(全10件)
ヒトラーの第九
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、他
音質はヒストリカル音源を聞き慣れている人なら十分に鑑賞に堪える範囲。開演前、終演後の拍手入り。開演前の拍手の後長い沈黙があるが、その間何か儀式が行われていた可能性があり歴史の一場面に立ち会っているかのような興奮を覚える。演奏は緊張感に溢れ、渋々ながらであっても引き受けた以上は万全の演奏を聴かせようというプロ意識を感じる。
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ<限定盤>
ナタン・ミルシテイン
間違いなく、ミルシティンの最高傑作てあり、バッハ無伴奏ヴァイオリンの最高傑作てあろう。DGの再録音も素晴らしいが、やや貫禄で聞かせるところ無しとしない。対しこちらは張り詰めた緊張感が最後まで持続し、一瞬も退屈させない。DG盤を持っている人も購入する価値は十分ある。
「ラフマニノフ 交響的舞曲を弾く」~新発見の1940年代の録音
セルゲイ・ラフマニノフ、他
ラフマニノフは、この曲の自作自演録音を残さなかった。またラジオ出演を固く拒み私的録音は存在しないとされていた。そこへこのCDである。断片とあるが全体のま4分の3くらいが収録されている。音は悪いが聞けないほどではない。合間の会話は彼の肉声だろうか。感泣である。また彼の生前にライブ録音されたミトロプーロスによる演奏はラフマニノフも称賛したとのことで、この曲演奏の指針となるものである。、
ラフマニノフ: 合唱交響曲《鐘》、交響的舞曲
マリス・ヤンソンス、他
「鐘」は名演、しかしながら交響的舞曲がひどい。特に手負いのクマがよたよたのしのし歩くような第3楽章の鈍重さは我慢ならない。加えてコーダでの突然の急加速、最後の銅鑼の開放打、私はこの曲を愛してやまないゆえに、このような理解不足の演奏は存在してほしくない。
メトネル: ピアノ協奏曲第2番
マルク・アンドレ・アムラン、他
およそ考えられる最高の賛辞を送りたい。とにかくメトネルをまず聞いて欲しい。ラフマニノフの第3番に迫る超絶技巧を求められる難曲であるが、旋律の美しさはそれに勝る。全体を若葉の香り、草いきれ、アムランのピアノは完璧なテクニックでそれらを完全に描き出している。一度聴けば、どうしてこの曲を知らなかったのだろうとショックを受けるであろう。「無人島レコード」を問われれば、これを第1にあげたい。
Tchaikovsky: Violin Concerto Op.35
アルフレード・カンポーリ、他
超絶名録音!!!見つけたら即買うべし!
Ravel, Ibert - Orchestral Music<限定盤>
ポール・パレー、他
この音源には、以前ClassicRecords社から発売された目の覚めるような優れた復刻盤があった。しかし同社の倒産により入手は困難である。本品は待望の再復刻である。音質はClassicRecords盤を越えるとまでは言えないが、肉薄はしている。価格面から言っても「買い」だと思う。
Sibelius: Symphony No.2<限定盤>
アナログオーディオ愛好家にはマストアイテム。マーキュリーの名録音がフランス人パレーが熱く描き出す世界を捕らえ、再生して見せる。オリジナルよりも容易に再生ができ、Sperkers corner盤よりもはるかに三次元的である。
Rachmaninov: Piano Concerto No.3<限定盤>
バイロン・ジャニス、他
編集に決定的なミスがある。この曲は第2楽章と第3楽章との間は切れ目なく続けて演奏されるのであるが、本盤はなんとそこにわざわざ数秒間の無音部分が挿入されているのである。オリジナルには当然そのようなものはない。あまりの強引な挿入に機械が壊れたのでないかと疑ったほどである。この作品を知らない人物が復刻に携わったとしか思えない。
Decca Sound - The Analogue Years<完全限定盤>
正直期待外れ。1970年から80年の録音に半数を占められてしまっているため、1960年代のDECCA FFSS黄金のSXL2000番台、6000番台初期の録音にめぼしい物がない。
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