しく雨が降っていたとしても、それが上がった後には雲の中に虹がかかるように。「Love is the only answer(愛がただひとつの答え)」、今作は「たとえ苦しい状況の中にいるとしても、愛することを、その先に希望が存在しているということを忘れないでいてほしい」という彼らのメッセージのように感じました。