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Journey to Mozart
ダニエル・ホープ、他
これまでも単なる名曲集、小品集でなく、テーマ性を持ってアルバムを編んできたダニエル・ホープ。今回はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を軸に同時代の作曲家たちの作品を集め、その美しい音色を存分に聞かせてくれる。中でもグルックの名曲や、録音機会の多くないハイドンの協奏曲はおすすめ。最後の有名なトルコ行進曲は、弦に打楽器が加わり、楽しい「おまけ」のような演奏だ。
時の谺
リサ・バティアシュヴィリ、他
ショスタコのコンチェルトは必聴。バティアシュヴィリは、難曲をつややかな美音でよどみなく弾ききっている。ヒラリー・ハーンと並ぶベストの演奏かと。ほかもピアノのグリモーとの豪華な共演。「鏡の中の鏡」は、ただただ美しい。
Debussy: Sonates & Trio
ルノー・カピュソン、他
フランス音楽は、どうもつかみどころがなくて苦手でしたが、フランスの名手たちによるこのアルバムはなかなかなもの。チェロソナタでは若いエドガー・モローのチェロが伸びやかに歌い、ヴァイオリンソナタではルノー・カピュソンの美音を堪能できす。
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番「宗教改革」、他
イザベル・ファウスト、他
人気ヴァイオリニストの多くがCD化している「チャイコン」も「メンコン」も録音していなかったイザベル・ファストが、とうとうメンコンを出した。ピリオド系の先端を走るカサド指揮、フライブルク・バロック・オーケストラとの共演なので、これまでのファウストよりかなり「とがった」演奏になっている。突き抜ける高音、弱音と強音の対比など、聴きどころはたくさん。ポルタメントの多用も面白い。
フランク: ヴァイオリン・ソナタ、ショーソン: コンセール~ヴァイオリン, ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲
最近は「ヴァイオリンの女王」とも形容されるイザベル・ファウストだが、演奏会などでの本人の印象は、謙虚で温和で研究熱心。そんな彼女らしさが発揮されている。愛器のストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」をわざわざ別のストラドに持ち替え、名曲フランクのソナタなどを録音。ヴィブラートを控えめに、すっきりとした透明感のある演奏を聴かせている。名手メルニコフのピアノもぴたりと寄り添う。
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